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パラオの海の近況

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(863) 本日のログ6/13(情事ショック) 投稿者:拓己
押忍!
今回、少々官能的なログになること請け合いですが、お許しください。
全力投球で、ナポレオン文庫書こうと思っておる次第です。
白石です。

今日は橋本さんのリクエストにやっとこさお応え致しまして、とうとうやって来ました。
ゴビパラ3です。
巷ではGP3言われてるらしいです。なんでも略したらエエっちゅーもんちゃうで。
早朝ですので、ピックアップ5時でエントリー6:30です。

今日は1本目と3本目ガイドさせて頂きました。
1本目はナカモトモドキを見るために『板』に、
2本目は治郎さんガイドで『モーター』に、
3本目は『エビ団地』にてエビ三昧の予定です。

さすがに潮周り良好で1本目、透明度よろしいですわ。
コレは『板』もすぐ見つかるやろうと、泳いでいきます。
今日は最終日で更に3本潜る予定でしたので(さすがにナイトロックス)、21mの『板』までまず行き、そこから色んなハゼ見ながら深度を浅く取るコース取りです。

途中ゴールドバーシュリンプゴビーのペアがいてはります。
ヤツシハゼ属のハゼはボディがシャープで、尚且つしなやかで美しいですねぇ。
まぁ俺が発見して指差したら一匹引っ込んで、橋本さんがカメラ構えたら残りのもう1匹も引っ込んでしまうというシャイな野郎ですけど。

更に進むと『木』が見えて来ます。
おっさんのような貫禄のニュウドウダテハゼが居てはりますわ。
シュリンプゴビーのくせに25cmぐらいあるという、規格外のでかさ。
共生ハゼ界のアンドレ・ザ・ジャイアントかジャイアント・シルバ言うところですわ(あとヤン・ザ・ジャイアント・ノルキア言うのもありまっけど)。
英名『アンドレシュリンプゴビー』とかどうですかねぇ?

『木』から右斜め沖に向かい、恐らくこの辺が『板』やろうという場所へ進みます。
「板あらへんがなぁ〜〜〜。」
アイタタタ思いながら、橋本さんに「板探して来ますので、この辺で写真撮っててください。」言うて捜索開始です。
橋本さんは今回、ナカモトモドキにリベンジ掛けにやって来てますから、時間もないし(窒素が溜まる)気合い入れて探しますわ。
苦労の末『板』はおまへんでしたけど、ナカモトのペアがいる空き缶発見。
水深23m。板より若干深いけど、ここで勝負してもらうことにします。
後から橋本さんに聞いたら、『板』探しに行く前に「この辺で写真撮っててください。」言うた、まさに『この辺』に板あったらしいですわ。
いたらないガイドですみません。
しかし言い分けちゃいまっけど、ミジンベニハゼ属のハゼは空き缶が似合いますねぇ。

深度を浅くして帰ってくると、リュウグウベラギンポのハーレムです。
♂の背中から生えてる3本の糸が、インディアンの羽飾りみたいでカッコ良いですわ。


1本目終わって朝の清々しい気分の中、「早朝の醍醐味やなぁ。」思いながら湯沸かしてコーヒー飲んでる、その時ですわ。
おもむろに上がってきた治郎さんが、叫んではります。
「タコがセックスしているぞーーー!」
朝っぱらから大声でセックス言うてはりますわ。

マスク着けて飛び込みます。
馬鹿でかいワモンダコ(♀)と、その 2/3 ぐらいの真っ黒なワモンタコ(♂)が居てはりますわ。
♀はコンクリートのブロックの下の隙間にはまり込んでいて、♂はブロックの上から余所余所しくアプローチ掛けてはります。
で、その前にAV監督(治郎さん)が仁王立ちでネクサス構えてはりますわ。
水面から橋本さんと見てましたけど、眼下に不思議な『現場』が出来てはりますわ。

♂はブロックの上の少々遠い所から七本の足で背伸びして、振りかぶるように丸めた一本の腕をシュルシュルシュルシュル〜って精一杯伸ばして、♀の体にタッチしに行きます。
恐らくその手には『静胞』が握られています。
♀の体に♂の手が伸びると、♀は色素胞をギラギラさせて、興奮してるのが手に取るように分かりますわ。
♂は暫く♀の体を撫でているかと思うと、いやらしく手をクネクネさせながらおもむろに♀の肉の中にねじ込んでいきますわ。
すると♀は水管を「ぶはー!ぶはーっ!」とさせて、異常な興奮振りを見せてはります。
♂はと言うと、遠いところから腕だけ伸ばして、涼しい顔してフィンガーテクニックを披露してはりますわ。
いやらしい男だよ!

