拡張型心筋症の大手術から奇跡的にこの世に命を繋いだ父は少しづつ回復して この3年自宅療養しておりました。毎週、病院に通い検査、食事&日々の体調管理に気をつけながらリハビリを重ね過ごしていたのですが、今朝、主治医の先生から自宅に連絡があり、先日の検査の結果、急きょ入院手続きをとって欲しいと言われ病院に付き添いました。この数日、ほんの少し歩くだけで呼吸困難になることがあり心配だったのですが、やはり父の体調に変化が起きておりました。 父自身も最近の自分の体調に不安を感じていたようですが、なにせ、以前の永かった入院生活が懲りているので、今日から再び入院 と言われショックだったようです。しかし、年に一度の、わたくしの2月のリサイタルに出かけられることを父自身のひとつの目標にして生きているようで、「今、ここで体調を崩してはコンサートに出かけられない!」などと言いながら、前向きに、ひとつひとつの検査を受けている父の様子が いとおしかったです。早速、検査づくめの初日でしたが、その検査中に、今回から担当して下さることになった男性看護師さんが挨拶をしに病室に来てくださいました。そして看護師さんから『この症例でここまで生き永らえた患者さんを、この病院だけではなく今まで1人も見たことがない』と言われ、家族一同、ここまでやれるだけのことをして生かして頂いているのだと思い感慨深い気持ちになりました。 入院した父の病室の壁を見てみると、「あれ?月の砂漠?」。まるで月の砂漠をイメージするような砂漠を歩くラクダの絵が部屋に飾ってありました。今、とりかかっているNEWアルバムに収録した一曲に月光〜月の砂漠があります。昨日のマスタリングまで無事に行え、そして、今日、父の病室には月の砂漠の絵が・・・。。なんとなく「まだ今世に父の命が繋がっているよ〜」と言うメッセージを頂いたような気がして(-.-)わたしの胸の中で 小さいながらも、温かな ぬくもりの炎が輝いているように感じました。生かされていることの奇跡を今日も感じております。
Misao
23:19:24
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