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パラオの海の近況

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(879) 旬の肴 その24 投稿者:ぢろー
おつかれ〜

台風も遠ざかり、パラオの海がいよいよ落ち着いて参りました!
その分、日本は沖縄方面から徐々に荒れてきているようです。
パラオ産まれの台風なので、人によっては同じ台風で二回も海に出られないなんてこともありそうですね...(^^;)
グアムの南東にあった怪しい雲の集団も杞憂に過ぎなかったようです。
これから暫く、パラオの海況は良さそうな感じがしますね♪
とは言っても曇りがちな一日でしたが...
変な熱帯低気圧が出来ないことを祈ります!

さて、旬の肴にょろにょろシリーズ第2弾。
えっ、今回は爬虫類!?ウミヘビ?
きもーい!
なんて声が聞こえてきそうですが、確かにこやつは間違いなく「シマウミヘビ」です。
でも、れっきとした魚でアナゴの仲間にあたります。
どうやって見てもウミヘビにしか見えませんが...
確かに長さ、太さ、色彩、動きもそっくり!
ウミヘビの擬態と考えて間違いないでしょう。
名前もそのままですし...(^^;)
この魚も通常ポイントでは余り見ることの出来ないGP3ネタ。
昨日のモヨウタケウツボと似た環境を好むようです。
しかし、この見事なまでの擬態。
いわゆる危険な生物に自分を似せるベイツ型擬態の典型です。
ベイツ型擬態の代表種としてシマキンチャクフグに似たノコギリハギがあげられますが、魚類による違う生物のベイツ擬態はそうそうありません。
確かにパラオには同サイズの「アオマダラウミヘビ」が沢山生息しているので擬態の効果はありそうです。
(毒が強く、死んでしまうので捕食者が学習出来ず、擬態にならないと言う節もありますが...)
そう言った意味でも興味深い種ですね。
実際にウミヘビにトラウマのあるタクに対して本種を使った実験を行ったところ、殆どパニック状態というかなりの効果を上げることが出来ました♪
(死体なのに!!)
このグループにも種類は幾つかあるのですが、以前見た中にはオレンジ色?のバンドが入ったカラフルな魚もいましたが、こやつは誰のベイツ擬態なんでしょうね〜。
パラオにはサンゴヘビの仲間はいないし...
海の生物に限りませんがこういった生物同志の擬態関係をみていると興味が尽きません。
是非そんな視点で観察してみて下さい。
いつものダイビングがより楽しくなりますよ〜!


<今日のポイント>
タクが実際にどれだけ学習しているのか、毒系の生物モデルを使った実験が熱い!
40cmくらいの白いロープに黒とか赤のビニールテープをバンド状に巻いたものを作り、色の違いによる反応を見るとか...
でも、今はウミヘビよりもオニオコゼモデルの方が効果的!?(^ー^)
2006年07月05日 (水) 18時47分


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