[240] !!!! > 2002年5月28日放映 アメリカNBC放送 "Dateline NBC"日本語翻訳 DATELINE TRANSCRIPT(番組を文章化したもの)
注:トランスクリプトの音声部分は全て翻訳してありますが、ジングル(CM)場面説明、画像説明など、翻訳上不要(詳細すぎて混乱する)と思われる部分は省略してありますので、不明な部分の確認はDATELINE TRANSCRIPT(英文)側で確認してください。 また、番組では、Kingdom Hall(王国会館)と、church(教会)の両方の表現を使っていますので、言葉通りそのまま翻訳してあります。
DATE: May 28, 2002
ジェーン・ポーリー:こんばんは。今日は批判にさらされているカトリックの聖職者の話ではありません。毎回、子供の時に信頼されるべき信仰生活者によって性的に虐待されたという人が次々と登場し、それはまだ終わっていませんが、いくつかの点で、これはもはやニュースではないかも知れません。実際、このストーリーは今年の一月にカトリック教会のスキャンダルが表沙汰になるずっと前から始まっていました。シナリオは虐待の告発と言う点では同じですが、その後の成り行きは、信仰を生活の中心に置くひとたちにとっては、不快で理解しがたいものになるかもしれません。ジョン・ラーセンがお伝えします。 ジョン・ラーセンのレポート
ワシントン州のオテロのような小さな町では、隣人は友達、それも家族のような友達です。あなたがこれから聞こうとする話を、苦痛に満ちたものにしたのは、一体何でしょう?ここで育ったエリカ・ガーザには身寄りがなくて、自分の両親の親友以上に信頼できる人がいなかったことです。
エリカ・ガーザ:彼を見ただけでは、彼の振る舞いだけでは、彼が何を裏でやっているかは絶対にわからないのではないでしょうか。
ラースン(ナレーター):両親の友人であるマヌエル・ベリズのしていたことは、エリカに性的ないたずらをすること、つまり彼女を性的に虐待することでした。エリカによれば、いたずらが始まったのは、彼女が5才の時だったといいます。
エリカ:わたしはそのことを昨日のことのように覚えています
ラースン:彼が最初に触り始めたときの、あなたの反応は?
エリカ:よく覚えていません。ただ、それが苦痛だったことは覚えています。
エリカ:何よりもその苦痛を覚えています
ナレーター:性的ないたずらをした男が、彼女に全てを秘密にするよう圧力をかけたことで、その苦痛は増した、と彼女は話しています。しかしそのことは驚くに価しません。これは、幼児性愛者が日陰に隠れようとしている、というストーリーではありません。これは、エリカの虐待だけではなく、他の犠牲者の場合にも、ある役割を果たす当事者ではない人々(映像より、会衆の人間を指すことが明らか)についてのストーリーです。
エリカ:彼らは何が起こっていたかに関心がありませんでした。彼らは事実を隠そうとばかりしていました。
ナレーター:エリカも彼女に性的いたずらを加えた男も、エホバの証人の同じ教会のメンバーでした。
ナレーター:エホバの証人は、「目ざめよ!」を片手に家から家を回ることでよく知られている福音主義的なクリスチャンです。エホバの証人は全世界に600万のメンバーがいて、誕生日やクリスマスを祝わない、輸血を拒否する、軍役を拒否する、国旗に敬礼しないなどの物議を醸す規範を持っています。その規範の全ては、一般的アメリカ人から彼らを引き離し、時には孤立させることさえあります。実際、エホバの証人の世界では、教会の外部(今夜番組を見ているあなたたちのほとんどです)は、サタンの世界の一部だと見なされて、その世界は、教会の文書の描写によれば、神によって将来滅ぼされることになっています。真のエホバの証人は、教会のルールにしっかりとしたがい、完全な地球上での永遠の命をうけるために、生き残るということになっています。
しかし、ものみの塔協会と呼ばれるニューヨークに本部のあるこの教会は、子供の性的虐待事件を隠蔽し、幼児性愛者を保護し、秘密を守って、子供たちを危険な状態に置いているとして、告発されています。エリカ・ガーザに何が起こったか考えてみてください。彼女が16になるまで、エリカの家族はオテロを離れて、カリフォルニアの新しい家と王国会館のもとにいましたが、そこでエリカはある日、勇気を奮ってこの恐ろしい秘密を家族に打ち明けました。すると、父のルーベン・ガーザはどうしたでしょうか?警察にそのことを通報したでしょうか?
ルーベン・ガーザ:いいえ。警察に通報しようと思ったことはないです。そのことは会衆内で扱いました。
ナレーター:父のルーベンは、その教会で働く世俗の仕事を持つ聖職者で、「長老」と呼ばれていましたが、彼によれば、そのこと(会衆内で処理)はエホバの証人の指導者が、彼に厳守するよう教えてきたことである。だから警察に行くかわりに、彼と妻のアレクサンドラは、オテロの長老たちに電話をかけました。
ラースン:はっきりとしたことを言わせてください。あなた方の娘がレイプされたと言うことですよ。あなた方は警察に行こうと思わなかったんですか?
