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grad all over-腐れ縁の音楽達-

うちには自慢じゃないけどCDが1000枚近く(2003.7.31現在)あります。日々音楽を聞き漁る僕の独り言、雑文です。御意見等あったら、よろしく。ちなみに下項よりメルマガGRAD ALL OVERにも登録できます。

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(96) 回りくどいサディスト◆◆氣志團--1/6 LONELY NIGHT◆◆ 投稿者:nabes MAIL URL
とうとう、出会ってしまった。存在はもちろん、知って
いた。気になる存在ではあった。でも、何故かそのCDを
手に取る事も無く有線なんかで、その音も聴いた事が、
なかった。というより、その人達がどんな音楽をしてい
るのかも知らなかった。知っているのはそのルックスと
「あの」伝説的バンドそっくりのバンド・ロゴとライブ
の独特の呼び方。氣志團。とうとう開けてしまったパン
ドラの小箱。

実は最初、読めなかった(苦笑)「きしけん」とか呼ん
でたような気がする。誰かに言われたのか雑誌のローマ
字表記で知ったのか、「ああ『きしだん』だったのか」
と分かった。知人に「君のようなサブカル人間が氣志團
にてを出さないのは、おかしい。」と言われた事がある
が、(実は、自分をそんなにサブカルだと思ったことは
ないんですがね(笑))サブカルは置いておいても、確
かにアンテナにはガンガンひっかかっていたのに、何で
ろうか。イマイチ、手にとるまでいかなかった。

たとえば、ルックスに着目するとしよう。一度見たら忘
れられない、高校与太郎〜な感じは、まさに思春期の原
風景そのものだった。僕の育った茨城県という風土もそ
うだが、ああしないとダメな風土だった。弱肉強食とい
うか悪肉良食というか、ヤンキーが幅を利かせ、その数
の分だけパシリがいたりして、まぁパシリもパシリで、
そのヤンキーと一緒にいる女の子なんかと割と仲よかっ
たりして(不思議と可愛くてねぇ)、イジメまでいかな
い、いっちゃえば健全な関係性が築けていた。
その中で僕は、また少数派ながら独自のポジションにい
た。割とヤンキー達と仲のいい、かといって何かを頼ま
れる事も無く付かず離れずな関係。きっとヤンキーの友
達が割と家が近くて、レコードとか貸し借りしてたから
かもしれないが、割と無党派の中にいた。まぁ、自分自
身お調子者だったから、合わせるのは容易かったんだろ
うな。でも今考えると、パシリ達から見たらイヤな奴だ
ったろうなぁと思ってしまった。という事でルックスは
おそらく関係なかったのかも。がしかし、その一方で、
そのルックスのせいで、音に関するイメージが一人歩き
してたかもしれない。だって、アレなんだもん(笑)。

さて、音は、、、、正直笑いが止まらなかった。ここま
でかぁ。軽い尊敬も襲った。めくるめく80年代クロニ
クル、カラオケ普及時のD興商の画面のような安っぽい
うらぶれ感、そして当時は知らなかった性急な疾走感。
人が思い出す度、苦笑いを浮かべてしまうような恥ずか
しい過去の宝物箱を偶然、実家にて見つけてしまったよ
うな気になってしまった。
しかし、中心人物、綾小路翔はすごいよ。何で今の今ま
で「コレ」をずっと持っていたんだろう。もちろん、こ
れを「現在」と思ってやっていないと信じたいが、ここ
まで持っているともしかしたら、これが「現在」なんで
あろうか?と軽い錯覚に陥る。

ドシャ降りのバス停、真夜中のステーション、ONE MORE
KISS!一夜限りのエスケープ、死ぬ程この夜にフォーリ
ン・ラブ等。。出てくるわ出てくるわ、わかるよ、痛い
程にわかるよ。その当時はそれが、トレンディ(笑)だ
った。ちょっとしたタイムマシン体験に近いよ、ここま
でやってくれると。曲も尋常じゃないくらいのドライブ
感、でも免許無しみたいな、もどかしさというか胸の詰
まる音が心臓の奥をえぐる感じに襲われる。ちなみに、
殆どの曲に阿部義晴(元ユニコーン)に参加しているの
も興味深い。さすが民生の盟友、わかりやすくてよろし
い。個人的に「これぞ!氣志團」というのを感じるのは
『鉄のハート』のイントロの『限界LOVERS』(SHOW-YA)
と感想のコール&レスポンスの妙あたりだろうか。

でも、聴いててふと、立ち止まってしまうのは『愛と平
和』『涙BOY 涙GIRL』だろうか。たとえば一人になって
少しセンチになった時、『愛と平和』なんてことを大層
に考えたり、卒業してそれぞれバカやってた奴らとも離
れ離れになり、綺麗事で測れない現実に勇気を振り絞り、
サヨナラをいう。何となく場面が見えてきてしまうのは
やはり、自分がリアルタイムだからなのだろう。『涙BO
Y 涙GIRL』をただのオザケンのコピーと考えると痛い目
に合うであろう。

思い出はみんな美化したがる。誰でも、この僕も。そし
て淡い時代の思い出は多少の誇張が許されると思ってい
る、絶対に。でも絶対にほじくり返すと思わず顔を背け
たくなるほど恥ずかしく、むず痒い。そんな痒いところ
を「ほら、お前、ここが痒いんだよ」と御丁寧に説明し
てくれるような、回りくどいサディスティック。氣志團
は古いアルバムを見せるという新しいタイプの、そして
変質的なSMプレイのようなバンドなのかもしれない。
ところで次の展開はどうするんだろう?一発屋で終わる
のも、「らしい」っちゃ「らしい」んだけど。

2002年09月02日 (月) 04時21分




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