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grad all over-腐れ縁の音楽達-

うちには自慢じゃないけどCDが1000枚近く(2003.7.31現在)あります。日々音楽を聞き漁る僕の独り言、雑文です。御意見等あったら、よろしく。ちなみに下項よりメルマガGRAD ALL OVERにも登録できます。

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(88) 世界は広い、大袈裟なくらい◆◆ARMY OF LOVERS--THE GODS OF EARTH AND HEAVEN◆◆ 投稿者:nabes MAIL URL
僕は今まで海外旅行というものはタイと、グアム
しか行った事がない。故に世界というものに憧れ
を感じるのと同時に、無知な自分を歯痒く思った
りするものだ。写真でしか見た事のない建物、テ
レビの画面でしか見た事のない風景、殆ど触れた
事のないといってよい異国の人種。全ては今の時
点では夢物語である。どうしても、今の生活が邪
魔をしてしまう。もちろん、今の生活も悪くはな
い。でも、それに安穏としているのも、甚だ問題
のような気もする。子供の頃、好きだった歴史上
の人物、坂本竜馬ではないが、やっぱ海を渡らな
いと、である。

なんでまた日曜の夜中にこんな事を考えたかとい
うと、知人から借りたこのCDを聴いたからであろ
う。ARMY OF LOVERSの『THE GODS OF EARTH AND
HEAVEN』。これを読んでいる人で知っている人ど
れくらいいるのだろか?このバンド。発表は93年、
STOCKHOLM RECORDSというとこから出ている。スト
ックホルム…ってどこだっけ?オランダだっけ?
それはまぁいいとして、このバンドの音を聴き、
世界というものの広さ、未知なるバンドの存在があ
るという事実を再確認したといってよい。

まず、その奇抜なビジュアルに尽きる。ゴスとい
うか、ミュージカルというか、明らかに非日常の
中の人たちという格好の4人組(男2女2)であ
る。そして、特に男の方は格好だけでなく、その
容姿もとても滑稽である。道化という言葉がこれ
程シックリくる顔もない。こんな人たちにはあま
り会いたくないなぁと思う、一方、偶然会ったと
したら、何となくその日1日ラッキーな気分にな
りそうな感じはする。例えは悪いが霊柩車に出く
わすと、その日1日ラッキーです、みたいな感じ
として。

そして肝心の音の方だが、う〜ん、例えていうと、
ペットショップボーイズが一番近いのかな、僕の
知っている知識の中では。あの辺の音を更に仰々
しくした感じの音。しかも何もそこまでって位に
高揚を煽り、官能的で感動的な感じ。そこに加え
て90年代前半のハウスビートが乗っていて非常に
気持ちいい。とにかくドラマティックに歌1曲1
曲が物語として展開されている。なんかロック・
オペラのサントラを聴いているような気がする。
このバンドの音のように大袈裟にいえば、90年代
の、『SGT PEPPERS LONELY HEARTS CLUB BAND』
(ビートルズ!)て気もするが、そこまでいうの
は、そんなジョン・レノンがかつて、「もはやビ
ートルズはキリストを超えた」なんていっている
ようなものだから、『SGT PEPPERS〜』箱庭版くら
いのスケールにしておく(笑)。

とにかくこの4人が4人とも、その物語の登場人
物になりきっちゃっている感が凄く伝わってきて、
仰々しいけど、そういうものを聴いているという
感覚のもとなら何の違和感もない。これに違和感
を催すのが、僕の中では頂点に立ってないビジュ
アル系のバンドとかに感じる、やってる事と見せ
てるモノに微妙な温度差に代表される感じである
といえば、わかりやすいであろうか?とことん、
なりきっていないと、『WE ARE THE UNIVERSE』な
んて恐れ多い事は歌えないし、『BLOOD IN THE C
HAPEL』なんて発想は出てこない。もう、凄すぎて
思わず笑ってしまう。

こういう未知なるものを聴くと、やはり世界は広
いんだという事に気付く。僕がこうやって音楽で
も聴きながら日曜の夜に文章でも書いている間に
も、また違う未知なるバンドがこの世に生を受け、
死んで行く。もちろん、この僕の一生の間に聴く
事の無いものも山程あることもわかっている。で
も、こうやってうちにある沢山のCDを前にすると
死ぬまでに、なるべく沢山の音に触れたいと思う
し、それと平行して色々な建物なりその土地土地
の空気に触れ、何故この場所でこういう未知なる
音が産まれたのかなんて事を、真剣に考えたくも
なる。

広い世界の、いや宇宙の中では僕の人生など、砂
埃よりも小さいものだが、生きてる僕にとっては
とてつもなく大きく、崇高な時間だ。ならば、そ
の眼の奥に一つでも多くの未知なる刺激を詰め込
んでおきたいというのは、決して大袈裟でない気
がする。大袈裟な仰々しいドラマティックなこの
CDを聴くと、そんな大袈裟な事を大袈裟でなく考
えてしまうから不思議なものである。

2002年07月29日 (月) 03時04分




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