前にも同じようにアドバイスをしましたが、緊張する時ほど人間は良いプレーができます。緊張していると心臓がバクバクして、かあっと熱くなると思いますが、これは自律神経の交感神経が興奮している状態です。こういう状態の方が筋肉は大きな力を出しますし、反応も早くなります。
野球の盗塁について調査した報告では盗塁の成功率の高い選手ほど走る前に心臓がバクバクとしているそうです。それに比べ、平常でいる選手の方が失敗してしまうそうです。あがるぐらいでなければ良いプレーはできないのです。
オリンピックに出るような選手でも上がってしまって「自分で何をしているかわからなかった」という選手もいます。ただ、優秀な選手は上がるときに体の動きがよくなることを知っていて、それを上手く使っているようです。
あがってしまうことや緊張することをマイナスに考える必要はありません。体が「これから運動するぞ」と準備をしていると思えば良いと思います。