投稿日:2017年01月26日 (木) 13時51分
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スプリングカメラの最大の弱点は、蛇腹からの光漏れ。 裏蓋開閉部、赤窓からの光漏れ(これはブローニーカメラ一般) フイルム室の光漏れは、内部にモルトを貼る。 蛇腹からの光漏れ。暗い所で、内部にLEDライトを入れ、漏れを確認。部位は、蛇腹の、山谷、斜面、本体レンズボードの接着面。 接着面からの漏れ。小さなものは、革用接着剤を、楊枝等に付け注入。大きなものは、接着部を外す。元の接着材をベンジンで取り、 再接着。レンズボード側は割と簡単。本体側は大変(襷など外す必要がある) 蛇腹の斜面。革細工で使う、バックなどの内張用黒革。一番薄いもの。外から、革用接着剤。パンク修理の要領で、貼り付ける。 山谷。小さなもの。中から、黒のコーキング剤を注入。外も、コーキングで仕上げる。 少し大きいもの。土佐和紙などの、強くて薄いものを使う。 中からコーキング。外に和紙を張り付け、表面をコーキング。 和紙を貼るとき、乾くまで開いたままにしておく。コーキング剤も同じ。山側(内部の山も)に、黒革を貼ることもできるが、閉じた時、うまくゆかない事もある。和紙は、とりあえず塞がるが、耐久性は?(常用しない限り問題ない) 以上は、私のやり方。これがベストではない。 蛇腹の張替え。現在ほぼ無理。まず革が無い。手に入っても、山谷折をして、四角に接着するのは、中々。失敗を覚悟で何回か試す努力が必要。見た目が悪くなっても、補修の方が簡単。
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