最近、イマイチ天気が冴えない。どんより
曇ってたり、時には雨が降ったり。そんな
冬の朝に目が覚めてしまった。まぁ、大概
はやる事が山積みになって、もうその日に
やらないと、にっちもさっちもいかないそ
んな状況の日は、さすがにビシッと起きて
みたりする。割とそういう時の寝起きは良
かったりもする。その前の日にしっかり寝
ていたりするような月曜日の朝だとそれは
尚更である。

最近、i-podを買った。今使っているiMac
のローンがめでたく完済して、余裕が出来
たこともあり、前々から欲しかったi-pod
を買ったのだが、まぁ、これが快適快適。
もちろん音とびはしないし、とにかく容量
がデカい（僕はとりあえず、10Gのを買っ
たのだが）。2000曲は入れば、毎日、違う
曲で通勤、移動ができるのある。それこそ、
今書いているGRAD ALL OVERの精神にのっ
とっているといっても過言では無い。ただ、
惜しむらくは食事と一緒で「この歌は今聴
きたく無いなぁ」というものがランダムで
演奏されると、ちょっと考えこんでしまう。
耳に合わない歌というものも勿論あったり
する。こういっちゃ何だが、僕は極度の面
倒くさがり屋。曲を飛ばすっていう行為も
何か面倒臭い。i-podとの意志の疎通、コ
レはもう少し日がかかりそうである。

こんなi-podな毎日を送ると既存のCDって
聴かなくなる、これは自分の健康衛生上い
かんということでうちでは専ら既存のCDを
聴くようにしている。そうでなくても1000
枚近いうちのCD達は「たまには聴いてくれ
よ」と地団駄を踏んでいるからだ。さて、
今日は何を聴こう。こんな寒い日はクール
だけど、グルーヴィー、そんなファンキー
な音がきっといい。そこでチラリと目をCD
棚にやるとSMAPの『007　GOLD SINGER』が
飛び込んできた。

御存知の通り、日本の男性アイドルのあら
ゆる既存のスタイルを打ち崩した、スーパ
ーグループ。まだ、森君のいるこのアルバ
ムでは、本格的に音楽に取り組もうとする
姿勢が伝わってくる。作家陣もお馴染みの
林田健二からアレンジャーのCHOKKAKUまで
抜かり無く、演奏は外国の一流どころで固
められ、まさに非の打ちどころのないタイ
トル通り『GOLD SINGER』っぷりである。
それでいて、女の子のハートをキュッと締
める感じの切ない感じ、男の子の同調を買
うトホホな部分、これがこの作品にハート
ウォームな温かさをもたらしていて親近感
を覚える。そして、『KANSHAして』『しよ
うよ』『たぶんオーライ』など、キャッチ
ーなシングル・ヒットが随所随所に散りば
められまさに珠玉の出来に近い。SMAPの音
楽部分に関しては語り尽くせない部分があ
るので、これはまた別の機会に譲ろう。

しかし思うが、どんなにi-pod等で自分の
音楽環境に幅が出来てもやっぱり、最後は
自分の直感である。その時自分が一番聴き
たい音、食べたい音を食した際の感激は筆
舌に尽くし難い。そうやって、僕は今まで
CDを買い続け、そして聴き倒してきた。だ
から、こうやって家にいてゆっくりしてる
時は地団駄を踏んでいるCD達になるべく最
大限の愛情を注ぐ事にしよう。そして、そ
の中からその時のベスト・チョイスをi-po
dに入れて街を歩こう。そしたらまだまだ
寒い日が続く毎日もほっこり過ごせる事だ
ろう。春はすぐそこでなんである。