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[1330]66イコンタ系 投稿者:ナースマン

投稿日:2017年01月21日 (土) 10時44分

66系の展開は、少し特殊。
当時の120フイルム。66判に対応していない。裏紙に66表示が無かった。その為、巻き止め装置を付ける必要があった。
66系は、35年のスーパー6(530/16)が最初。
巻き止め装置。シャッター連動、二重撮影防止機能もある。
赤窓で1を出し、後は巻き止め装置を1にする。2眼レフの、セミオートとほぼ同じ装置。当時としては、画期的な機能。
但し、当時のフイルム。裏紙の厚さ、長さが、コダックとアグファで統一してない。ツアイスは安全域を考慮、11枚撮りである。
表蓋はスクエアなので、縦開き。そのままドレイカイルを収納、起立させる必要もない。レンズは80mmテッサーF2,8かF3,5。シャッターはコンパーラビット(〜400s)最初から、イコンタ系の最高級品である。36年には、69,645のスーパーイコンタにもこの装置を付けている。F2,8はイコンタ系の中で、最高の明るさ。但し、テッサーのF2,8解放は、少し無理がある?当所から、F3,5の方が、画質は上と言われている。
私の個体。初期型のF3,5付。本体とケースに、SuperSix表示。距離目盛もm表示。欧州輸出品と思われる。
手に入れた時、シャッターが粘り、本体側のプリズムにカビ。
私の師匠である、長野カメラワークでOH。今でも全く問題ない。
初期型のスーパー6は、距離計と、ビューファインダーが別。2つ目である。37年に改良版が。距離計とビューファインダーを一体化(1つ目)RF機となる(532/16)となる。F3,5は無くなった。これは、中判スプリングカメラの最終型。以後セレン露出計がついて、12枚撮りになる。これは戦後57年まで続く。
36年。120フイルムに、66表示が付く。イコンタシックス520/16。スーパー6の巻き止め装置、距離計を外した、廉価版。ファインダーは自立するオプチカル。レンズはノバー75mmF4,5又はF3,5。シャッターは廉価版がクリオ(〜100s)F3,5の方は、コンパー又はコンパーラビット付。
38年スーパーシックス521/16。520/16に巻き止め装置を付けたもの。廉価版はノバーF4,5にクリオ(〜175)
中級品は、ノバーF3,5。コンパー(〜300s)
上級品にはテッサー75mmF3,5。コンパーラビット(〜500s)付。
38年やっとネッターが。ネッターシックス515/16。
イコンタ6の進化に伴い、残った本体を使う。ネッター80oF6,3。テルマ(〜125s)又はネッター75mmF4,5。
クリオ(〜150s)襷は直線型。ネッターで80oが付いているのは、これだけ。
私的には、イコンタを使うなら、1つ目のスーパー6が最高と思う。38年頃の物は、張革、蛇腹共最高級品。距離計、ファインダー、シャッター何の問題も無い。本体も堂々とした高級感。
戦後の12枚撮りも良い。
欠点。セレン露出計はほとんど死んでいる。操作が、左利き用に成っている。テッサー80mmF3,5は初期型の2つ目しかない。

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[1331]不思議なイコンタ投稿者:ナースマン
投稿日:2017年01月21日 (土) 15時40分
49〜50年のイコンタ521/16。
巻き止め装置が付き、イコンタ表示。然し、ネッターの直線襷。
本体の革質もネッター?セミ判にも同じようなものが。
521。テッサーF3,5コンパーラビットからノバーF6,3クリオ付まで、数種類の組み合わせ。
敗戦、東西分割。流石のツアイスも部品調達がままならなかった?
現場に残った部品、シャッター、レンズを取り合えずくみ上げ、販売したのでは?(イコンタとネッターは元々ほぼ同じ部品)
当時は占領下。連合国又はソビエトのオキュパイト表示のあるものは、確実にツアイス製造品。然し、表示のないものも存在する。
これは、後のフルーツポンチか否か、断定できない。
69の方でも、この時期の物は、外注品のノバーレンズを使っている。革質も戦前の、ネッター69並み。

