【広告】楽天市場からブラックフライデーセール11月217まで開催中

grad all over-腐れ縁の音楽達-

うちには自慢じゃないけどCDが1000枚近く(2003.7.31現在)あります。日々音楽を聞き漁る僕の独り言、雑文です。御意見等あったら、よろしく。ちなみに下項よりメルマガGRAD ALL OVERにも登録できます。

GRAD ALL OVER登録画面へ

名前
Eメール
題名
内容
URL
削除キー 項目の保存

こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

(92) 必要善な刺激臭◆◆GREEN DAY--DOOKIE◆◆ 投稿者:nabes MAIL URL
いやぁ、しかし8月のROCK IN JAPAN FESは燃え
た燃えた。あのだだっ広い海浜公園の中での一
瞬の非日常。その場にいた人全員が、笑顔で真
っ黒に焼ける事などお構いなし(まぁ、そんな
事もなかったろうけど)で大騒ぎしていた。
まぁしかし、毎年このフェスを煽るロッキング
オン・鹿野氏のキメ台詞はこうだ。「また今年
も愛しあいましょう」。

正直いうと、少々クサイ。いや、少量どころで
はないか。だいぶクサイ。しかし、毎年この台
詞には心が踊る。ちょっとだけ、体温が上昇し
て血液がドクドクいっちゃうような興奮に襲わ
れる。どこかにクサさを求めているのだろうか。

でも考えてみたら、子供の頃からクサイのは大
好きだった。小学校の頃は大映ドラマを欠かさ
ず見てた。『不良少女と呼ばれて』、『スクー
ルウォーズ』、『乳姉妹』、『少女に何が起こ
ったか』などなど。思わず「ああ!そんな事し
たら、こうなるのに」という見てられない気持
ちになりながらその一挙手一投足を追いかけた。
月9ドラマ全盛になってからも、『東京ラブス
トーリー』よりは『101回目のプロポーズ』の
方が好きだったし、何よりも一番好きなのは、
『愛しあってるかい!』の単純なクサさにホロ
ッときてた。ということで僕の中では日本のベ
ストアクターは未だに陣内孝則だったりする。

まぁ話は反れたがROCK IN JAPAN FESでは、久
しぶりにクサイまで楽しい事に終始した。あの
空間にいれば老若男女、みんなクサくなれるし、
楽しくなれる。人はどこかにクサさがないと、
生きていけないのかもしれない。いや、生きて
はいけるかもしれないが、窮屈じゃないか?

凄い勢いで「クサイ」を連発してしまった。こ
のままでは文章自体に臭いがついてしまいそう
だ。本題に入ろう。GREEN DAYの『DOOKIE』は、
見事なまでにクサイ(あ、また言っちゃった)
前にTHE WHOなんかで青いとも書いたが、この
作品は青いだけじゃ済まされない。とはいうも
のの、どちらかというと、僕のGREEN DAY歴は
浅い。最初に聴いたのが『nimrod』だったので
いってしまえばそんなに昔ではないのがわかっ
て頂けるだろう。聴いてからわかったことだが
何でそれまで聴かなかったのか、という疑問に
ぶち当たる。凄い好きな音だったから。きっと
何かのレビューで(きっとロッキング・オン山
崎氏)「聴いて思った。(これ、ブルハじゃね
ーか)」という文章が頭から離れなかったから
だろう。そうなんだブルハなんだ、という固定
観念に縛られ続けていたため、ずっと避けてい
た節がある。
まぁ、言わんとする事は間違いではない。でも
随分な括り方だなとも思った。身も蓋もないよ
うな気がする。

ブルハとGREEN DAYの決定的に違う点、それは、
人のいないところで爆発しているか、否かとい
う事ではないだろうか?ブルハ(ここでいうブ
ルハは初期にあたる、後期はまた違うのでご了
承を)の爆発は人間なら、特に若者の持ってい
る暗い闇からの咆哮が化学反応を起こし、爆発
を起こしている。それは「がんばれ!」って言
ってほしかったり、英雄に憧れたり。膝を抱え
た孤独の限界に爆弾のスイッチを押した爆風に
世間が「俺も俺も」とついてきた。
それに対してGREEN DAYはどうか?ハナから自
信満々なんである。いうても人種のるつぼ、ア
メリカである。そこはかとなく人は溢れている。
そんな孤独になりたくてもなれない、アメリカ
の子供から大人に、「さぁ、これからスイッチ
を押すぜ」とばかり爆風を巻き起こしている感
がある。そんな爆風を『WELCOME TO PARADISE』
とは結構クサイけど実に説得力のあるタイトル
だと思う。

まぁしかし、ロックンロールはハッキリいえば
クサくてなんぼである。それは遥か50年以上
前のプレスリーやバディ・ホリー、ビートルズ
に流れる脈々とした系譜から見ても一目瞭然で
ある。かつては「悪魔の音楽」といわれ、聴く
事を咎められたロックンロールという、それは
それはクサイ刺激臭は時を超えて、日常の中の
エアポケットとして我々の中に生きている。
『DOOKIE』のクサさは確かに刺激臭の爆風とし
て世界中に飛ばされたが、そのクサさはもはや、
必要悪ならぬ必要善として成立しているといっ
ても過言ではないのかもしれない。

2002年08月15日 (木) 17時51分




Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場からブラックフライデーセール11月217まで開催中
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板