(155) 愛すべきスーパー・モルモット◆◆篠原ともえ--スーパーモデル◆◆ |
投稿者:nabes
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スワッ、最近のイチオシ、中村獅童と篠原ともえ が熱愛!?と各スポーツ紙を騒がしていたそうで すね。昨日だったか、ネットのニュースでも見て たらそんなニュースを見かけた。さすが、中村獅 童。目のつけどころが違うね〜、などとほくそ笑 んでしまったわけだが、普通に見たら確かに不思 議なカップルかもしれない。がしかし、一方は梨 園の若武者にして異端児。そして篠原ともえなわ けだが、このコは実家が寿司屋。食の伝統芸能を つぶさに見ているわけだから、何となく何の不思 議も無いような気もする。つーかお似合いだろ。 二人を好きな僕としては諸手を挙げて大歓迎であ るが、真相はどうなんでしょうね。(ちなみに、 スポーツ新聞なんかで表記される冒頭の「スワッ」 ってどういう語源からきてるんでしょうか?知っ てる方がいたら御一報下さい、あとカップルを表 記する際の「カプル」っていう表記も意味不明な んですが)
そんな下世話な話から始まってみたわけだが、最 近僕は暇があると、CDラックからCDを取り出し自 分のi-podにお気に入りをせこせこ入れ続けてい る。これがハマればハマる程難儀な作業である。 何せ1000枚近くのCDから持ち歩きたい曲を1 アルバム1〜2曲くらいの割合でピックアップし てアップデートする、気の遠くなる作業だし、そ んなに長い時間聴いてるわけでもないので、i-po dがどれくらい持つか知らないが、一度も聴く事 のない曲だってあるわけだ。逆に購入して約1ヶ 月が経つが既に何度となく流れる無作為ヘヴィ・ ローテーションな曲もある。つまりは無駄な時間 なのかもしれない。でも、無駄な時間に真剣に汗 を流し、作業することこそ、僕の生き甲斐なのか も。そんな事を考えながら、奥のほうからCDを取 り出していく。しかし、色々出てくる出てくる湯 水のように買った時の記憶が蘇ってくる。そんな 中でタイムリーなことに篠原ともえの『スーパー モデル』を今聴いてるわけである。
かのパフィーなんかと同期の彼女だが、このアル バムの出た頃は、その奇妙な動きや言語感覚など 完全な色モノとしてブレイクしつつある頃に出た あるばむなわけで、ジャケとかは見事なまでに道 化と化している。事実、帯には『爆裂不思議少女 篠原ともえが、目をつぶって、鼻をつまんで駆け 抜ける篠原ワールド』と、何の事やらさっぱりわ からないけど、そのわからなさこそ、篠原の魅力 であることを高らかに謳っている。がしかし、作 家陣はとんでもないくらい、豪華な布陣を敷いて いる。シングル曲をプロデュースしている石野卓 球は勿論、近田春夫、森若香織、サーフコースタ ーズ、砂原良徳、ピエール瀧、CMJK、中原昌也、 濱田マリなどなどまぁ、時代を感じさせる感もあ るけど、当時は「オイオイ」とツッコミもいれた くなるほど無駄に豪華である。そして、音の方も 勿論、本当に作家の好きなように篠原をいじって いて、シンガーと作家の妙な弾け感に溢れている。 よーく、珍妙だけど不思議な音色とか入っていて 実験作という向きも見えるが、篠原はいたって世 間の思うキャラ通りに演じていて、ある意味芝居 といってもいいかもしれない。そして、今さら言 うまでもないのだが、このコ歌うまいんだよね。 それはセカンド・アルバムなんかでも存分に発揮 されるのだが、今回は爆裂不思議の良いアクセン トとして、抜群の歌唱力がキッチリ主張をしてい る点も聴き逃す事は出来ない。まぁこの抜群の歌 唱力もあるからこそ、作家陣の色とりどりの実験 を施すことができるのだろうが。
ニュースを見ると、まだ篠原は23、4なんだよ ね。そう考えると熱愛自体は断然支持!なのだが、 まだ芸能界つーか音楽界に泳がせておきたい逸材 だと思う。しばしの潜伏というか停滞な感じは、 こびりついたパブリック・イメージを削ぎ落し、 コアもよし、オーヴァーグラウンドもよしのオー ルラウンドなとんでもない歌手・篠原ともえの再 誕への時間と思っておきたい。なんて思ってたら 、あっさり結婚とかしちゃうかもね。それもそれ で彼女らしいか、でも僕がミュージック・クリエ イターなら決して放っておかないけどね。こんな 創作意欲の沸くキャラと色とりどりの声を持って いる爆裂不思議少女。銭を出してもプロデュース をお願いしたいスーパーモルモットといってもい いと思う、断じてモルモットに悪意はなく、愛を もって色んな実験ができると思うのである。
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2003年03月12日 (水) 10時35分 |
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