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[1332]追伸投稿者:ナースマン
投稿日:2017年01月21日 (土) 16時03分
<スプリングカメラご存知ですか>から始まった、ここまでのレポート。元々別のサイト(中判への誘い)で、<イコンタ系の分類>として掲載した分の、ダイジェスト。加えて画像が無い。
全く初めての方には?な事もあると思います。ご容赦下さい。
一部画像は<ニコマートML>日浦様のサイト。機種別の方へ、掲示させてもらいました。興味ある方は、其方を参照。
元のレポート。(カメラレビュー、クラシックカメラ専科)のNo4、名機の系譜。No8、スプリングカメラ。No80、ツアイスイコンカメラ総特集。写真工業出版、スプリングカメラでいこう。更に当時の雑誌広告を参考に、私ののコレクション使用感を加えて、記載したものです。

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[1333]投稿者:れんずまにあ
投稿日:2017年01月22日 (日) 21時17分
解説の再掲載、誠に有り難うございます。
親爺様のところがなくなって、ちょっと調べ物をする際にも苦労しますので。
ナースマン様はご自分でお使いになった有機的な情報で、年表を丸写しした無味乾燥情報とは一味以上違います。

さて拙宅の66スーパーイコンタはブラックエナメル戦前型1つ目の531/16ですがレンズはテッサー2,8/80Tコートです。11枚撮りなのがちょっと気になりますが、他機種でも1枚くらい失敗するのは良くあることなので大きな欠点とは思っていません。

性能は十分に優秀。夜景撮影ではf2.8の威力が発揮され、また開放でもかなり優秀な画像が得られました。
昼間は絞り込める条件では文句がない精細画像です。

カメラレビューでハッセル500CMのPlanar80と併用したら、イコンタのほうが良く写ったという記事を読んだことがあります。
多分順光で平面テストしたらPlanarには敵わないかもしれませんが、蛇腹のヌケの良さ、カメラの軽快さで勝ってしまうこともあるだろうなと。

ツェルト6も好きなのでよく一緒に持ち出していますが。スペック上は同じテッサー80mmf2.8をつけたツェルトシックスに後れをとる(ツェルトは全体繰り出し、パララックス補正、レバー巻き上げ)所もありますが、滑らかで理に適った操作性とシャッターレリーズ感触、ファインダーの見やすさ、たたんだ時のコンパクトさなど実際に使う人の立場からはスーパーイコンタの圧勝かと思います。

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[1334]66スプリング最終形投稿者:ナースマン
投稿日:2017年01月23日 (月) 13時12分
れんずまにあ様、過分のお言葉、有難うございます。
れんずまにあ様の個体。私的には、66スプリングの最終形と思います。左利き用、11枚撮り、私には少し大きく手に余る点を除いて、最良のスプリングだと思います。
スーパー6の最終型。52〜57年のスーパー6BX。533/16。小型の露出計、コート付テッサー、シンクロコンパー付。
こちらも素晴らしい。但し、露出計は、たぶん瀕死状態。(BXには、露出計無しも存在した)
1台持つなら、どちらか悩む所ですね。
後は、バルダのスプリング最終機。59年のスーパーバルダックス。カラーバルダー80mmF2,9プロンターSVS付。
国産品なら、フジのスプリング最終機。57年のスーパーフジカ6M。フジナー75mmF3,5付。距離計は一般的なものですが、これもRF機。ほぼ、フジのフイルムしか手に入らない現在、フイルムとの相性は、これが一番。
初期型スーパー6と比較すると、流石日本人サイズ。手に馴染み軽い(990g対720g)スーパー6を研究して、改良している。(35年>57年、多分に、日本的後出しじゃんけん?)
此れの欠点。距離が、レンズ側で、左手作動。動かす時、蛇腹に当たる。蛇腹そのものも、ツアイスの物に劣る。
1台持つなら、これも良い。私的には、テッサー80mmF3,5付の初期型スーパー6で十分。