アレクサンドラ:それが私の最初の反応でした。しかし、証人として、もし問題があるなら、まず長老のところに行かなければなりません。
ナレーター:しかし長老たちも警察に行きませんでした。なぜでしょうか?もちろん、法律上、彼らは警察に通報する必要がありません。聖職者があらゆる全ての児童虐待を通報しなければならない州は、16州しかありません。そして、ワシントン州はそのような州の一つではありません。そのかわり教会の長老たちは内部の調査会を開きました。エホバの証人と他の宗教団体との違いの一つがこれです。この教団は独自の司法制度を持っているのです。
ラースン:教会のメンバーが何か悪事を犯したときは、例えば喫煙や、姦通のような道徳上の罪、レイプなどの刑法上の犯罪の時でも、それが教会の規則を破ったかどうかについて、地方の教会は長老からなる特別の委員会を任命し、告発を調査します。そして、告発をうけた者が有罪である場合、その人は懲戒をうけたり、最悪の場合ですが、教会から叩き出される、つまり排斥される場合もあります。排斥とは、友達や家族から切り離される可能性もあるし、彼らが信じるところの永遠の命を失うことでもあります。これはエホバの証人にとってこれ以上ない重い罰です。
ナレーター:エリカは彼女を性的に虐待した男が、少なくとも排斥になることを望んでいました。しかし、オテロの教会が動くのを5ヶ月間待ったあと、エリカは腹を立て、(彼らの常識では)全く考えられないことをしました。
エリカ:だから、私は長老たちに電話して、言いました。「見ていなさい、私は警察にこのことを訴えるから」
ラースン:彼らはなんと言いました?
エリカ:「ダメです。さもないと…。」
ラースン:さもないと何ですか?
エリカ:それは私が言ったことです。私は「さもないと、何でしょうか?」すると彼は「ただ、ダメだということです」といいました。私は「何ですか?私が警察に行ったら、排斥になるとでも言うのですか?」すると彼は、「はい、あなたは排斥になるでしょう。」といいました。だから私はこんな感じで言ってやりました。「何ですって?あなたは私がレイプされたということで排斥にするのですか?そして、私をレイプした野郎がそのままエホバの証人でいるのですか?」そうしたら彼らは「ダメです。警察に行ってはいけません。あなたは神によって有罪とされます。」
ナレーター:これは1996年10月のことで、エリカによれば、どんな罰を受けようとも、警察に行くことにしました。調査に基づいて、マヌエル・ベリズは、性的ないたずらとレイプのかどで告発されました。で、教会はどうしたでしょう。エリカによれば、彼女の所属するカリフォルニアの王国会館は、彼女をのけ者にするだけではなく、家族に対しても同様であるということです。
ラースン:何が起こったのですか?
ルーベン・ガーザ:わたしは長老から外されました。
ラースン:あなたは彼らに追い出されたと言うことですか?
ルーベン:はい、そうです
ナレーター:エリカは虐待され、教会に見捨てられ、誰も助けてくれないと感じていました。でも、4年後、今回は長老であるもう1人のエホバの証人が、2000マイルも離れたところで起こったエリカの事件に特別な関心を示す、などと言うことは、知りようがないことでした。その長老は、彼の言うところによれば、エホバの証人の王国会館内では、エリカのような犠牲者がまだまだいる、という証拠を明らかにしました。彼もまた、教会との関係を絶ち、証人たちがサタンの支配下と信じているところ、つまり教会の外の世界に出て、教会の秘密を明るみに出そうとしています。
ラースン:ついさっき、あなたは「サタン」と話しているようです、と私に言いました。
ビル・ボーエン:そうですね。私は神を攻撃している、と彼らなら言います。
ラースン:教会の見地を、今説明してくださいますか。
ボーエン:はい。
ナレーター:ビル・ボーエンはケンタッキーのろうそく職人で、生まれてからずっとエホバの証人です。彼によれば、二年前、地方の王国会館で、機密の教会の記録をファイルしている際に、この手紙をひょっこり見つけたことが全ての始まりでした。その手紙は、1980年代に書かれた告白で、教会は性的虐待を、彼の言葉によれば、絨毯の下に掃いて隠していました。
ラースン:その子供が事件に巻き込まれたのは、約何歳の時でしょうか?
ボーエン:私が手紙を読み直したところ、その女の子は11才くらいだと思われます。
ナレーター:で、幼児性愛者と認定された人はだれでしょう?それは、ボーエンのよく知っている仲間の長老でした。彼は警察に通報されなかったので、教会から、しっぺ程度の軽い罰しか受けていませんでした。憤慨したボーエンは、このメッセージをインターネットに掲載し、他にも似たような事件があるかどうかを調べました。彼によれば、苦痛やフラストレーションを訴える返事が殺到したと言うことです。
ボーエン:これらはみな幼児性愛者で、協会内でおとなしくさせられているエホバの証人たちです。 (2007年06月17日 (日) 16時34分)
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