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[1117](削除) 投稿者:システムメッセージ

投稿日:2008年07月04日 (金) 12時35分

投稿された方の依頼により、2008年07月05日 (土) 12時14分に記事の削除がおこなわれました。

このメッセージは、設定により削除メッセージに変更されました。このメッセージを完全に削除する事が出来るのは、管理者の方のみとなります。

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[1118]ご批判、ありがとうございます投稿者:どくたーT@管理人
投稿日:2008年07月05日 (土) 10時03分
「通りすがり」様、厳しいご批判、ありがとうございます。このような批判は、非常に大事だと思っております。「通りすがり」様は、音楽史をご専門にされている方のようですが、そうであるならば、もう少し丁寧な議論をしていただけると、こちらの蒙昧な部分も更に整理できるかと思います。

なお、当方は、音楽史の専門家でもなんでもなく、単なる一趣味人に過ぎませんので、原典に当たるとか、カタログにあたるとかはしておりません。通常入手可能な日本語の成書、文献によっております。また、専門の論文を確認しているわけではありませんし、最新の研究成果をフォローしているわけでもありません。勿論、二次資料にのみ基づいて、いかにも本当らしく書くのは怪しからんというのは正しい批判ですし、またそのような行為が学問的姿勢でないことは申し上げるまでもありませんが、実際に現在日本で一般人が入手できる文献等を組み合わせると、私の書いたような記述になると思います。

また、そのような文献には、貴見の批判のような観点での記載は見つけられなかったので、もう少し丁寧なご指摘を伺えると、大変ありがたく存じます。

以下、貴見を検討します。

私の持っている、或いは今回参照した文献には例外なく、「インテルメッゾ」が「オペラ・ブッファ」の原点である、或いは先駆である旨の記載があるのですが、貴見は、それは間違いであるとおっしゃる。

ここで、問題になるのは、「喜劇的オペラ」=「オペラ・ブッファ」か、という問題があります。18世紀のオペラはとりあえず措いておいて、ヴェルディの喜劇「ファルスタッフ」は、しばしば「オペラ・ブッファ」と書かれるのですが、ヴェルディのこの作品は、明らかに喜劇ですが、明確なアリアとかレシタティーヴォの区別もなく、音楽が全体として一つの流れを作るところなど、モーツァルトやロッシーニのオペラ・ブッファとは一線を画します。従って、私は、「ファルスタッフ」を「オペラ・ブッファ」とは認めていません。

同様の問題が18世紀のオペラにもあると思うのです。「喜劇的オペラ」の創始は、例えば、「オペラ事典」(音楽の友社、1993)に拠れば、「17世紀のヴェネッイアやローマのオペラでは、深刻な物語の合間に喜劇的な場面が挿入されることが多かったが、ジューリオ・ロスピリオージ(1600-69)の台本にマッツォッキが作曲した《悩むものは希望を持て、Chi soffre speri》(1639)や、アントーニオ・マリーア・アッパティーニ(1609/10〜78頃)が作曲した《禍転じて福となる、Dal male il bene》(1653)のように喜劇的内容の独立したオペラも作られた。」とあります。

しかしながら、「オペラ事典」では、この両作をオペラ・ブッファの先駆とはしていません。一方、「The Concise Oxford Dictionary of Opera」(私が参照しているのは1979年に発行された第二版)に拠れば、この両作品をオペラ・ブッファのさきがけとしています。

私は、この両作品とも全く知らないので、その内容からオペラ・ブッファであるかどうかの判断は出来ないのですが、今回は、オペラ・ブッファを比較的狭いジャンルとして捉えたいという立場で、「オペラ事典」の記載を優先しました。

同様に18世紀初頭にナポリで上演された喜劇的オペラがオペラ・ブッファの先駆としてよいかどうか、という点についてもその内容を知らないので、何とも申し上げられないのですが、「Commedia per musica」=オペラ・ブッファではないのではないでしょうか。もし、「Commedia per musica」=オペラ・ブッファというのが一般的な認識であるならば、なぜ、1733年にナポリで初演されたインテルメッゾ「奥様女中」が、オペラ・ブッファの先駆けである、といった記載が蔓延するのでしょう?

