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[1091]NHKニューイヤーオペラコンサート 投稿者:どくたーT@管理人

投稿日:2008年01月03日 (木) 23時00分

本年も、例年とおりの正月でした。
東京の三が日は穏やかに晴れましたので、私も穏やかに過ごしました。年末に終わらなかった、自分の書斎の掃除を正月にやったのは予定外でした。
正月3日はニューイヤーオペラコンサートをテレビで見るのが恒例です。今年も見ました。

この番組、昨年、今年と明らかによくなりました。いわゆる大御所を呼ばなくなって、若手の実力派が中心になったことは本当に良いことだと思います。今の30台半ば以下の歌手は、ベースの技術がその一世代、あるいは二世代前の方と比較すると明らかにレベルアップしています。今回の歌唱も若い方の歌唱に特に魅力を覚えました。

短評です。

リムスキー・コルサコフ作曲 歌劇「ムラーダ」から“貴族たちの行列”
>入場行進の曲です。         
                 
プッチーニ作曲 歌劇「トゥーランドット」から“この御殿の中で” 緑川まり(S)                             
>日本でトゥーランドットを歌わせるとすればまず第一に挙がるのは緑川まりなのでしょうが、(他に歌えるとすれば、岩永圭子かな?)緑川の強い声をしても、トゥーランドットに本当に向いているとは一寸思えません。一所懸命歌っているのは分るのだけれでも余裕がないのですね。歌唱技術も後半に出てきたソプラノとは、歌手のタイプは違うとしても一段落ちるように思いました。

プッチーニ作曲 歌劇「トゥーランドット」から“誰も寝てはならぬ” 水口聡(T)
>一昨年のトリノ五輪以来、日本のテノールの課題曲になってしまいましたから、いろいろな方の“誰も寝てはならぬ”を聴きましたが、水口の歌唱はその中の位置としてごく平凡なものでした。水口の声は、この曲に合った声だとは私には思えません    
                       
サン=サーンス作曲 歌劇「サムソンとデリラ」から“バッカナール” 谷桃子バレエ団                 
>今回のニューイヤーオペラコンサートのために新たに振り付けたというバレエ。ま、いいのではないでしょうか?

サン=サーンス作曲 歌劇「サムソンとデリラ」から“あなたの声に心は開く” 小山由美(MS)                          >正直申し上げて、全然よいと思いませんでした。声はこもるし、ビブラートのコントロールは悪いし、本日の最低の歌唱。デリラのアリアが小山に向いているとは私には思えません。小山だったらワーグナーやリヒャルト・シュトラウスを歌ってもらうべきでしょう。

ビゼー作曲 歌劇「真珠採り」から 二重唱“神殿の奥深く” 樋口達哉(T)/黒田博(Br)  
>樋口達哉は声をもっとスパッと出してほしいです。ずり上がりがあるわけではないのですが、一寸遅れるのですね。高音が上滑りするのもどうかと思います。黒田はよいと思うのですが、もう少し重々しくてもよいのではないでしょうか?

ドリーブ作曲 歌劇「ラクメ」から“鐘の歌” 幸田浩子(S)
>難曲ですから、こういう書き方は失礼かも知れませんが、無難にまとめた、という印象です。何年か前、佐藤美枝子がこの曲を歌ったときは、慄然としましたが、そういうものすごさを感じさせる歌唱ではありませんでした。そこが、幸田浩子のよさなのかも知れません。

                   
ボロディン作曲 歌劇「イーゴリ公」から“ダッタン人の踊りと合唱”彭康亮(Bs)/二期会合唱団/藤原歌劇団合唱部/谷桃子バレエ団   
>有名な“ダッタン人の踊りと合唱”の部分を舞台上で演じて見せました。オペラのスペクタクル性をよく表した部分で楽しめました。飯森範親の指揮も溌剌としていてよく、オーケストラも速いテンポによく付いていたと思います。
                              
プッチーニ作曲「アダージョ」河原忠之(ピアノ)
>伴奏ピアニストとして著名な河原が、プッチーニの映像の下で演奏しました。

プッチーニ作曲 歌劇「トスカ」から“妙なる調和” 佐野成宏(T)
>佐野は本当にいい声です。惚れ惚れと聴きました。

プッチーニ作曲 歌劇「ボエーム」から“私の名はミミ”砂川涼子(S)
>上手です。こういう歌を聴くと若手の実力向上の目覚しさがよく分かります。
                              
モーツァルト作曲 歌劇「羊飼いの王様」から“穏やかな空気と晴れた日々”森麻季(S)
>脱帽です。森麻季は結構声量が足りないので、NHKホールでどう聴こえたかは分りませんが、茶の間で聴く分には何の不満もありません。アジリダの切れもいいで。最高音がもう少しすっきり出てくれれば100点満点で120点をあげたいくらい。

モーツァルト作曲 歌劇「フィガロの結婚」から“もう飛ぶまいぞ、この蝶々”甲斐栄次郎(Br) 
>バリトンの必修科目みたいな曲ですから、これぐらい歌ってもらって当然でしょう。

トマ作曲 歌劇「ハムレット」から“狂乱の場”臼木あい(S)
>Bravaです。臼木あいは、高音のコントロールが上手、余裕を持って捌きます。テクニック先行のきらいはありますが、テクニックがなければ話にならないのですから、私はこれでよいと思います。

ロッシーニ作曲 歌劇「セビリアの理髪師」から“今の歌声は”林美智子(MS)
>ロッシーニを歌うテクニックが完全に自分のものになっていないということなのでしょうね。繫ぎが微妙に遅れます。その結果、歌が軽快に進まず重たくなりました。

ヴェルディ作曲 歌劇「リゴレット」から“悪魔め、鬼め”堀内康雄(Br)
>流石です。現役の日本人バリトンでナンバーワンのヴェルディバリトンであることを立証するような歌唱でした。

ヴェルディ作曲 歌劇「トロヴァトーレ」から“恋はばら色の翼に乗って”木下美穂子(S)
>結構難曲ですから、きっちり歌うのは大変なのでしょう。そういう意味ではよく歌っていたと思います。しかしながら、2-3年前の木下って、もっと上手だったように思います。まだ最盛期には達していないと思うのですが、、、。

ジョルダーノ作曲 歌劇「アンドレア・シェニエ」から“ある日、青空をながめて”
>福井敬がとりを取るのですね。福井敬は日本を代表するリリックテノールだったわけですが、ここ2-3年、ドラマティックな役柄にどんどん挑戦している印象があります。この選曲もそういうことなのでしょう。しかし、あの声質でドラマティコを歌うというのは大変なのでしょうね。上手な方ですからそれなりにまとめてはいますが、絶唱でのビブラートが気になります。

ヨハン・シュトラウス作曲 喜歌劇“こうもり”から“ぶどう酒の燃える流れに”出演者全員  
>ニューイヤーオペラコンサートはこの曲で終わらなければ締まりません。

いろいろ悪口も書きましたが、全体的にはレベルの高いコンサートで、2008年の正月を飾るのにふさわしいものでした。



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