[1327]最初期型セミイコンタ520廉価版 投稿者:ナースマン

投稿日:2017年01月19日 (木) 13時53分

やっと個別の解説に。
32年、最初期型セミイコンタ520。レンズとシャッターの組み合わせがいくつかあった。最高級品はテッサー70mmF3,5コンパーラビット付(当時月収が100円の頃)240円。廉価版はノバー75mmF6,3デルバル付90円(当時、セミネッターは発売されてない)私の個体は、廉価版である。
最初期型は、後期型といくつかの違いがある。
赤窓の位置が、裏蓋の左に寄っている(後期型のケースとサイズは同じだが、赤窓位置の違いで、併用できない)
フイルム装填。後期の物は、バネが強く、装填が難しい。初期の物は、ヒンジが付いており、装填はしやすい。然し、バネが弱ると、フイルム本体部に光漏れが(今となっては、これは欠点)
ファインダー。ネッターのように持ち上げる素透視。
デルバルシャッター。T,B,25s、50s、100sのエバーセット。
私の個体。研究用に購入。光漏れがひどく、お手上げ。Kan様が見かねて、丹念に修理して下さった。ほぼ撮影可能。
ノバーレンズ。絞れば、線が太く、諧調もある。カラーにも対応。
<スプリングカメラでいこう>で、ほぼ同じ物をレポートしている。これによると、このノバー、イカ社時代の、オリジナルノバーの可能性があるとの事(私、ノバーは詳しくない、真偽は不明)
現在、このカメラでの撮影は制約が。ほぼASA400のフイルムしか手に入らない。最高速100sを使っても、F8以上に絞る必要がある。絞れば、テッサーと何ら遜色が無い。
赤窓にシャッターが付いてないので、そこからの光漏れも心配。

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[1328]その他の最初期型イコンタ投稿者:ナースマン
投稿日:2017年01月19日 (木) 17時04分
29年。最初期型イコンタは69判520/2
ノバー105mmF6,3、シャッターは、セミ判と同じデルバル。
ファインダーもセミ判と同じ、素透視。レンズボードに反射式ファインダーも付く。30年頃には、テッサーF4,5、コンパー付も。
別に、30年。129フイルム(5×7)の520/14。ノバー80oF6,3、デルバルシャッター、又はテッサーF4,5、コンパーシャッター(〜250s)
31年。616フイルム(6,5×11)の520/15。ノバー120mmF6,3、テルマシャッター、又はテッサー120mmF4,5、コンパー付。
もう使えない?そうでもない。15のフイルム面は、120ブローニーに対応。フイルムスプールと、赤窓での、横送りを工夫すれば、、現代のフイルムでも使用できる。520/15使うと120でワイド版が。テッサー付きなら、隅まで破綻が無い。テッサー120mm、F4,5は、大判用。15はピカソが使っていたイコンタ。
14,15はもう使えない、と思われ、捨て値。数は少ないが、見つければ買いと思う。(ピカソのイコンタは、34年のドレイカイル付スーパーイコンタ530/15。最後の15であり、最大のスーパーイコンタ。その為、既にコレクターズアイテムと成っている)

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[1329]520/15の使い方投稿者:ナースマン
投稿日:2017年01月19日 (木) 18時43分
一応、520/15の使い方を書いておく。
616のフイルムスプール、120より6mm長い。上下3mm下駄をはかす(あるいは固定部を3mm伸ばす)
現代、616フイルムは使えない。本体のスプール固定部を上下共3mm伸ばす方が簡単。これで120ブローニーが、そのまま装填できる。15のフイルム面、正確には6×10,7。スプール固定部を加工すれば120でも十分撮影可能となる。
テスト用の120フイルムを装填。裏蓋を開けたままスタート位置を合わせる。後は、裏紙に13mm区切りの線を引く。フイルムを送り、線をフイルム面に合わせる。裏蓋をして、赤窓の表示位置を記録(赤窓表示の位置は、ブローニーの69表示位置と同じ)これを繰り返し、総て赤窓の表示位置を記録(現在の120、裏紙に●、➡の記号がある)これで、120ブローニーで6枚撮影できる。
そのまま焼き付けても6×10,7のワイド画面。120mmテッサー、隅まで安定した画像となる。
現像、焼き付けは、どちらも手焼き。費用は掛かりますが。
れんずまにあ様。確か、520/15もっていた?一度試してみては如何ですか?