オペラ・ブッファの完成形を仮にモーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」やロッシーニの「セヴィリアの理髪師」に置いた場合、ここに到るまでの歴史的経緯の中では、インテルメッゾあり、その他の喜劇的オペラあり、あるいはコメディア・デッラルテあり、そういう影響はもちろんあるのでしょうが、18世紀末、或いは19世紀初めのオペラ・ブッファの様式の元がどこにあるのかが、オペラ・ブッファの始まりになるのだろうと思います。なお、「奥様女中」のスーブレットとバッソ・ブッフォとの関係は、「コジ・ファン・トゥッテ」における、デスピーナとドン・アルフォンゾ、「セヴィリアの理髪師」におけるロジーナとバルトロの関係であり、インテルメッゾがオペラ・ブッファの先駆であるという指摘は明快です。

ちなみに、最初にオペラ・ブッファを名乗った作品を知りたいと思い、いろいろ調べたのですが、結局判りませんでした。もしご存知でしたらお教え願います。

以上を踏まえ、1750年ごろオペラ・ブッファの形式が出てきたと私は書いたのですが、もし、18世紀末、或いは19世紀初めのオペラ・ブッファの様式の元が18世紀初頭まで遡れ、それが学会の定説となっているのであれば、その辺の詳細をご教授ください。

また、「「同時代、あるいは現世の卑俗な人物を主人公とする喜劇」の部分も大きな誤りで、」と指摘いただきましたが、これもどうでしょう?「卑俗な」とは、「高貴な」の反対語として使っているのですが、オペラ・セリアの主人公の「英雄」や「名君」や「神」ではなく、「心が高潔ではない同時代人」、という意味です。

実際に現在普通に聴けるオペラ・ブッファの主人公の多くは、上級市民かもしれませんが、心が上級な人は少ないように思います。

「原則として二幕構成。三幕構成、四幕構成のものもあるが、多くの場合二幕に整理可能。」と言う部分も誤りです。
と書かれましたが、こちらも如何でしょう。まず、「コジ」や「セヴィリア」を基準としてオペラ・ブッファ形式を論じている私と、イタリアオペラ史の中での喜劇的オペラを視点に考察されている「通りすがり」様とは、そもそも前提が違うようです。喜劇オペラ全体では貴見のとおりかもしれませんが、18世紀末のオペラ・ブッファを前提としたとき、この記載が誤りだと断定できないように思います。

「1792年、チマローザが『秘密の結婚』を発表した後、オペラ・ブッファの名作は生まれてこなかったが、」
「オペラ・ブッファは、数百の作品が発表され、上演されたものと考えられるが、重要な作品は、それほど数があるわけではない。」
という記載にも、ご批判を頂いておりますが、これは、実際の上演を楽しむという観点で書いたものとご理解ください。実際問題として、今日世界中の劇場で取り上げられているオペラ・ブッファの中で、1792年に初演された「秘密の結婚」と1813年に初演された「アルジェのイタリア女」の間に傑作があるという見方はされていません。勿論その間も沢山のオペラ・ブッファが作曲されてはいるのでしょうが、今日劇場のレパートリーとしては残っていないというのは事実でしょう。

更にオペラ・ブッファがいくつ作曲されたかを、私は知りません。貴見のとおり数千という見方が正しいかもしれません。しかしながら、例えば、ロッシーニは喜劇的オペラを10いくつか書いているわけですが、その中で、オペラ・ブッファとして彼が認識していたのは5作品である、ということを踏まえると、オペラ・ブッファとして生まれている数は、数千よりは少なくなるのではないかと思います。

また、「また、CDがないだけで、「重要な作品」は膨大にあります。」
とか書かれています。これもそのとおりなのでしょうが、実際にオペラを楽しむ立場のものにとって、滅多に上演されない、CDもない「重要な作品」は、全然「重要ではない」のです。

以上、貴見を検討致しましたが、議論の土俵がずれていることが非常に気になります。用語の定義を含めて、もう一度ご批判を賜れれば幸いです。なお、根拠資料があればご教授願います(できるだけ日本語で。イタリア語の文献を教えていただいても、私には読めません)。

「まだまだ一部しかコメントできないほど問題が見つかります。」
是非、ご指摘願います。

なお、「通りすがり」さまは、専門家のようですから、「通りすがり」などという匿名で記載するのではなく、専門家としての矜持を持って、少なくとも自分の専門を明確にした上でご批判いただけると建設的であると考えます。

なお、このページを閉鎖するかどうかは、もう少し丁寧なご批判を頂いた後に検討させていただきます。



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