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grad all over-腐れ縁の音楽達-

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(182) ダーク・ヒーロー◆◆PRODIGY--THE FAT OF THE LAND◆◆ 投稿者:nabes MAIL URL
最近、彼女の影響で、『ドラゴンボール完全版』に
ハマっている。今、14巻まで出ていて、ちょうど
サイヤ人シリーズの序盤辺りで、まだ話が終盤の頃
ほど、現実離れしてなくて、ある意味一番面白いと
ころかもしれない。それでも、悟空が宇宙人で神様
よりも強い界王に稽古をつけてもらうために蛇の道
を通るという、あり得ないところもあるが、それは
まだ少年漫画の範疇ということで、まぁ、よしとし
たい。とにかく面白い。勿論、オリジナル版をジャ
ンプでリアルタイムで読んでた世代だし、アニメも
見ていた。がしかし、イマイチ、自分の中では敬遠
していた向きもあったのも否めない。というのは、
やはり鳥山明の代表作でもあるこの作品がメジャー
中のメジャーということで、生まれついての天の邪
鬼な僕にとっては、自分から馴染まなかったという
のがあったのかもしれない。まぁ、映画でいうとル
ーカス・スピルバーグみたいなもんじゃない?まぁ、
それよりはトレインスポッティングみたいなもんで
ある。でも、僕も年を取り、メジャーとマイナーの
境界線さえ、どうでもいいものとなってきた。何だ
ろう、メジャーにはメジャーの良いところもあるし、
メジャーの中に見えるマニアックさというものも、
よく見えてきた。それゆえ、この『ドラゴンボール
完全版』も、当時見えなかった観点から色々なこと
が、見えてくるようになった。

とにかく、この作品ってスクリーントーンを殆ど使
ってないのね。つまりは描写が細かい。それゆえ一
つ一つのシーンが見事に丁寧に描かれている。そし
て、話の展開も実にスリリングで、確かに飽きさせ
ない。そして、こういう長期に渡って続く漫画の特
徴なんだけど、悟空以外のキャストの存在感という
のが、やはり大きい。かつて敵だった相手が、悟空
の軍門に下り味方となっていく。それでも敵対して
いた頃に見せたダークな部分というのは、絶対消さ
ない。ある意味、天津飯やピッコロ、べジータの活
躍というのが、この漫画の核なのかもしれない。そ
う、ダーク・ヒーローこそカッコイイんである。

さて、ようやく音楽の話に移ろう。音楽にもヒーロ
ーに対するダーク・ヒーローは存在する。ていうか、
ロックこそポップスに対するダーク・ヒーローとい
ってもいいかもしれない。そして、ロックが市民権
を得て、次の正義となった時、次なるダークなもの
として、デジタル・ロックやヘヴィ・ロックはダー
ク・ヒーローへと変貌していった。PRODIGYを初め
て聴いた時に、そんな新たなダーク・ヒーローの誕
生を喜んだ。
まぁ、とにかくルックスからして悪人だよね。キー
スのまるで『北斗の拳』に出てきそうな逆モヒカン、
マキシムの屈強な感じ、そしてリアムの内からにじ
み出る知能犯の悪さは音からも充分伝わってくるく
らいである。しかし、不思議とこの音楽がただのダ
ークなものではない事がわかったのは、今のところ
の彼等の最新作(って、何年前だよ…)『THE FAT
OF THE LAND』を聴いた時だったであろうか。とに
かく、正義を感じるのである。

音はその当時、ある意味デジタル・ロックの夜明け
をケミカルブラザーズが告げた後の真打ちとしてリ
リースされただけあって、「これだよ!これ!」と
我が意を得たり的なところがあった。シングルだっ
た『BREATHE』や『FIRESTARTER』のキャッチーさと
それを繋ぐトラックの緻密な関係。ロック特有の明
るさこそ皆無なものの、世紀末へ向かう世界の大号
令たる感じの音は、僕をグイグイ引っ張っていった。
この引っ張る感じこそ、ヒーローの力なのかもしれ
ない。有無を言わさぬ音による正義、僕の心をノッ
クどころか蹴破るくらいの強引な威力には、今聴い
ても白旗を上げざるを得ない。ロックとポップスの
境界線を行き来するマドンナも自分傘下のレーベル
に彼等を取り込みたかったのも頷ける(彼等は、そ
れさえも蹴ったわけだけど。それもまた、ダークな
ヒーローとしての価値を際だたせた)。

彼等はこれ以降、長い沈黙に入ってしまった。その
間、メンバーの脱退や、シングルのリリースなど局
地的な話題はあったものの、アルバムというトータ
ル・アートの部門では、1997年で止まっている。
がしかし、冒頭の『ドラゴンボール』的観点からい
うと、彼等は更なる修行の旅に出ているようにも思
える。下界を見据えつつ、再びダークな位置へと下
りるために。戦闘値を高めに高め、また世の中に爆
弾を落とす時、彼等は新たな魅力を携えて、また僕
の心を蹴破ってくれるだろう。あくまでヒーローの
アンチとして位置するダークなヒーローとして。

2003年06月14日 (土) 08時01分




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