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[1343]530/15投稿者:れんずまにあ
投稿日:2017年02月03日 (金) 23時34分
ナースマン様ありがとうございます。
当家の616イコンタはブラックエナメル530/15、Tessar120mmf4.5です。
昔大阪駅ビルのレモン社に三台530/15がありまして、クローム仕上の二台は120改造されていて、手が届かない結構な価格。
黒は未改造でそれの1/3以下だったので、自分で120改造やってやろうじゃないかと。
全然やってません(自爆
恒久的に120専用にするつもりなので、キーに蝋付けするのがよいかなとおもいつつ。
実はその後入手した616ステレオカメラ120改造品がお手本になりそうです。

[1325]イコンタ系の分類 投稿者:ナースマン

投稿日:2017年01月17日 (火) 12時34分

ツアイスのカメラにはにはコードナンバーが付いている。
69,645イコンタは520。66は521。ドレイカイルの付いたスーパーは530。ネッターは515。ネッターの更なる廉価版ボブは510。年式による変化もある。
イコンタ。29年520>38年521>51年523>52年524。
セミ判が520、69が520/2である。ネッターも515、515/2。スーパーも530、530/2である。
スーパー。34年530>37年531>38年532>39年533>55年534。
ネッター。34年515>51年517>53年518。
日本名称は、イコンタ69、イコンタ6、スーパー6、セミイコンタ、ベビーイコンタ(127)となる。改良版、年式変化はT〜Xで呼ばれる。尚、戦後のイコンタUはイコンタの軍艦部を改めたもの。イコンタVは、イコンタUに単独距離計を付けたもの。メスイコンタとも呼ばれる。この距離計は、ドレイカイルではなく、普通の距離計である。それぞれ69,66がある。
私、51年の69(524/16)持っている。コート付ノバー3,5。プロンターSV(〜250s)当時、スーパーイコンタXも併売されており、距離計の付いたネッターという感じ。
コードNoは、張革にスタンプされているので、型式、年代が大体わかる。
テッサー付きのイコンタ。ツアイスに、製造記録が残っている。コードNo,本体の製造No、レンズの製造Noが解れば、ほぼ製造年が解る。ノバー、ネッターも、ツアイス製造品は大体わかる。48〜51年の製品は、戦災と、戦後のどさくさで、製造記録が残っていない。この間の物は、断定できない。

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[1326]投稿者:ナースマン
投稿日:2017年01月17日 (火) 17時33分
イコンタとネッターの襷の違い。
先に述べたように、イコンタはY型、ネッターは直線型です。
しかし69の物は、少し違います。69は蛇腹が長く、レンズボードが重い。開くために、バネを強くすれば、負担がかかる。
負担を和らげるため、襷内に、切込みを設け、それに連動ピンを入れ、連動させる。この襷は、3種類ある。
初期の物は、直線型。次が弓型。更に、ドレイカイルの付いた、初期のスーパーは、波型。波型の物は、途中で一旦開く力を弱め、後は最後まで、ゆっくり開く工夫がある。よく考えられている。
然し、その後の物は、弓型に戻っている。力を調整すれば、弓型でも可能と判断したのだろう。
ネッター69の襷。
基本的に、ネッターの本体は、旧型のイコンタの物を使う。
その為、初期の物は直線。その後は、直線と波型が併用。
然し、例外的に、35年のネッターの中には、34年のスーパーイコンタ初期型と同じ、波型を使ったものがある。515/2
これは、テッサー4,5.コンパーラビット付。ネッターの最高級品。同35年イコンタ520/2とほぼ同じである。
私のネッター69。38年515/2。ネッター110mmF7,7レンズ。クリオシャッター(〜100s)は、直線型。30年初期型イコンタ520/2の本体を使い、ボデーシャッター、オプチカルファインダーと成っている。

[1324]ツアイスを追従したバルダ 投稿者:ナースマン

投稿日:2017年01月13日 (金) 12時51分

バルダ社は、厳密にいうと、カメラ本体が自社生産。他社のレンズ、シャッターを組み込み販売していた。32年には、バルダ61、グロリア等の、スプリングを販売。
グロリア。69判、ネッター型の襷。レンズはラジオナー、クセナー、テッサーF4,5等。シャッターは、プロント、コンパー等。ファインダーは透視であるが、パララックス修正装置付き。
34年、バルダックス。66、645判。レンズはトリオプラン、ビダナー等、シャッターもプロンター、コンパー等色々。
本体は板金。メッキ、張革も、イコンタには劣る。中級品。
然し、イコンタをよく研究。またスプリング作りに手馴れている。
私の個体。35年。ビダナーF4,5。プロンター(〜125s)
簡易巻き止め装置付き。ケプラーファインダー、パララックス装置付。フイルムホルダーが有り、巻き上げもスムース。
錆びだらけではあるが、問題なく今でもよく映る。
当時100円程。セミ判スプリングの中で独逸製舶来品。よく売れたと思う。中には、テッサー3,5.アンチコマー2,9.コンパーラビット付もある(この辺りでも150円程)
プライベルのOP。これはバルダックスの本体を使っている。
バルダも高級品を作っている。38年。バルダクセッテ66、スーパーポンチュラ69。距離計連動。トリオプラン2,9又はテッサー2,8。コンパー付。(69の方はF3,5.コンパーラビット付)どちらも、バルダの本命ではないので、数は少ない。
バルダの悲劇。本社がドレスデン。ドレスデン大空襲で、周辺工場ごと灰燼に。その上、戦後は東西分割。
戦後、西のバルダは、戦前の135バルデナ等を再生していた。
59年。スーパーバルダックス。カラーバルダー80mmF2,9
プロンターSVS(〜300s)付。RF機。
スプリングカメラ最後期の物。またスプリングに特化した、バルダの栄光を残すもの。

