※この文章は１２／３０に出来上がっていたのですが、
　アップするのを忘れていました。その為にこんな文章
　です。ご了承下さい。

あと２日で今年も終わりですね。今年はどんな
年でしたか？まぁ、それはともかく僕の仕事場
は、３１日夜〜１日朝まで仕事です。初の試み
らしいんですが、カウントダウンをしてみよう
じゃないか、という事らしいんですが、出来れ
ば年の終わりくらい、ゆっくりＴＶandコタツw
ithミカンなんかで猫になってしまいたいもの
です。
ただ、決まってしまったものは仕方がないし、
去年の今頃は、ちょうど前の仕事場も閉店して
先行き不透明な年末だった事を考えると、よっ
ぽど幸せな話かなと思ったりするわけです。

今年の頭から始まったGRAD ALL OVERも無事、
１年を終える事になりました。今年最後の音は
さぞ、厳かにしてみようかとも思いましたが、
ここはカウントダウンもあることだし、どうせ
なら僕らしく、とびきりハッピーなパーティー
チューンで締めくくってみようと思います。と
いうことでBAHA MENの『WHO LEG DOG IT OUT』。
季節感というものを全く無視したこの作品で楽
しく締めてみましょう。

前回のYUKIちゃんがプライベート上で最も聴い
た２００２年のベストであるならば、仕事も含
めて最も耳にしたのは、このアルバムだったか
もしれません。いつでも夏！いつでもパーティ
ー！！いつでもクラップユアハンズ！！！この
グループのいいところは、そういう上がる要素
が満点だというところ。キャリアも結構、中堅
〜ベテランなんだけど、変な計算を考えずひた
すら楽しさだけにロックオンしているのが伝わ
ってきます。

今年の日本音楽界はカヴァー曲ブームでしたが、
BAHA MENは昔からアルバムに何曲かのカヴァー
をつけてました。それがどれも「上手い！」選
曲と唸らずを得ない選曲なのもこのグループの
特徴。このアルバムでも『LA BAMBA』、『SUGA
R BABY LOVE』、『BEAUTIFUL SUNDAY』を絶妙
に無計算にカヴァーしています。そして、それ
がアルバムの前半に収録されているのも、初め
てBAHA MENを聴く人にとっては、嬉しい曲順と
いっていいでしょう。耳馴染みのある曲でガッ
チリBAHA MENというグループの音、楽しさをわ
かりやすく説明するという意味では、これ以上
ないくらいのイントロです。そして、中盤から
後半はオリジナルでスンナリと耳に、そして神
経に染み込ませていく、そしたらもう人は踊ら
ずにはいられない、そんな好感の涌く良質のパ
ーティーアルバムの決定版といってよいでしょ
う。

もちろん、それをもって名盤！とはほざきませ
ん。ただ、僕が自分の仕事場（お酒を飲むとこ
ろ）でこれをヘヴィ・ローテーションする理由
は、日常から一瞬の脱却を求めてお酒を飲んで
楽しんでもらえれば、という考えに基づいてい
ます。サービスというものを売り物にしている
商売というのは、そうでなくてはいけないと思
うのですよ。五感を含め、空気そのものを楽し
んでもらえて、そこに日常との確実な線を引い
て、そしてまた家路につく頃に気持ちのいい眠
りについてもらう、これだけで明日への活力っ
て、だいぶ違うものになると思うんですね。こ
れは全サービス業に該当します。八百屋だって、
美味しい野菜を売る声、その野菜を買ってそれ
を元に美味しい晩御飯を作る事、それは飲み屋
と違い日常の中に溶け込んでいるけど、立派な
サービスだと思います。

何かサービス業とは？みたいな話になってしま
ったけど、BAHA MENってきっとグループ自体、
サービス業なんでしょうね。だから、こんなに
楽しくて踊りだしてしまう作品を作れるんだと
思います。どうしてもBAHA MENには夏の企画バ
ンドみたいなニュアンスって付きまとうけど、
そう思ってる方には、対極のこういう寒い季節
に聴いて頂く事をオススメしたいですね。スイ
ッチを押すだけで心が温まる、素敵なファンサ
ービスに満ちたグループなんです。

…ということで今年のGRAD ALL OVERはこの回
でお終いです。沢山、色々な御意見御感想をメ
ールしてくれた人、毎回、楽しみにしてくれた
人、ぜ〜んぶまとめてありがとうございます。
来年もいい年になる事をこの文章を借りてお祈
り致します。

それでは良い年を。