この秋は、『マトリックス・レボリューション』も
いいだろうけど、何といっても『キル・ビル』でし
ょう！いよいよ、満を辞してタランティーノの出番
である。といっても、そんなに僕は彼の映画を観て
いる訳ではない。『パルプ〜』も観たっけかな〜？
という程度。あとは前にメルマガでも書いているけ
ど、彼が原案を書いている（といっても本編では大
幅に変更されている）『トゥルー・ロマンス』が好
きなくらいで、随分前にT.M.REVOLUTIONの歌詞にあ
るように、「♪タランティーノくらい観なくちゃね
〜」くらいの知識しかない事をまず、お詫びしてお
きたい。まぁ逆にいえば、ようやく彼の映画で自分
の琴線に触れる映画が現れたというのが本音である。

よくよ考えると今年は月に１回映画を観にいってい
る。これは、僕の中ではかなりのペースなわけで、
極めて異例である。やはり彼女が出来たことでデー
トコースの一環で映画→ならば、自分の観たいやつ
を優先に、みたいな自分勝手な考え方ではあるが、
そういう事で彼女は文句をいう娘ではないので、ま
ぁ、それも良しというやつで今のところは収まって
いる。それにしても色々観たなぁ。『リロ＆スティ
ッチ』、『マトリックス・リローデッド』、『チャ
リエン・フルスロットル』に『英雄』『座頭市』…
こうやって挙げていくと、ミーハーだなと思える脈
絡のないラインナップなわけだが、とにかく自分の
琴線の中ではどれも同一で、時には笑い、時にはほ
んのり泣き、時にはじっくり考える良質な作品ばか
りだった。

そんな中で映画を観にいくことの醍醐味の一つとし
て、予告編というのがある。限られた時間の中で、
そしてメインとなる映画をすっとばすインパクトを
残す予告編。観終わった後はその映画の感想の次に
予告編の話になる。まぁ、映画会社の術中だけどそ
れもまたよし。これで、次のデートのスケジュール
にも一役買うし、一挙両得といえよう。その中で、
『英雄』あたりからかな。『キル・ビル』の予告は
流された。
詳しい内容は、既に各メディアも取り上げているだ
ろうし、もうすぐ公開なわけだから、それを観て頂
くとして、やはりキャスト、設定、ロケーションの
妙を見るにつけ、一番タランティーノっぽいんじゃ
ないの？とあくまで推測ながら思う次第である。
（だから、彼の作品をそんなに見てないことを前提
に書いているわけだけどね）

その予告の中で流される静かなギターの爪弾きから
ドカーン！と流される劇中曲のインパクトに僕は、
「これはサントラ買わなきゃ！」と思い立ち、公開
前に買ってしまったわけだが、ビックリした。そん
な多大なインパクトを与えた曲、これって布袋さん
の作品なのね。うひゃー！大出世！つーか、さすが
布袋と溜飲を下げる勢いである。もともとBOφWYは
もちろん、ソロ、そして他人へのプロデュースでそ
の多彩な音楽性を示していた彼ではあるが、ここま
で、自分の中に入り込んでくるとは…そういう意味
では布袋さんのキャリアの中では個人的に最高傑作
なのではないだろうか？そう思う。

正直、サントラを買ったはいいが、まだこれしか聴
いていない。後は公開してからのお楽しみというと
ころだが、正直いうと布袋の曲のカッコよさには、
今のところかなう曲は今のところはない。あとは映
画と照らし合わせて、「ああ、なるほど」と思わせ
るような劇中歌として聴くのであろう。だから、今
のところは布袋さんの１曲、これで充分。それもま
た自分のイマジネーションを高める崇高な予告編な
のであった。