[1322]ツアイスを追従しなかったフォクトレンダー 投稿者:ナースマン

投稿日:2017年01月12日 (木) 19時40分

ホクトレンダーは、世界最古の光学会社。世界初の金属写真機も作っている。それだけにプライドが。ヘリアー、スコパー大判レンズには、絶対的自信が。ホクトレンダーのキャッチコピー<レンズがそれだけ素晴らしい>ツアイス追従はプライドが許さない。
イコンタ69が発表された29年に、ベッサ。これは手で開く簡易型。スプリングカメラとしては?
もう1つの系列。33年。127のぺルケオ、645のビルタス、そして旗艦の69プロミネント。縦位置上部にファインダー。前蓋内に、丈夫なガイドレール。その中に、チェーンを使って全群移動(イコンタは前球移動)フイルム室に弁を付け、浮き上がりを防いでいる。特にプロミネント。距離計連動、電池を使わない光学露出計迄。レンズはヘリアーF3,5(3郡5枚)シャッターはコンパー(〜250s)これは当時の最高級品。流石にこれは手が出ない上に、使い難い。普及品が34年のイーノス。距離計、露出計を外し、レンズをスコパーF4,5に。
3兄弟、ホクトレンダーも手を掛けすぎた。
でもって、イーノスをベッサに合体。36年。イーノスのガイドレール方式のベッサ。外観は69イコンタ風であるが、前蓋の開き方は全く違う。
同36年。プロミネントの代わりとして、スーパーベッサ。上下合体式の距離計連動。レンズはヘリアー、スコパー、フオクター(3枚玉)シャッターはコンパーラビット。
69ベッサの最終機。50年。ベッサU。こちらはファインダーが、二重像合体の一眼式RF。レンズはカラーヘリアー、カラースコパー(れんずまにあ様の愛機)シャッターは、コンパーラビット又はシンクロコンパー。スーパーイコンタ69を超えたスプリングである。更に、当時の細密用大判レンズ。アポランサーF4,5(3郡5枚)を付けたものがあった。
以前、展示販売会で見かけたアポランサー付きは50万程。プロミネントは25万程していた。
基本的に、ホクトレンダーのスプリングは、丈夫。
金属部品、メッキ、張革、蛇腹、共に当時の最高級品。
然し、構造も複雑。これが仇。今では、調整が難しい。
使うなら、距離計のないベッサの方がベストと思う。

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[1323]投稿者:ナースマン
投稿日:2017年01月13日 (金) 07時18分
小さい方を忘れていた。
39年。ベビーベッサ。ベビーと言っても、127ではない。
ブローニー66である。正にベビー。セミイコンタ並みのサイズ。
レンズは、スコパー、ホクター(3枚玉)シャッターはプロンターU(〜175s)距離計はなく、透視ファインダー。
このシリーズ。戦後48年に復活。改良版が、53年にぺルケオとなる。ぺルケオは55年のぺルケオE(単独距離計付)まで続く。
135では、39年のビトーT。スコパー、コンパーラビット付。
50年に、ビトーUとして復活。51年に、ビトーVとなる。
ビトーVは、ウルトロンF2付のRF機。プロミネントのスプリング版である。
別シリーズとして、50年に、ビテッサ。ウルトロンF2、コンパーラビット付RF機。ビテッサは、いかにもホクトレンダー。非常に凝ったスプリングカメラである。
<煙突ビテッサ>前蓋を開くと、フランジが飛び出す。フランジを押すと、巻き上げとシャッターチャージができる。
全く、ツアイスの製品とは異なる。

