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パラオの海の近況

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(940) 本日のログ12/22(ビギナーズラックにあやかって) 投稿者:拓己
押忍!
パラワンが俺のことを「 BLECE LEE ! BLUCE LEE ! 」いうて呼ぶんですけど、調子のって「Yes! Yes!」いうて返事してたら、いつの間にか BLECE LEE になってしまってて、誰も俺のホンマの名前知らんことに最近気付きましたわ。
別にエエけどぉ!
白石です。

今日も乗り合いです。
ブルーマーリンさんに御厄介になりました。
どうもです!
お客様はリピーターの田中さんと、今回初パラオの富永さんです。
富永さんは、実は『おおばば様』こと馬場さんの紹介でして、「マンタ見にパラオ来ました!」言うてはりますわ。
しかし彼曰く、「前から、俺は海に出るとツイてる!」言うはなしですわ。
こないだマンタはずしてちょいとナーバスでしたけど、じゃあ今日は富永さんの強運にあやかりましょうよ!
押忍!

JAL便の初日のお客さんも多いことですので、チェックダイブも兼ねて1本目ジャーマンチャネルです。
1本目からいきなり勝負ですわ。
下げ潮真っ只中でしたので、濁り倒してますわ。
遠くにおるマダラタルミがなんでかマンタの口に見えて、思わずチリチリ鳴らしてまいそうになる始末ですわ。

クリーニングステーションに到着です。
今日もギャラリーが多いですわ。
しかしマンタ来ぇ〜へんからか、皆こぞって砂地の方へ移動して行かはりますわ。
「俺も。」と思たんですけど、まぁでも折角来たんですから、10分は『根待ち』させて頂きますわ。
それにしても今日は冷水界が「ゴゴゴゴゴゴゴ...」言うて上がってきてはりまっさかい、どえらいチメタイですわ。
**ミニマムサイズですわ。
ニューとかコーナーやったら、「ちょっと深いトコ見に行こ〜。」言う水温ですわ。

.....しかし待っても来ェへんもんは来ェへんですわ。
田中さんに至っては、仰向けになって寝っ転がる始末!
誰が見ても looks like boring やで。
しゃーない、シビレ切らして敢えて冷水界に飛びこみましたわ。
クリーニングステーションより少し深みへ出たその時ですわ。
その時歴史が動きましたわ。
砂地の方からやって来はりますやん!
冷たい潮に乗ってマンタがやって来はりますやん!
慌てて2人に知らせて、マンタビックリさせへん様にしゃがみ込みますわ。
マンタの軌道見ましたら、完全にクリーニングライン乗ってはりまっさかい、こっちも遠巻きに先回りしてステーションの深みへ着きますわ。
間もなくマンタもステーションに着いて、くるくるクリーニング始めましたわ。
「っか〜!単純な動物やなぁ〜〜〜!」って感じですわ。
計算通りやで、しかし!
取り敢えずこれでいきなり富永さんの夢叶えてしまいましたわ。
Merry Christmas, mate!

このあと深みで集団で寝てはるネムリブカ見ましたわ。
7、8匹の集団でっせ。
ワーッと行ってミナ起こしたりましたわ。
Good morning, mate !

『ガーデンイール畑』辺りに上がりまして、そこからクリーニングステーションに戻りしな、再びマンタに遭遇です。
今度のはさっきのと比べて小ぶりです。
すーっと泳いでチャネルの方に消えて行かはりましたわ。

ステーションに着いて、時間いっぱいまで一応待ったろう思て、マッタリしてましたら富永さんが血相変えて沖を指差してはりますわ。
「どないしたん!?」思て振り向いたら、ブラックマンタですやん!
残念ながらクリーニングすることなく行ってしまったんですけど、田中さんもブラックは初めてだそうで喜んではりましたわ。

「よっしゃ!よっしゃ!」思て安全停止に入りましたら、今度は先ほど消えた小振りのマンタがアクティブに回転しながら泳いではりますわ。
もうお腹マンタんって感じですわ。
富永さんのビギナーズラック、炸裂しましたわ。


2本目はランチ取った後、ブルーコーナーです。
ジャーマンであれだけの冷水界が発生してましたので、期待十分ですわ。
潮は上潮です。
初めまぁまぁ流れてたのですが、だんだん緩やかになる潮でしたわ。

2nd ブイからボチャーンとエントリーしましたら、既に魚ようさん居てはりますわ。
いきなりギンガメアジがドロップオフ沿いに壁作ってはりますし、マダラタルミもドロップオフの所で辛気臭い顔して群れてはりますわ。

まずは沖へ向けてガガガーっと出ますわ。ガガガーっと。
今日も居てまんがな、グレイリーフの旦那衆が。
小さいのんからまぁまぁまで、パッと見ただけで10匹ぐらい深い所に居てはりますわ。
最近こういう光景に出会ったら、ペットボトル鳴らしたぁてしゃーないんですわ。
深みにおるサメが「バリバリ」の音聞きつけて、「ビクっ!」っとして、首振りながら上がってくるんが見たぁてしゃーないんですわ。
そう言う年頃ですわ。

おもむろに BCD からペットボトル取り出して、「バリバリバリィー!」っとかましたら、なんやなんやエライ大きいサメがゆーっくり下から上がって来はりますやん。
一発で「グレイリーフやない!」言うのだけは分りましたわ。
とりあえずダッシュで追いかけますわ。
いち早く異常に気付いた富永さんが俺にぴったり付いてきてはりますわ。
そのあと少しして、田中さんも「尋常じゃない!」と思ったのか、凄い勢いで後を追いかけて来はりますわ。
だんだん『物体X』との距離が縮んで来ましたら、見えて来はりましたよ。
例の掃除機の柄が見えて来はりましたよ。
「イエス、イエス、イエース !」って感じですわ。
ハンマーですやん!
しかもグレートハンマーヘッドシャークですやん!
もう既に向こうも逃げの体勢入ってるんですけど、とりあえず気ぃ引こう思てペットボトル「バリバリ」やりながら一所懸命泳ぎましたわ。
ぜんぜん意味なかったですわ。
でもあそこでこっち向いて来られても、それはそれでごっつ困ったでしょうけど。
ものすごく大きなヤツ(恐らく4mクラス)と、その隣りに一回り小さいのがおって計2匹見ましたわ。
でも見えてない所で、あと数匹居るような気ぃさえしましたわ。

田中さんは大きなサメいうのは確認出来たそうですけど、残念ながらTの字の頭は確認出来へんかったそうですわ。
でも富永さんはバッチリ言うてはりましたよ。
ホンマこの人、パラオ初ダイブで『ブラックマンタ』いてこまして、2nd ダイブで『ハンマー』いてこましましたわ。
どえらいビギナーズラックでっせ。爆発してはりますわ、ホンマに。

でも富永さんどえらい早い段階でエアー50になって、だいぶ早くダイブ切り上げましたよ。
大興奮やったんでしょうねぇ。
えらい自分の息の早いこと気にしてはりましたけど、ええですやん!ハンマー見れたからエエですやん。
バブルと一緒にパッション吐いたらエエですやん!

明日は治郎さんガイドですけど、「もういっぺんカマシに行く!」言うてはりましたから、また見れたらエエですねェ!
田中さんも、今度こそTの字確認したって下さい。
Beginner's luck Good luck, mate!!
押忍!!
2006年12月22日 (金) 23時19分


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