いよいよアルバム完成に向けてマスタリングの日!朝1番 六本木に在ります サンライズ スタジオに入りました。演奏テイクとマイクの選択をして来た13曲の各音量バランスを整えたり、曲間の長さを決めたり、楽章間を繋げたりCDとして発売出来るよう様々な調整をして頂くのがマスタリングです。2作目のアルバムからずっと加藤さんにお世話になっており、枚数を重ねるごとにマスタリングという作業もひとつの作品を創る上では演奏の共演者とまったく同じなんだ〜という気持ちが深まっております。
わたくしが、どんなサウンドや間 を欲しているのか、作品の方向性を加藤さんには充分に認識して頂いており、本当に有難い限りです。
今日、マスタリングをしながら感慨深い気持ちがこみ上げて来ました。それは、今回のアルバムにバッハ『G線上のアリア』&マーラー『アダージェット』を収録したのですが、、、この2曲は実は2&3作前のアルバムに収めたくて録音に挑んでおりました。特に『G線上のアリア』は、フルートをはじめてからお客様の前で演奏する機会が多かった曲でもあり、自信もなかったわけではなかったのですが、納得の行く演奏&作品が出来なかった。
自分がやれる限界まで挑戦し、わたくしの気力&体力が続くまで諦めまいと録音させて頂いたこと、共演者も諦めず奏で続けてくれたこと、今でも忘れられません。ーそれでも、納得のいく演奏が出来なかったー。
私はあの時、自分の力の及ばなさはもちろん、どんなに願っても叶わないことがあることを録音の機会を通して実感し噛み締めたのでした。
月日が経ち、今回のテーマ『輝く未来へ』のもと、改めて取り組み『今こそ!の選曲だったのだ』と前向きに捉え直しました。そして、やっと、アレンジ、編成、テンポetc様々に創り変えてこの10作目にして収録することが叶いました。わたしは、今、言葉に尽くせぬ気持ちに包まれております。
沢山の感謝の気持ちでいっぱいです。応援して下さいました皆様、本当にありがとうございました。明日からはアルバムジャケットの完成と、来月のリサイタルに向けて歩きます。ありがとうございました。お疲れ様でした。
Misao
22:48:23
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