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grad all over-腐れ縁の音楽達-

うちには自慢じゃないけどCDが1000枚近く(2003.7.31現在)あります。日々音楽を聞き漁る僕の独り言、雑文です。御意見等あったら、よろしく。ちなみに下項よりメルマガGRAD ALL OVERにも登録できます。

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(170) 自信とは◆◆MADONNA--AMERICAN LIFE◆◆ 投稿者:nabes MAIL URL
最近、自信という言葉について考えたりする。読んで
字のごとし、自分を信じるということ。これが、自分
の事だけだと、うまくいくものの他者との関係性の中
だと、幾分か鈍ってしまう、というか半減してしまう。
「果たして、この行動は正しいのか?」「この一言を
発する事で、違う解釈をされてしまうのではないか?」
といった具合に、途端に心配性になったり、優柔不断
になってしまう。たとえ、それが合ってようが間違っ
てようが、本当は知ったことではないのだが、そう投
げやりに事を進む事を僕の中で拒んでしまう。ある意
味、優しさなのかもしれないが、これって時によって
は罪な場合もある。僕はメルマガ上ではnabesという
ハンドル・ネームを使っているが、本名は「渡辺信哉」
という。親も信じる事の重要性を名前につけることで
示している訳だが、もうすぐ30にもなろうとしてい
るのに、未だに名前負けしているところがあることは
否めない。(ちなみに、信哉の哉は文豪・志賀直哉か
ら何故かとったらしい。そう考えると、こうやってメ
ルマガ上で文章を書き綴っている毎日に、何か運命め
いたものも感じる…というのはオーバーか)

僕が音楽を聴いている日常、それに求めるのはある意
味、癒しかもしれないし、日常の天昇を高めるための
アイテムかもしれないが、各アーティストの作品を聴
く事により、自信という言葉の再確認をしている点も
あると思う。それが、一流アーティストになれば、な
るほどである。新人・中堅アーティストは作品をリリ
ースするという事自体がレコード会社の戦略上の一環
なので、そこに存在する音楽性自体、戦略の一環であ
ることは今や、仕方のない事実である。(今ではすっ
かり、ハードロックグループのB'zがデビュー時はど
ちかというと、ダンスサウンドに仕上がっていたこと
とこかね)それが売れていく事により、自分の音楽性
を主張、成熟させていき、それをリスナーに披露する
というのは、よほど、自信がないと出来ないんじゃな
いのかと思うわけで、そう考えると一流アーティスト
の作品には揺るぎが無い自信が横たわっている。

マドンナの通算10作目にあたる新作『AMERICAN LIF
E』には、そんな自信に満ち溢れた円熟の境地を感じ
る事ができる。よくよく考えてみると、オリジナル・
アルバムでいうと、『MUSIC』以来になるので2年ぶ
りだそうだ。ベスト盤を挟んでいるものの、そんなに
時が経った事を正直、感じさせない。ということはつ
まり、前作の『MUSIC』のインパクトが、2年という
時を経ても色褪せなかった事の証明であろう。これっ
てかなり凄いことだと思う。そして、感じたのはもう
少し時を置いてもオッケーだったのでは?ということ。
それだけマドンナの作品は飽きない。そんな事を考え
ながら、マドンナの作品を聴いてみたわけだが、基本
路線は『MUSIC』と制作チームがさほど変わっていな
いだけに、前作を踏襲した2ステップのダンス・ミュ
ージックあり、アコースティックあり、オーケストラ
ありと、時代の流れとトラディッショナルなものがう
まーく混在していて、最新鋭の音なのに、時代に左右
されないというパラドックスに満ちた、それでいてキ
ャッチーなサウンドを響かせている。そこに現在の世
相や自分の内なる面をそのままパッケージしてあり、
そこにはマドンナの強い意志を映し出していて、「あ
あ、やっぱりマドンナはいつも正しいんだなぁ」と思
ってしまう。

そう、マドンナはいつも正しい。こう思うというのは
マドンナ自身に余程の自信があるということの裏付け
でもある。そして、マドンナの凄いところは作品ごと
にその作品の色が全く異なるという点。制作チームは
ほぼ、同じであろうが『MUSIC』が色とりどりな感じ
があるとしたら、『AMERICAN LIFE』は、完全にモノ
トーンの世界である。それは前述した混迷の世相であ
ったり、自分の20年に渡るキャリアの内なるダーク
な部分が前面に押し出されている事が関係しているわ
けだが、今作はコレを打ち出すべきというマドンナの
確かな自信がないと、ここまで2003年にリリース
することにリンクはできないと思う。そう考えるとマ
ドンナの作品が何年経っても色褪せないことや、もう
少し時を置いてもオッケーなんじゃないの?というリ
スナーの余計なお世話もマドンナの確かな自信の前で
は無力というか、掌の中なのであろう。特に今作は、
『HOLLYWOOD』や『NOBODY KNOWS ME』や『MOTHER AND
FATHER』など、意味深なタイトルが並ぶが、これもマ
ドンナの中では案外シメシメ、なのかもしれない。

結局、自信というのは才能なのかなと思う。自信のあ
る人は何をやろうが揺るぎがないし、ある意味、力ワ
ザで周りを持っていってしまう。そういう状況判断と
いうのも、結局、どんなに年を重ねようが備わらない
人には、備わらないものだ。ならば、僕のような凡人
はどうしたらいいものか。もう慣れしかないんだろう
な。そして、自信を持ってやって成功した感覚を覚え
ておくこと、それくらいしか僕には出来ないかもしれ
ない。それは、他の誰にも任せられない自分の勘だけ
が頼りなわけで、それを信じられるようになったら、
自然に自信って備わっているのかもしれない。ここま
でわかっていたら、もう少しなんじゃないかなぁと思
う時があるんだけど、なかなかこれが難しい。とした
ら、他人からも「正しい」と言わせてしまうマドンナ
ってやはり相当の自信家なわけだし、やはり正しいと
言わざるを得ない。新作『AMERICAN LIFE』はそんな
事を深く考えさせられる作品なんである。

2003年05月06日 (火) 06時41分




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