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grad all over-腐れ縁の音楽達-

うちには自慢じゃないけどCDが1000枚近く(2003.7.31現在)あります。日々音楽を聞き漁る僕の独り言、雑文です。御意見等あったら、よろしく。ちなみに下項よりメルマガGRAD ALL OVERにも登録できます。

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(197) ひと夏の経験◆◆O.P.KING--O.P.KING◆◆ 投稿者:nabes MAIL URL
さて、仕事仕事の毎日で1年に1度の最大の息抜きで
あるロック・イン・ジャパン・フェスに行けなかった
後悔と、読者の中にもいるであろう、実際行った方へ
の羨望を込めて書いてきたフェスに出たミュージシャ
ン・シリーズ(実際、そんなタイトルではないんです
が)もいい加減、グジグジし過ぎるのも良くないので、
今回で一応終了としようと思う。まぁ、いつまでも引
っ張り続けても仕方がないし、フェスは来年も続く。
そして、人生も続いていく。ならば、またその時が来
るまで想いを巡らせるのも一興である。まぁ、僕にと
ってのフェスは七夕みたいなもんだな、今年は雨が降
ったから彦星と織姫は会えませんでした、ハイまた来
年、それで解決させておこう。

しかし、梅雨明けは遅かったものの、週末は割と天気
が良かったのかな、カラッと晴れなかった分、風とか
もあったんだろうな、理想的なフェス日和だったのか
もね。いや、もちろん若者なんかはジリジリ照りつけ
る太陽の下、吹き出る汗も拭わず一心不乱にモッシュ、
ダイブなどで最高を表現することこそフェスとの向き
合い方なのかもしれない、またそれもありだろう。が
しかし、30を超えるとそうでもなくなってくる。悲
しいことに。しょっちゅう、水分は欲しくなってくる。
長時間炎天下で立ちすくむのは、疲れてくる。お気に
入りのミュージシャンを観るという前に、どうしても
保身に走ってしまう。この傾向が出だした頃は、それ
はいかんだろう、いつまでもso youngでいかな、と思
ったものだが、最近はそんな想いも薄れてきた。もっ
と、リラックスして、そこにある音を楽しむ、そんな
音楽の原点に気付いてフェスに参加するようになった。

そんな僕にとって今回、一番観たかったのは今回のテ
ーマである夢のスーパー・ユニットO.P.KINGだったの
かもしれない。御存知のように奥田民生、元真心ブラ
ザーズ・YO-KING、そしてThe ピーズの大木温之、佐
藤シンイチロウによるユニットで、もとはライブか何
かでの一日だけの結成という、まぁ遊び心の一環だっ
たのだが、なんかあれよあれよという間に、他フェス
への参加、そしてミニ・アルバムのリリース、そして
その曲がCMとかで使われてしまったことに、彼等の取
り巻きがグイグイ主導となって、このユニットに本気
になってしまった感が見受けられる。

しかし、そんな周りの過剰な期待に本人達は泰然自若
そのものに演奏している。スタンダードなロックンロ
ールのカヴァー3曲を含めての計8曲。そこには、も
はや流石と思わせる貫禄十分の骨太なロックが流れて
いる。奥田民生はもはや、こういう事をやらせれば天
下一品の存在感を見せつける。それは鉈の切れ味とい
うべき、武骨な輝きを放っている。YO-KINGは、ある
意味、このユニットの発起人というべきリーダーシッ
プをとっていて、『O.P.KINGのテーマ』のBメロや、
『OVER』などの少し甘酸っぱいメロディアスなロック
ンロールはその中で自由に泳ぎ回る様が、このバンド
の指針として、骨組みを支えている。そしてThe ピー
ズ。実は僕は初体験であるが、彼のヒリヒリした歌声
はRCサクセションといえば、チャボのようなナイフの
ような鋭さ、悪っぽさを醸し出していて、きっと好き
な音を鳴らしているのだろうけど、聴くキッカケに恵
まれなかったバンドの代表格であった、このバンドと
の距離を一気に縮めてくれた。今度、ベスト辺りから
聴いてみるとしよう。というわけで、4人が4人の持
ち味を殺さない微妙な距離感とそれが適度に融合した
際の化学反応が重厚な脂の乗り切った音楽を聴かせて
くれる。

きっと、季節が過ぎていき寒くなる頃には、このバン
ドは活動を止め、それぞれが、自分の庭へと帰ってい
くのだろう。また、このバンドは勿体無いけどそうあ
るべきだと思う。それもいいだろう。いうなれば、こ
のバンドって映画『スタンド・バイ・ミー』なんかを
観ちゃって、こんな時もあったなぁなんて、郷愁を漂
わせて、久しぶりにコッテコテのロックンロールを鳴
らしてみるという、ちょっとしたひと夏の経験なのか
もしれない。もちろん、各々は現役なわけだし、一人
一人でも独自のロックを鳴らしている。がしかし、一
瞬後ろを向いた時に流れていた古き良きロックンロー
ルの蜉蝣が彼等に取り憑いたのだとしたら、ちょっと
心のあたたまる経験だと思う。そんば彼等の夏休みの
ようなのような1枚、音は重厚だけど不思議と清涼感
さえ漂う風情のある1枚だと思う。


2003年08月11日 (月) 14時13分




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