[1320]イコンタとネッター 投稿者:ナースマン

投稿日:2017年01月10日 (火) 23時43分

今迄、スプリングカメラの概念を解説しました。
やっと、元祖スプリング。イコンタの解説です。
イコンタはその発展に伴い、3種に分かれます。
1、ドレイカイル距離計を付けた、スーパーイコンタ。
これは、テッサー3,5又は4,5レンズ。コンパー、コンパーラビットシャッター付。当時の最高級品。ファインダーも、オプチカル。更にアルバダの画角枠付き。プロ仕様です。
2、本来のイコンタ。距離計は有りませんが、オプチカルファインダー。レンズはテッサー又は3枚玉のノバー。
他社制も含め、これが一般的なスプリング。テッサー、コンパーの付いたものは、高級品。
3、ネッター。イコンタの普及品。ノバー、ネッター3枚玉レンズ、プロンターシャッター。こちらが一般的。
当時イコンタは、旧型と改良型が併売されていた。更に、旧型の本体に、ネッター、プロンターを移植した、ネッターが販売。
私の37年ネッター69。F6,5ネッター。25s〜100sテルマ(デルバルにセルフを付けたもの)これは、29年の最初期型イコンタ69のボデーに、オプチカルファインダーを付けたもの。
セミ判で比較してみよう。36年頃の価格を表示。先に挙げた最初期型、90円。セミイコンタ、私の個体。テッサーF4,5。コンパーラビット付(此れでも当時は高級品)202円。36年スーパーセミU、私の個体。テッサーF3,5、70mm(初期のスーパーセミのレンズは、75mmではなく、70mmである)コンパーラビット付。国内販売は37年。は340円。
これらに対して、セミネッター。37年発売。私の個体。ネッターF4,5、75mm。1〜175sクリオ(プロンターU)97円50銭。ファインダーは、オプチカルであるが、イコンタのように、自動起立ではなく、起こす必要がある。本体、蛇腹の革は、イコンタに劣る(と言っても、国産品よりはるかに良い)初期型イコンタより優れている。ほぼ、テッサー4,5付のイコンタと同じように使える。
ツアイスの3枚玉。トリオータ、ノバー、ネッターの3種ある。
トリオータを使っているのは、最初期のイコンタ、セミイコンタしかない。ノバーは初期のイコンタにも使われている。ネッターレンズは、ネッターだけ。ノバー付きのネッターもある。
ノバー。絞ればテッサー並み。ネッター開放から使える。ネッターは、ノバーより硬い。トリオータは隅が流れる。
スーパーイコンタは今も高い。その点、ネッターは捨て値。
ジャンクのネッターを手に入れ、シャッター粘り、蛇腹光漏れ等、自分で弄ってみては?スプリングは、結構分解整備簡単なんですよ。シャッターも、デルバル、プロンター、コンパーこれを学べば、ほとんどいけます。どれも結構丈夫です。蛇腹も、ツアイスの物は丈夫。コーキングで何とかなります。

[1317]スプリングカメラご存知ですか 投稿者:ナースマン

投稿日:2017年01月03日 (火) 14時16分

皆様、レチナはスプリングカメラであることご存知ですか?
ではスプリングカメラとは、如何なるものでしょうか?
一般に、スプリングカメラと言いますが、正式名称はセルフエレクチングカメラです。
蛇腹、襷、鴨居(レンズボード)ガイドレールが有り、ボタンを押すと、ばねの働きで、蛇腹、鴨居が開き、ガイドレール上に、襷で固定されます。カメラが、自分で開き、固定するのです。
蛇腹写真機という言い方もありますが、これはスプリングカメラのご先祖も含みます。例えば、VPK(ベストポケットコダック)
襷はありますが、ガイドレール、ばねが無く、撮影者が、手で開き、固定する必要があるのです。
これを自立するようにしたのが、スプリングカメラです。
開発したのは、ツアイスイコン。イコンタです。
1929年。イコンタ520。ブローニー69判。レンズはノバー10,5F6,3.シャッターはデルバル25s〜100sです。
次は、31年。ベビーイコンタ520.こちらは、VPKと同じ、127フイルム半切。ノバー50F4,5。25s〜75sデルバル。レンズ、シャッターの組み合わせ、他にも色々ある。
こちらの襷、1本型に、簡略しているが、後のブローニーイコンタの普及品。ネッターに受け継がれる。
32年。セミイコンタ520。こちらは、セミ判(645)のイコンタ。このカメラも、レンズ、シャッターの組み合わせ、ベビーイコンタ同様。色々ある。
私の個体。ネッター69。ネッターレンズF7,7。25s〜100sクリオシャッター付。最初期型の本体を、ボデーシャッター、オプチカルファインダー付にした物です。
イコンタ、セミイコンタと言うと、テッサー、コンパー付と思いますが、これは後期の高級品です。
中判スプリングは、もはや風前の灯火。
フイルムが手に入らない。修理ができない。使い方が解らない。
ややもすると、ビンテージカメラとして、飾りになっている。
わたしの、コレクション。イコンタ、ネッターは全て、撮影可能な個体です。以後これらイコンタ、ネッターの分類を中心に、紹介します。先ずは此処まで。

