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お花の情報

ここでは、お花についていろいろかいていきます。よかったらごらんくださいね。

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(116) 福寿草 投稿者:さなぷ〜 MAIL URL
和名:フクジュソウ
      (キンポウゲ科Ranunculaceaeフクジュソウ(アドニス)属Adonis)
 学名:Adonis amurensis
 別名:元日草、朔日(ついたち)草、賀正草、福神草、長寿草
 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/fukujusou.html

 キンポウゲ科の春を告げる花のフクジュソウ(福寿草)は、シベリア東部、
中国北部、朝鮮半島、日本に分布する草丈15〜30cmになる多年草で、日本で
は、北海道から九州まで沖縄をのぞく日本各地の、おもに落葉樹林内に生息
しています。ただし、北海道や東北地方には、たくさんの自生が見られます
が、西日本に自生する数は多くありません。

 新年を祝う草花として江戸時代から、お正月の床飾りの寄せ植えや鉢物とし
て親しまれており、元日草の別名もありますが、これは、旧暦の話で新暦では
2〜3月に咲きます。現在、暮れ頃からお正月用として出回るものは、促成栽培
によるものです。

 花色は黄金色で、初めは地上に花が置いてあるように咲きますが、伸びなが
ら次々に1芽で5〜10輪くらい咲き続けます。花が終わるころになると、ニンジ
ンの葉のようなこまかく切れ込んだ大型の葉が展開します。また、キンポウゲ
科の多くは花弁が、一般になくなったり、形が変化し花弁より萼の方が目立っ
たしますが(クリスマスローズやセツブンソウ)、フクジュソウの花は花弁で
す。

 この花ですが、朝開花し、夕方閉じ、1日中太陽の光に合わせて花の向きを変
え、曇った日には花を閉じています。これは、太陽の光を花弁で受けて花の中
心部に集光し、花の中心部の温度を高めて虫たちを集めて受粉を促すためだそ
うです。

 さて、このフクジュソウですが、いくつかの言い伝えがあります。

 アイヌでは、この花を「クノン」と呼びます。クノンとは、女神のことで、
神々のなかで最も美しいクノンを、父の神は大地の支配者であるモグラの神と
結婚させようとしました。しかし、クノンはこの縁談を嫌って、婚礼の席から
逃げ出してしまいました。そして、父とモグラの神の怒りにふれて、クノンは
フクジュソウに変えられてしまったそうです。アイヌの人たちは、親の定めた
縁談にそむくと罰として草に変えられると子供達に言い聞かせたとか。

 同じアイヌでの別名に「チライウレップ」がありますが、これは「イトウの
来る頃花咲く実」の意味だそうで、やはり春を告げる花としても扱われていま
す。

 また、学名にもなっている「アドニス」とは、ギリシャ神話にでてくる男の
神の名からきています。これは、アドニスがあるとき、猪と戦い相手の牙で傷
つき敗れ、流れ出たアドニスの血が大地にしみこんで、やがてそこから一本の
草が生え、それがフクジュソウの起源だとされているからです。

 このように、多くの人々の心に残る花ですが、特に根に心臓に悪影響を及ぼ
す毒が含まれますので、注意して下さい。心臓の民間薬としても利用されてき
ましたが、不適切な用法で死亡事故もあったそうです。

・栽培の基礎知識

 園芸分類は多年草で、種からも育てられますが、開花するまで育てるには6年
程度かかりますので、通常は鉢植えなどを購入して下さい。

 年間の生育サイクルは、早春に芽を出して、開花します。暖地では2月に咲き
ますが、東北地方以北では3〜4月に開花します。その後は、葉が展開し、晩春
になると葉は枯れ、夏は地下部だけが残って、休眠します。地上部が活動する
のは、2〜3ヵ月です。秋になると、根が動き始めて、晩秋に花芽ができます。
また、お正月用に促成栽培するには、12月上旬まで戸外で十分に寒さに遇わせ
た後に、暖かい室内に取り込むと、お正月ごろに咲きます。

 自生地は、早春は日が当たり、初夏から日陰になる落葉樹林下の斜面などで
すから、地植えの場合はそのような場所に植え付けます。鉢の場合も同様に芽
出しから、地上部が枯れるまでは、日なたで育て、地上部が枯れた後は、日陰
に置きます。

 また、根が多い植物なので、用土のたくさんはいる大鉢に植えつけます。で
すから、浅鉢植えの市販品は、花が終わったころ、鉢から抜いて露地か大鉢に
植え替えます。鉢に植える場合の用土は、水はけを重視し鉢底に荒砂を多めに
入れ、赤玉土、山砂または軽石砂の混合土に、1〜2割の腐葉土か堆肥を加えま
す。

 水やりは、用土が乾いたら水を与えます。夏も地上部がなくても、地下部は
生きていますから、水やりは続けます。

 地上部が枯れた後の初夏までは、根が生きており、秋になると根が活動し始
めます。よって、肥料も休眠期の真夏を除き、秋から翌年の初夏まで、液肥の
1000倍液を週に1回ずつ与えます。

 植え替えは、休眠期の夏に行いますが、この時株が大きくなっていれば株分
けで殖やします。2〜3年に1度が目安で、2〜4芽に分割して、切った部分には墨
汁を塗ります。また、お正月用で浅植え鉢に植えるのは12月上旬になりますが、
かなり根を切らねばなりませんから、株が弱ります。したがって、養成に2〜3
年は覚悟をしましょう。

 その他管理としては、咲き終った花は順次摘み取ることで、花は次々に咲き
ます。

・種類

 基本の花色は黄ですが、日本独自の品種改良が進み、白,黄褐,紫褐,榿紅
などがあります。また、花形も一重、二重、八重、万八重と種々存在します。
最も品種改良が盛んであった江戸時代には、126種もの品種があったそうですが、
現在は42品種ほどが保存されています。最も有名な品種は「福寿海」で、フク
ジュソウの代名詞的存在です。その他、「紅撫子」「爪折笠」「三段咲き」な
どがあります。

 また、近縁にはヨーロッパ原産のナツザキフクジュソウ(Adonis aestivalis)
やナツザキフクジュソウよりやや小型のアキザキフクジュソウ(Adonis annua)
があります。

2004年01月19日 (月) 19時02分




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