えー、皆様。あけましておめでとうございます。
…って何日だよ、今日。というわけで今年も、若
干ゆったり運行でございますが、GRAD ALL OVER
よろしくお願いします。

しかし今年の年末は格闘技大戦争に尽きますね。
元横綱・曙の壮絶なKOだったり、ホイス・グレイ
シーのリベンジとか、盛り沢山でしたね。とはい
っても実はまだ僕、これらを見てません。実家で
全てビデオに録っているので、実家に帰ったら観
ようかと思っています。実家って帰ってもやるこ
とないから、ある意味暇つぶしになりそうです。

まぁ、それはおいといて、相変わらずＴＶとは無
縁の生活を送っている僕ですが、コンビニに並ぶ
雑誌のSMAP・表紙に「ああ、年末だな」を感じる
わけです。やはりSMAPは日本のエンタメ界のトッ
プであることを再確認する機会なわけです。去年
はとうとう紅白の大トリも務め、年始には数々の
バラエティ特番に出まくり、おとそが抜ける頃に
はキムタク、香取慎悟のドラマと、見事にSMAP強
し！を印象付けたわけです。

この人達を見てると本当に思うのが、スーパー・
アイドルも大変だなぁということ。女の子のアイ
ドルとは違って、何でも出来ることが男子アイド
ルの条件になっている感があります。（まぁ、そ
の礎を築いたのが他ならぬSMAPなんですが）歌え
て、踊れて、ドラマ等でも名演ができて、バラエ
ティなどで馬鹿も出来て、それでいて、各々に強
烈なパーソナリティを携えていること。それでも
視聴者を納得することなくネクストを求めていく。
そんな循環が出来上がってしまっているんでしょ
うね。それでも、そこに辟易することもなく、模範
的な男子を演じなくてはいけない、しかも完璧に。
そう考えていくと、SMAPは何十年に一度の逸材とい
えるでしょう。

そんな彼等が国民的なアイドルになる一歩手前の頃、
『BOO』はリリースされました。まだ、森クン在籍
時の作品です。とはいっても、この作品がは厳密に
SMAPのディスコグラフィーの中に入るかといわれる
と疑問符を付けざるを得ません。何故ならば、リミ
ックス・アルバムだからです。内容はデビュー曲か
ら『正義の味方はあてにならない』『雪が降ってき
た』『はじめての夏』果ては、『＄１０』『がんば
りましょう』『KANSHAして』辺りまでのリミックス
が収録されています。ちなみに僕が初めて買ったSM
APのCDはこれでした。正直、この頃はまだアイドル
臭が抜けてない感があり、オリジナル・アルバムを
購入するにはためらいがあったんでしょうね。ちょ
っとした逃げの中の初SMAPです。

でも今聴いてもSMAPはどんなにリミックスを施され
てもSMAPであり、それは全く揺るがないということ
がわかります。ならば、リミックス集としては失敗
かというと、そうでもなく、リミキサーとSMAPの関
係が等分にブレンドされていて、聴いててとても気
持ちのいいものとして成立しています。これは、お
そらくこの頃のSMAPの曲には元ネタがキチンと存在
していたことも理由の一つですが、トップ・アイド
ルとしてのオーラを纏い始めた彼等に「これは崩し
過ぎちゃいけない」という暗黙の了解が出来上がっ
ていたように思えます。でも、そこに奢ること無く
流れる彼等の歌声は、まさに「トップ・アイドル夜
明け前」といったところでしょうか。

そんな彼等が去年のレコード大賞の辞退には正直、
残念な気持ちがあります。明らかに2003年を代表す
る歌だったしね。でも、勲章よりも記憶を選んだ事
務所、そしてそれを了承したSMAPの姿勢は今年もお
茶の間に遺憾なく伝わっていくことでしょう。今年
も年始にしていうのもなんですが、SMAPは日本のエ
ンタメ界の頂上に鎮座する存在としてトップ・アイ
ドルを演じ切ってくれる、そう確信する次第なので
した。