投稿日:2018年01月12日 (金) 10時25分
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ミノルタの悲劇。大阪、神戸の空襲で、ミノルタは本社、工場とも灰燼に。ドレスデン大空襲で灰燼に帰したバルダ社に似ている。 その為戦後の復旧は遅れる。46年新たにセミミノルタVAを発売。 シャッターは自社製の500sコーナンラビット、レンズはF3,5チヨコーオオサカ、プロマー、ズイコー等半分寄せ集め。巻き止め装置付。47年VBやっとレンズがロッコールに統一(これは、ミノルタコードの物と同じ)48年VCシンクロと巻き止め解除レバー付き。此れが戦前から続くセミミノルタの最終機。 51年ダイキャストボデー、ミノルタセミP発売。VCの設計を、基本から見直し。必要以外の物を外したシンプルな製品。F3,5チヨコープロマーSUレンズ、200sコーナンフリッカー付。ファインダーはガリレイ筒形、距離計無し、巻き止め装置無し、赤窓になる。 私の個体。シャッターは軽く、ほぼブレが無い。レンズは3枚玉だが、コート付新設計。開放はそれなりだが、絞れば鋭い。 セミネッターより、1回り大きいが、保持はしやすい。 戦前のオートセミミノルタの様に、<過ぎたるは猶及ばざる>が無い。およそ不調は考えられない。56年迄7万代ほど生産された。 これがミノルタのスプリング最終機。
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