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[1318]スプリングカメラ、好きです投稿者:れんずまにあ
投稿日:2017年01月07日 (土) 22時42分
ナースマン様、皆様、あけましておめでとうございます。
新年スプリングカメラの話題、楽しく拝見しました。
英語ではこのカテゴリのカメラをFolding Camerasとあるので、スプリングカメラを和製英語だとする意見も聞いたことがありますが、ドイツ語でシュプリンクカメラという言葉があるそうで、そうなら本家の言葉なので正しい用法ですね。
同じようにハンドカメラはFolding plate cmaeraですが独語ではHandkameraでちゃんとした用語だそうです。

さてイコンタのようなセルフエレクティングカメラが本来のスプリングカメラですが、ベッサ69やエンサインセルフィックスはスプリングが入っていないのでベッドを手で起こして固定する(セルフィックスはさらにタスキを定位置に嵌めてやる)必要があり、厳密にはスプリングカメラではありません。でも機能は同じなのでその仲間にしてもよいでしょう。
イコンタは油断するとパシーンと一瞬で組み上がってしまうのでフィルムを吸い出してしまうと言われます。衝撃はカメラにも良くなさそうなので、手を添えてゆっくり軟着陸させるよう気をつけていますが、時々パシーンをやっちゃいますね...

中判スプリングカメラは大画面なのに携帯性が高く、旅の友として重要に思っています。セミ判6x4.5機は携帯性最高で枚数そこそこ撮れて機動性があります。6x6機は安定感が、6x9は驚きの高画質が魅力です。

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[1319]スプリングカメラの利点と欠点投稿者:ナースマン
投稿日:2017年01月08日 (日) 14時13分
れんずまにあ様より、基本的にまとめて指摘くださった。
例えばレチナ。たたむと、F2クラスのレンズシャッター機としては最小クラス。645でも、135レンズシャッター機並み。
66でも、2眼レフより小さい。69はれんずまにあ様の仰る通り、テッサー、ヘリアなどのレンズを装備したものは、コンパクトなのに、恐ろしく高画質。旅の風景には最高。
欠点。その構造上、距離計連動が難しい。一般の距離計では、レンズと本体とを結ぶ、連動ピンが必要となるが、折り畳みを前提にすると、精度が落ちる。例えばホクトレンダー。戦前のスーパーベッサRF。戦後のベッサ2。どちらも69。れんずまにあ様が仰るように、ベッサはスプリングを用いていない(ホクトレンダーは他社の真似をしない、独自性がある)ガイドレール内で、距離計を連動させ、連動ピンは、本体内にある。本体は革張りで覆われている。
落下などにより、連動計が狂った場合。構造を理解せず、ガイドレール、襷などを弄った物が結構ある。此れでは修理不能に。
連動ピンを使わず、距離計連動としたのが、スーパーイコンタ。
34年。スーパーイコンタ69。ドレイカイル距離計である。
ドレイカイル距離計。楔形のプリズムを2個組み合わせ丸形にして、レンズボード上でレンズに連動。ファインダー側へは、連動ピンを持たず、光学的に連動している。スプリングカメラとして、最高の距離計連動装置である(この場合でも、ドレイカイルプリズムを弄ると、素人では修理不能)
もう1つの欠点、蛇腹。これが劣化すると、光漏れ。角の部分の擦れ。レンズ、本体側への接着部分、接着剤の劣化。
ツアイス、ホクトレンダーは、相当上質の革を使っている。
然し、他社(特に国産)の物は?なものも多い。
とは言え、50年以上昔の物。どうしても、この部分の劣化が。

