最近、SP-100iというスピーカーを入手しました。
　このスピーカーは故・長岡氏が絶賛されたというものらしいものであると同時に、昔ある電気屋さんの店員が「音の透明感が高いでしょー。」と
他のお客さんに説明していたのが印象的でしたので、以前から興味を持っておりました。
　早速サンスイのアンプに接続してマルタ氏のＣＤを流すことに。その音はかなりのものでした。
　元々サンスイのスピーカーはやや音が後方に引っ込んだ感じであり、また低音域は軟調な傾向が見受けられたため、楽曲によっては物足りなさを感じること
も多かったのですが、このスピーカーは違いました。
　元々サンスイスピーカーの持つピンと張ったような透明度の高い伸びのある高音域に加え、ダイヤトーンのスピーカーにも引け劣らない音の厚み。そして
ビクターのスピーカーを思い出させるような固くしまった迫力ある低音域も加わっており、まさによいとこどり的なスピーカーだったのです。(ダイヤトーン
やビクターもよいスピーカーを世に送り出しておりますが、高音域の伸びや透明感の高さは、サンスイがピカイチだと思います。)
　その他音的には、ルビジウムクロックカッティングのＣＤのようなシャープさや音の固さ等が感じられるとも、言えるかもしれません。
　従来のサンスイの柔らかい音もそれなりによかったのですが、特にロックやポップス等ではやや物足りなさを感じたことも事実でしたが、このスピーカーは
ある意味これまでの私の知る範囲内でのサンスイのスピーカーとは違う音作りをしてあるなと感じ、「名機」と言われるだけのことはありました。