昨日、実家の茨城から戻ってきた。もう少しゆっく
りしていても、よかったかなぁと思ってはいたが、
猫のことも心配だったし、翌日歯医者の予約も入れ
ていたので、まぁ頃合いもいかということで帰って
くることにした。第一、休みも地元の友達と合って
いないので、帰ったところで遊べないんだよなぁ。
まぁ、それはおいといて、一週間の休みを特に予定
も決めずダラダラするのも何なので、彼女と掃除を
することにした。こんなことでも、ちょっとしたイ
ベントになり得るんだからそれはそれでよしとした
い。

聞いてみると二人で掃除をするのは、初めてらしい。
僕は割と忘れっぽいので、感心しながら掃除機をか
けることにした。２日間家を空けただけで、猫達は
所狭しと家の中を大暴れしていた。二人で物をどか
したり洗濯物を畳んだり、布団を干したり。日常的
な風景の一つなのに、何か二人でやると少し違った
時間の流れを感じることができる。こういう時間が
好きだから、僕は彼女ができると一緒に暮らしたが
るのかもしれない。そう、僕は自他共に認める同棲
フェチなのである。

ほどなく掃除は終了。炊いていた御飯をオムライス
にして、食べてゴロンとした。二人とも普段は起き
ていることのない真っ昼間。猫達も違和感を感じな
がら、ひなたぼっこに興じてたりしている。僕は柄
にもなくバックストリート・ボーイズの『GREATEST
HITS-CHAPTER ONE』をBGMに流した。柄にもなく〜
という一節でわかるように普段、僕は彼等の音楽を
聴くという機会はあまりない。元はといえば仕事場
のBGM用に借りてきた代物であり、ぶっちゃけてい
えば、好きではないというのが本音である。

なのに、何で今日、彼等のCDをかけたか？まぁ理由
なんてない。何も考えること無く聞ける音楽、そし
てこんな僕でも知っているビッグ・ヒッツがかかる
ことで流れる安心感。そういうのが、こんな昼下が
りにはピッタリで僕は思わずALL REPEATにしてみた。
透き通るコーラス、誰でも口ずさめるキャッチーな
メロディ、前回のSMAP同様、彼等もバックストリー
ト・ボーイズであることへの使命を全うしていると
いってよい。それが全世界規模であるから、そのわ
かりやすさは尋常ではない。

確かに僕のようなロック人間にはタルイことこの上
ないんだけど、こんな昼下がりに彼女とゴロンとし
ながら過ごすというのも連休ならではの時間なのだ
から、時にはこんな音楽で心を休ませてもいいよう
な気もする。その甘ったるさの中に、ほんのりとし
た幸せを感じたりするのは、何も悪いことではない。
う〜ん、何て贅沢な時間なんだろう。この連休は自
分休めの時間に費やそうと心に決めたわけである。

猫達はコタツの中でグッスリと昼寝と洒落こんでい
る。僕もこれを書いたら少し昼寝でもしようかな。
流れる音楽、カタカタ音をたてるキーボード。そし
て、シャカシャカ…シャカシャカ？ふと、彼女を見
やると友達に手紙を書きながらウォークマンを聴い
ていた。あら？同じ時間を共有してなかったのね。
まぁ、それもそれか。そんな異なる価値観同士が一
緒の時間を過ごすことが、僕の中のフェチ心をくす
ぐる勢いで、つい隣でうたた寝してしまいたくなる、
甘ったるい時間なのであった。