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grad all over-腐れ縁の音楽達-

うちには自慢じゃないけどCDが1000枚近く(2003.7.31現在)あります。日々音楽を聞き漁る僕の独り言、雑文です。御意見等あったら、よろしく。ちなみに下項よりメルマガGRAD ALL OVERにも登録できます。

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(140) わきまえた音楽◆◆DR FEELGOOD--MAD MAN BLUES◆◆ 投稿者:nabes MAIL URL
前に友人と「分」というものについて話した事
がある。全ての人間には「分」というものが存
在していて、それをわきまえないと、大変な事
になるという話だ。例えば、生きているに於い
て結局のところ、幾つかのグループに入ってい
るわけだが、その中で自分の役割というものが
関係を深まらせるにつれて、出てくるのは自然
の成りゆきである。家族、仕事場、友人間・・
様々なグループの中で自分はどの辺りで何をし
ていくのが一番ベターか?それを客観視してい
き、その役割に殉じていくことこそ、その人に
がそのグループに存在する最大の理由なのかも
しれないということ、そしてそれがまかり間違
って崩れてしまったら大変であるということ、
勿論そこまでエライ事体には発展しないものの、
それはあまりいい事ではないのかもしれない。

それを聞いていて確かにその通りだなとは思っ
た。僕のような基本的に目立ちたがり屋にとっ
て、目立つ事が出来ないというのは、結構心苦
しい事であるが、それはもしも、その中にそれ
以上に輝くべき人間がいるのなら仕方がない、
ならば別の部分で存在感を発揮する事こそ、自
分が一番輝くのではないかということを確認し
た次第である。結局はそれこそそのグループ内
における自分の「分」であり、それをわきまえ
られない人間というのはどんなグループでも浮
いた存在になってしまうんだろう。

そんな中、通勤中にDR.FEELGOODの『MAD MAN BL
UES』を聴いた。特に理由はない、何かその日の
気分は邦楽でもテクノなビートものでもなく、
かといってラウドなロックでもなく、普通のロ
ックンロールが聴きたかったので、パッと目に
入ったそのアルバムをCDウォークマンの中に挿
入した。そこには、まさに「分」をわきまえた
音楽が存在していた。
一ミリたりとも乱れる事のないリズム隊やギタ
ーのカッティング、そして哀愁を感じさせつつ、
パワフルに縦横無尽に跳ね回るリー・ブリロー
の声、全てがバランスよく配置されている。
確かこの作品の前作からFEELGOODは一時の解散
状態から若いメンバーを補充していき第2次FE
ELGOODとしてスタートさせているのだが、まる
で何十年も寄り添ったバンドのような演奏は、
まさに分をわきまえた大人のロックである。お
陰でその日は、キチンと分をわきまえた仕事が
できたように思えた。

考えてみれば、DR.FEELGOODに代表される音は、
パブ・ロックと評される。その名の通り、イギ
リスのパブで演奏される音楽の意だが、時に前
面に出たり、またある時はお酒の肴としてのB
GMとして栄えたミュージック・ジャンルであ
る。いわばその日その日のライブな音楽を聴か
せてきたわけだから、そりゃ分をわきまえると
いうことに関しては天下一品だったろう。その
日の空気を嗅ぎ分け、そこに一番粋で耳障りの
しないビートを紡ぎ出す。先ほどもいったよう
に若いメンバーを補充したFEELGOODだが、その
若いメンバーもパブ・ロックをキチンと理解し
た厳選されたメンバーなのだろう。そりゃ、ブ
リローも歌いやすいだろうし、この作品が後期
FEELGOOD屈指の名作と言われるのも頷けるもの
だ。

その時の空気を読み、一番シックリする立ち位
置で自分の輝ける立ち振る舞いで存在感をアピ
ールする。その行為はたとえ、目立つような行
為でなくても、しっかりわきまえて行動すれば、
必ず誰かはしっかり見ててくれる。このアルバ
ムは、そんな奴らが作ってるから、メンバーひ
とりひとりの表情、呼吸が手に取るようにわか
る。こんな大人は非常にカッコよく思える。も
うすぐ30になる身として、どうせならこんな
大人になりたいものだ。しっかりBLUESを聴か
せる事ができるMAD MANに。

2003年01月27日 (月) 10時21分




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