(119) ツワブキ |
投稿者:さなぷ〜
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ツワブキ(キク科Compositaeツワブキ(ファルフギウム)属Farfugium) 学名:Farfugium japonicum http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/tuwabuki.htm
ツワブキは、朝鮮半島から中国の東アジアに分布し、日本では関東地方以 西の暖かい海岸沿いに自生する、常緑の多年草です。
根茎は太く、草丈は30〜70cmで、濃緑色で艶のある幅30cm前後にもなる腎臓 形の葉を付けます。10〜11月に太い花茎を出し、花径5cm前後の黄色い舌状花 を咲かせます。花後には、タンポポのような毛が生えた種ができます。
耐陰性があり、花の少ない秋から冬にかけて花を咲かせることから、江戸時 代から庭園の下草用などとして広く栽培されています。
名前の由来ですが、「ツワブキ」の「ブキ」は、「フキ(蕗)」に似ているこ とからですが、「ツワ」は、「葉に光沢がある事から」と「葉が厚く「厚葉ブ キ」が変化したもの」の2説あるようです。
ツワブキの園芸品種としては、黄色の斑入が入る「キフツワブキ」などがあ ります。変種としては、九州西部に自生するオオツワブキ、南西諸島のリュウ キュウツワブキなど、また、同じツワブキ属としては、種子島と屋久島に自生 する力ンツワプキ(Farfugium hiberniflorum)があります。
栽培
丈夫な植物で、地植えにすれば特別な管理も必要なく育ちます。耐寒性も 強く、極寒地以外は地植え可能です。植付けは3月頃が適期で、耐陰性も強く 半日陰を好みますが、花を楽しむ場合は、ある程度日照がないと花付きが悪く なります。ただし、真夏の直射日光は、50%程度遮光したほうが良いでしょう。
土質は特に選びませんが、やや湿り気のある保水性のある土を好み、水切れ による乾燥には注意しましょう。肥料は特に必要ありません。逆に与え過ぎる と、葉が大きくなり過ぎ鑑賞価値が下がりますので注意して下さい。
殖やし方は、種播きまたは株分けが出来ます。種は、採って直ぐに播いて下 さい。株分けは植付け時期と同じ3月頃が適期で、葉を傷つけないよう一芽ず つに丁寧に株分して下さい。
収穫
葉茎は周年、食用には春先に若い葉柄を、根は秋に採取します。
用途、効能
先ず食用ですが、春先にやわらかい若い葉柄を採取し、煮物、おひたし、佃 煮、あえもの、天ぷら、塩漬け、などにします。利用部位は主に柄の部分で、 皮をむき、熱湯で茹でて水にさらしてアク抜きしてから利用します。
また、佃煮の「キャラブキ」ですが、近年「フキ」で作られているものもあ りますが、本来はこのツワブキで作るものだそうです。
次に薬用ですが、葉には抗菌作用のある「ヘキセナール」と言う成分が含ま れており、外用として打撲,できもの,切り傷,湿疹など、根茎を煎じたもの は内服すると健胃,食あたり,下痢に効果があるそうです。
外用としては、葉を火にあぶって柔らかくし細かく刻んでたり、青汁が出る 程よくもんだりして、幹部に付けます。
内服としては、根茎を10月頃に採取し、刻んで日干したものを、生薬「たく 吾(タクゴ)」と呼び、15g前後の量を0.4Lほどの水で半量になるまで煎じて 飲むと良いそうです。
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2004年02月23日 (月) 19時49分 |
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