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[1321]スプリングカメラの使い方投稿者:ナースマン
投稿日:2017年01月11日 (水) 09時30分
前蓋を開くのは、レチナと同じ。ボデー側のボタンを押す(軍艦部のシャッター位置に、開放ボタンがある物も)イコンタは、バネが強い。れんずまにあ様が仰るように、手を添える。
ホクトレンダーの物は、バネが無いので、前蓋を手で開く。
シャッター。初期の物は、レンズ側。普通はボデーレリースですが、前蓋にシャッターが付いている物もある(パール等)
コンパーラビットの付いたもの。500s(400s)の高速は、別バネ。500sを表示してから、シャッターチャージする。
シャッターチャージしてから、500sを出そうとすると、シャッターが壊れる可能性が。禁忌。
ファインダーを起こす。スーパーイコンタは開放ボタン連動で、自動起立する。
スーパーイコンタ69、スーパーセミは、レンズ部分のドレイカイルを起こす(66のスーパー6,135のコンテッサは、初めから起立したドレイカイル)
フイルム。120ブローニー。巻き戻しは無い。基本的に、スプリングカメラは120。裏紙の無い220は使えない。69はそのまま赤窓で読み取る。セミ判。赤窓が2つあり、先の赤窓に枚数を出し、次は後の赤窓に同じ枚数をだす。スーパー6。初期のブローニーには、66の枚数表示が無い。その為、巻き止め装置がある。
フイルムを装填して、巻き止め装置を動かし、1を出す。Noは11までしかないが、これで正常。11枚しか撮影できない。
後期のスーパーはどのサイズも、同じような装置が付いている。
たたみ方。イコンタの襷はY型。Yの接点部分に出っ張りがある。
この部分を、左右均一に押せば、ロックが外れる。片方だけ押しても、ロックは外れないばかりか、襷に負担を生じる、禁忌。
ネッターは直線襷。此れも接点部分を、左右均一に押せば、ロックが外れる。ホクトレンダーも、ほぼ同じ。
前蓋を閉じるとき、レンズは無限位置に。でないと、前枠に引っかかることもある。注意点。
69判のフイルム面に、セミ判用の中枠が入っていることがある。セミ判で写すなら、そのままで、赤窓2度出し。69判で使用するときは、中枠を外す(スーパーイコンタのコピー。ソビエトのモスクワは、66判の中枠である)
さあ、中判スプリングを使ってみよう。
中判スプリングを手にしたが、使い方が解らない?正常なのか?機種が解らない?整備は?等々。
疑問があれば、レチナ同盟に質問してください。私、分かる限り、返答します

[1316]よろしくお願いします 投稿者:elmar

投稿日:2017年01月01日 (日) 21時15分

新年明けまして おめでとう御座います
今年もよろしくお願いいたします

昨年 近くにあった 写真プリント店が 辞めてしまいました
出来た当時 直ぐにプリントしてくれるので 重宝していたのですが デジタルに変わって プリントしなくなり 遠のいてしまってたら 店じまいしてしまいました 今は理髪店に変わってしまいました
時代の流れと一言で言ってしまえばそうなんですが
やはり さみしいです 自分にも責任がありますが・・・

今年一年 穏やかな年になりますよう 心よりお願いします

[1315]明けましておめでとうございます。 投稿者:ナースマン

投稿日:2017年01月01日 (日) 18時54分

あけましておめでとうございます。お久しぶりです。
銀塩環境はますます狭まってきていますね。
特に中判スプリングは、風前の灯火。
昨年は、銀塩135写真機を中心に解説してきました。
今年は、私のメインコレクションのイコンタを中心に、中判スプリングの世界を、解説していきます。今年も宜しく。

[1314]良いお年をお迎えください 投稿者:elmar

投稿日:2016年12月31日 (土) 21時15分

今年も残すところ あと僅かになってしまいました
災害もあり 大変な一年でしたが 皆様はどうでしたか?
来年は 平穏で無事過ごせることをお祈りして 皆様にとって
良いお年になりますよう 心よりお願いいたします
レチナ同盟を よろしくお願いします




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