(214) また逢いましょう◆◆hide--Ja,Zoo◆◆ |
投稿者:nabes
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先日、彼女とその幼友達2人と八景島のシーパラ ダイスに行ってきた。そういえば初めて行った。 片方の友達は何度か会っているらしいのだが、も う片方は初めてだったので少し緊張したのだが、 終わってみたら、まぁそれなりに好印象を与えた んじゃないかなぁとは思う。何せ、彼女の幼友達 ということで年が10近く違うので、ちょっとし たジェネレーションギャップがあったとしても仕 方はないのだが、自分の老いを軽く感じてしまわ ないか少し不安だったが、それは杞憂に終わった ようだ。こういうとき、夜の仕事をしているとい うのは、大変お得である。何となくではあるが、 上手く順応できたようで、その日はつつなく終わ ることができたようだ。
まぁ、それはおいといて初シーパラは割と面白か った。3連休の中日ということで結構混んでいた らしいが、といってもディズニーほどウンザリす るものでもなく、どちらかというと、地元に根ざ したアットホーム感に満ちていて、力を抜いて楽 しむことが出来た。 今回の主目的は、水族館でイルカを見るというこ とと、ブルーフォールに乗ること。特にブルーフ ォールは是が非でも!というやつである。僕はい わゆる絶叫系というやつは嫌いでない。むしろ好 きの部類に入るが、とてつもなく悲鳴を発する。 自分がそこでどのようなリアクションを素でする のだろうか?という部分を楽しむ、という意味に 於いて、今回のブルーフォールは全く想像もつか なかった。そして、同僚なり彼女から伝え聞いた 「あれはハンパじゃなく恐い」というのも興味を 注がれた。ならば、一生に一度は乗ってみたい。 そして、その時がやってきたというわけだ。
結果、何とも凄かった。ディズニー系統のアトラ クションに比べると、所要時間は短いものの圧倒 的に語れる不思議な乗り物だった。余韻が続き、 クセになるとは思わないものの、忘れた頃にまた 乗ってみたい、そんな感じであった。ということ で心臓の弱くない人は是非。 さて、この話が音楽の話、CDの話へとどう続くの かと疑問に思っている方も多いと思うが、本題は ここからである。
イルカもみたし、ブルーフォールも乗った。割と 美味しい御飯も食ったし、帰るかとなったときに ハッと気付いた。「あれ、このメリーゴーランド は、もしや…」彼女に聞いてみたら、やはりその 通りだった。hideの『HURRY GO ROUND』のPVで使 われているメリーゴーランドだったのである。 彼の死後、遺作としてリリースされたこの曲は、 彼の楽曲の中で最も好きな曲であり、その曲が収 められている『Ja,Zoo』は唯一、彼の作品で持っ ているCDである。 もともと彼の在籍していたX JAPANというグルー プの中でも異端となっていた彼が解散後、翼を解 き放つかのごとき、世間に投げかけたポップスの 金字塔を収めたのが『Ja,Zoo』である。知っての 通り、志半ばで彼は、この世から旅立っていって しまったわけだが、特別大ファンでもなかったが、 岡田有希子以来のショックな出来事だったかもし れない。
数々のメディアが取り上げているように、あれだ け自分のポップスを表現できる喜びを知った男が、 自分から死を選ぶわけがない、そんな男が『ROCK ET DIVE』なんて歌えるか?そんな男が『ever fr ee』なんて言えるか?それが運命だというなら余 りにも悲しい、そんな出来事だった。そのhideが 最後に遺したメッセージは、
『また、春に逢いましょう』
だった。恐縮ながらたまにカラオケで歌わせても らうが、ホントにいい歌だと思う。今でも彼の奇 抜なルックスから未聴の方は聴いた方がいい。ネ バーエンディングに続くストリングスの高揚感、 間奏のギターリフの迫力、彼の少し鼻にかかった 切実な歌い方。それら全てにジワッとくるものを 禁じ得ない。
このメリーゴーランドを見たら、「せめて夜景く らいまでは…」と思ったが、寒かったせいと、寝 ずに行ったツケとして睡魔も襲ってきたので、そ の日は帰ることにした。そんな時に、浮かんだの がさきほど述べた『また、春に逢いましょう』だ った。人生が巡り巡るメリーゴーランドのような ものなら、また会えるだろう。その日まで、この 日のことはずっと覚えていそうな気がする。得も 知れないブルーフォールの恐怖とともに。
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2003年11月28日 (金) 06時58分 |
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