唐突だが、僕はディズニーランドが大
好きだ。まぁ今のところ海外のそれに
は行った事が無いのでtokyo disneyla
ndに限ってしまうのだが。しかも突然
好きになってしまった。というよりも
その良さにようやく気がついたといっ
てもいいかもしれない。

あれはもう３年前の話だ。昔のバイト
友達から電話があり、その辺の仲間で
集まってtokyo disneylandに（以下TDL
と略す）行こうよ、という話があった。
僕はいいよ、安請け合いしたものの、
イマイチ気乗りはしてなかった。何故
か？まぁTDLが好きではない人の殆どの
理由である「混むから」っていうのに
尽きる。それまで生涯3回しか行った事
はなかったが、まぁ混むわ並ぶで、そ
の瞬間は楽しく終わったが、決まって
次の日とかに体調を崩したりしたもの
だった。あと、東京からの京葉線への
乗り換えも長くて嫌だった。

そんな過剰な期待もせず悪いトラウマ
を背負ったまま、TDLに出向いた僕は、
帰る頃にはものの見事に虜になってい
た。まぁ現在の仕事に就いていた事も
大きいが、見事なまでのエンタテイメ
ントっぷりに舌を巻いた。勿論、乗り
物などの遊園地的要素は最高だが、そ
れ以上にショーやパレードなどの大人
が見ても楽しめる娯楽としてのイベン
トの徹底した感じ、更にグッズ売り場
や、フードの販売店などの内装やお客
さんを悪い気にさせないムード、全て
が完璧にショーアップされていた。な
のでその中にいると風や音、川のせせ
らぎさえも、エンタテイメントとして
成立しているような錯角さえ覚えた。
（特に書くエリアごとにスムーズに流
れるBGMは絶品もの！）

「日本にも、こんな場所があるんだね
ぇ・・・」何を今さら、といわれそう
だが本当にそんな事を感じながら楽し
む僕にとどめの一撃を喰らわせたのが
夜のパレード、FANTILLUSIONだった。
真っ暗な闇を切り裂く光の波、曲の転
調のみで物語を構成していく絶妙な音
楽、そしてそこで自己主張するキャラ
クター達。思わず手拍子も忘れ、涙腺
が不覚にも弛んでしまった。ハートを
鷲掴みされ、ギューッと締め付けられ
た僕がすぐに、このCDを買ったのはい
うまでもないだろう。

以降、月に一度は出向きその度に涙腺
を緩め、帰りの電車ではそのCDで反芻
する。そんな生活をかなりしていた。
このCDには転調された楽曲が１曲１曲
入っているのと同時に、実際ランドで
流せれるようなフロート（乗り物）の
進行に沿ったノンストップの楽曲も収
録されている。なので余韻を反芻する
のには持ってこいだし、ちょっと元気
のない時にはこのCDを聴くとワクワク
ドキドキ、少し元気になる。

夢、冒険。大人になると忘れてしまい
そうな淡い迷信に「でも信じてもいい
よね」と胸に鼓動を蘇らせる優しい魔
法。ディズニーはこの先も人々の心に
絶対的なエンタテイメントを響かせて
くれるだろう。このパレードは既に去
年終わっているので、観にいってくれ
とはいえないが、一度でも観たことが
ある人は是非聴いてみてほしい。そこ
には確かに、子供に戻れるあなたが、
いる筈だ。