するといきなり、監督がネキサスで♂を叩きます。
絡みが気に入らなかったのか治郎監督、どうやらカットみたいです。
♂は、♀を弄んでいた手をスッと引っ込めて、「エエところやのに邪魔しなやぁ。」言う目で、恨めしそうに見てはりますわ。

仕切り直します。
再び♂がブロックの上にあがりまして、腕を延ばしてギリギリ届くぐらいの所にやってきます。
困ったことに♀も背伸びして「今か今か」と♂が来るのを待っているのが伺えます。
火照った体がそうさせるんでしょうねぇ。
もう nobody can stop her, 『♀の性』剥き出しですわ。

♂の手が♀の肉の中にねじ込まれていきます。
♀の狂ったような荒々しい息遣いが、水管を通して分かります。
ホンマ、えらいことになってますわ。
情熱的っちゅーたら聞こえエエかもしらへんけど、どえらいエロいっすわ。
ヘタなAV顔負けでっせ。

上がって来て、「あいつら何時までやってるんですかねぇ?」なんて聞いたら、
治郎さん「タコは丸一日かけてやってるぞ。」って。
「絶倫やなぁ〜!」思いながら2本目です。
治郎さんは橋本さんと、再びタコのチョメチョメを監督した後、モーターの方へ行くらしく、俺はロクさんとナカモトの『板』の確認して、それから20スキルの練習です。

まず『木』まで来ると、枝の間にごっつい奴居てはりますわ。
グレートバラクーダの1m余るクラス。
「ホンマにゴビパラだきゃ、なんでもおるなぁ!」思わざるを得ませんわ。

『木』を通り越して、暫く探していると『板』見つかりましたわ。
でも「コレは難しいわ。」言うぐらい泥に埋もれてしまっています。
埋もれすぎて、お馴染みのシロツメコシオリエビは居てはりますけど、ナカモトは愚かシボリダマシも居てませんわ。
でもとりあえず、『板』と『タイヤ』と、新しく発見した『ナカモトの缶』の位置関係を把握しましたので、今度こそ迷わずにガイドできますわ。

帰りしなツムギハゼ発見です。
こないだミヤザキさんたちが来た時に見つけたあれです。
すごい貫禄のあるハゼで、ストッキートンボイゴビー(ロクハゼ)の名前を付けてやりたいぐらいです。

浅場で、ロクさんのスキル練習です。
懐かしいなぁ思いながら、マスク脱着とかレギュレーターリカバリーのデモンストレーションを繰り返します。
ロクさん、頑張ってインストラクターになったってつかあさい。押忍。

治郎さんチーム。
聞くところによると、モーターにジャンズパイプフィッシュが居てたと言う話し。
ムラサキ、ダイダイ、ムラサキの彼ですわ。
ヘルメットレックしかおるトコ知らん言うてたのに、またゴビパラに居てはりますわ。
こないだのホムラダマシと言い、ホンマにミステリアスなポイントでっせ。


3本目、エビ団地です。
橋本さんはオトヒメエビの仲間の、バイオレットボクサーシュリンプがお目当てです。
しかし、やはり居てはりません...。
ドサクサに紛れて、チャーシューが喰うたんちゃうかぁ?
しかしエビ団地はネタの宝庫です。
ベンケイハゼ、ハタタテサンカクハゼ、アカシマシラヒゲエビ、スザクサラサエビ、ケラマハナダイ、フタイロハナゴイ、サビウツボ、なんとかウミヘビ、etc.
橋本さんいろいろ撮ってはりました。

エビ団地のすぐ横に、カスリハゼの♂が居てはります。
俺がカメラ持って潜ってる時いっつも居てへんのに、謹慎になったら出てくんねん。
いやらしい男だよ!
**リハゼ、メスも十分特徴的な第一背鰭持ってはりますが、パラオ産の♂はさらに特徴的な第一背鰭を持ってはります。
しゅっと真直ぐ尖った背鰭で、メチャメチャカッコ良いです!

更にその横には、サルハゼsp. です。
第一背鰭の白い彼です。
コイツは結構敏感で、すぐ隠れましたね。

エビ団地を離れまして、『木』に寄り道です。
以前居たウシオニハゼがまだ居たので紹介します。
『矢野ハゼ図鑑』の『ホタテツノハゼ属の1種-2』言うのがそれですわ。
ズングリしてて、ストッキーな感じです。

そのすぐ近くに、再び第一背鰭の白いサルハゼsp.が居てはりまして、今回は橋本さんかなり寄れてはりましたので、良い写真撮れたんとちゃいますやろか?


橋本さん。
どうもお疲れさまでした。
3日で14DIVEと言う強行日程。
貫徹いたしましたねぇ。
正味内容の濃い3日間でした。
また宿題が残ったようでしたら、お待ちしておりますので、やっつけに行きましょう!
どうもありがとうございました。
押忍!
2006年06月15日 (木) 00時41分


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