ええ、知ってましたとも。いつからって? そうですね・・もう中学校の頃から気がつ いていましたよ。意固地だった?そうだっ たのかもしれませんね。まだ幼かったです からねえ。ええい!洒落臭い!!はいはい、 そうですよ。わかってたんですよ、BOφWY が凄いってことは。わざわざDVDとかで再評 価なんて煽らないで下さいな。思わず頭を 掻きむしってしまうってもんです。
ちゃんと視界に入ったのは、中2だったか なぁ、夏休みに母方の実家の栃木に行った 時の事です。ブルーハーツという最強のバ ンドに出会ったものの、まだ世間的には、 「知る人ぞ知る」というか、気狂いのよう に飛び跳ねる人たち、という印象があった 頃です。そんな理屈抜きのバンドに出会っ ても、はおニャン子の動向も気になってい たので、アイドルとロックの狭間をフラフ ラしていました。まぁ今とあまり変わりま せんね。 田舎に出向いたといっても、子供の僕には 退屈なもんです。昼下がり、ニッポン放送 のオリコンのヒットチャート番組を聴いて いました。好きだったんでしょうね、ラン クもの。あぁ、この曲派手に落っこちたな ぁ。とかこんなグループ知らないなぁ、こ れから伸びてくるのかなぁ、なんて事をゴ ロゴロしながら考えるというにはそこまで 真剣にならずに、暇を費やしていました。
2位まで発表が終わり、「あれ?ある程度 出尽くしたかな?となると1位は初登場か ・・とはいうても今週、おニャン子のリリ ースはないし、表立った話題の曲も思い付 かないなぁ」なんて事を考えてると、パー ソナリティの人が、言ったのです。「今週 の1位、初登場、BOφWYで『MARIONETTE』」 瞬間、ジリジリクソ熱い日だったのですが、 ゾクッと鳥肌が立ったのを覚えています。 そしてハッキリと覚えている感覚。「あ、 何かが変わった」という漠然とはしている けど、ドキドキするような確証を感じたの を映画の1シーンのように覚えています。
後年、その前に傑作『BEAT EMOTION』とい うアルバムで1位を取っているという事を 知り、「ああ、そうだったのね」と思いま したが、その時は非常に興奮し、夏休み明 けにBOφWYの好きだった友達に「『MARION ETTE』1位じゃん」とまくしたてたのを覚 えています。その後は『季節が君だけを変 える』も1位、一気にミュージックシーン をひっくり返し、絶頂期ともいえる頃、そ の年のクリスマスイブに突然、解散を表明、 翌年の東京ドームで解散しました。(ちな みにドームはこの頃、完成したばかりだっ たのでライブ自体、ステイタス中のステイ タスだった事を記憶しています。)
つまりBOφWYにリアルで触れたのは、もの の半年ちょいだったわけです、僕の場合。 解散を10年経過して改めて出されたベス ト集、『THIS BOφWY』。ここには中2の夏 休みに感じた「何かが変わった」という不 思議な感覚の塊を聴く事が出来ます。今ま でにあったミュージックシーンの全てをひ っくり返し、そしてそこから現代へと普遍 に続く風景の、はじめの一歩の力強く大き な羽ばたき。そんな大いなる清々しき風の 匂いを感じるのでした。 ええ、わかってたんですよ。BOφWYが凄か った事は。ブルハ派の僕でもね。 だって・・その後、高校に入り、軽音楽部 に入部して最初に人前でやった曲は『TRAI N TRAIN』と『B.BLUE』だったんだもん。
「ON THE WING WITH BROKEN HEART 破れた翼で ON THE WING WITH BROKEN HEART もう一度翔ぶのさ ON THE WING WITH BROKEN HEART こわれた心で ON THE WING WITH BROKEN HEART もう一度笑ってよ TO THE BOYS AND GIRLS!!!」 (B.BLUE)
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