[229]スピーカーリレーの不良 投稿者:hoshi メール HOME
|
先日気になっていたAU−D707をヤフオクで購入しました。 完全な動作品との事でしたが例によってスピーカーのリレーで 接触不良があります。 リレーを調べるため蓋を開けてみたらメインアンプ部の部品を 交換した跡があり、素人っぽい半田付けがしてあります。 フラックス(半田のヤニです)も大量に浮き出ていていたので余分な半田を吸い取り、フラックスを洗浄して再度半田付けをしました。 フラックスは残しておくと空気中の水分と反応して酸性になり 銅の配線を腐食します。 以前、有名なメーカーの製品でこの腐食が発生し、基板の配線が ずたずたになって修理不能になった経験があります。 それ以来そのメーカの製品は購入していません。 (今はフラックスの成分も改良されているかも知れません)
ちなみにこのアンプも交換部分以外(恐らく最初から)でもフラックスが残っているので洗浄する予定です。
それから半固定抵抗とRCAコネクタも錆びているので交換します。 半固定抵抗はサーメットトリマを使う予定です。 私は35年以上前(707よりも古い)にプリアンプを製作し、その時にNECのサーメットトリマを使いました。 今回、久しぶりに引き出して中を開けてみましたが腐食などは いっさいありません。調整も狂っておらず調整も問題なくできます。 サーメットトリマの高信頼、長寿命を実感しています。
ちなみにRCAコネクタはその当時珍しかった金メッキのもで、 ボリュームは東京光音電波のBTS規格の40ステップのアッテネータを使用しましたのでガリはありません。 (当時1万2千円位でしたが今はすごく高いですね)
で、肝心のリレーの件ですが、同じリレーと交換しても何年か経つとまた接触不良になるのは見えているので接触不良を起こさない水銀(マーキュリー)リレーを探していました。 でも水銀は有害なので今はどこも製造していないようです。
そこで代わりのリレーは無いものかと思っていたらヤフオクで真空リレーを見付けました。 真空だと接点の酸化が起きないので接触不良は発生しませんね。接点寿命は1億回以上、1日10回切り替えても2万7千年持つ計算です。 真空リレーは大きくて高電圧、大電力のリレーだと思っていましたが随分と小型で一般のパワーリレーと変わらない大きさです。 ただ、小型でも値段が高くてAB2つのスピーカー分だと中古のアンプの値段より高くなりそうです。
投稿日:2011年05月26日 (木) 15時22分
|