[2697] 自己責任の名において
投稿者:まっちゃん
投稿日:2010年07月26日 (月) 22時09分
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昨日、今日とテレビ、新聞のトップニュースになっている、「埼玉県山中でのヘリ墜落事故」の件ですが、一登山者としてやりきれない気持ちになります。
簡単に言えば、あんな狭い沢になんでへりの救助を要請したのか。あれだけ狭い場所だったら、木にかかって落ちるというのは目に見えていそうなものなのに。 逆に私がへりの機長の立場でしたら、自身の安全が確保できないと明言して引き返しています。 双方に非常に甘さがあるということです。
かくいう、私自身も一週間前、丹沢の大山川に沢登りに行きまして、3mほど落ちたわけですが、梅雨明け後の沢はヌルヌルの滑りやすい悪相でした。 とは言え、いくら状況が悪いといっても、原因はどうにかなるという気持ちの甘さにあったことは確かです。 そのあとは、沢を抜けるまでは、さながらサバイバルゲームと相成りました。
同様な意味で遭難されたパーティは墜落事故を起こした時点で、甘さがあったのでしょう。それに8人もメンバーがいながら、どうして自力で引き上げなかったのか。 自己責任を負えない、登山パーティなんて? |
■[2701] 悲しみの山 まっちゃん(2010年08月03日 (火) 23時07分)
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この件で、再掲することは無いだろうと思っていたのですが、日テレの記者・カメラマンが追加遭難されましたので、もう少し書いてみます。
最初の遭難事故は、勤労者山岳連盟という歴史のある連盟の沢好きの人が集まってのもので、それなりに準備された中で発生したものでした。 それに対して、今回の日テレの遭難は「当人達は沢に対して何の準備もせずに入谷したもの」の中で発生したものであり、当然のことながら沢に対して太刀打ちできようはずはなく、客観的に見て起こるべくして起きたものでしょう。
かなり昔ですが、(20年以上前)、同じ山域で山梨側の東沢で遭難事故があり、私も捜索でのべ5日出動しました。 当初の予定では数人のパーティでいくはずが、遭難した人以外は誰もこなくて単独で東沢に入った結果のことでした。 その捜索時のことですが、捜索隊に落石があって、二重遭難になりましたが、落石を受けた人は当初の山行にいくはずの人でした。 それから、捜索の途中立ち寄った、甲武信小屋の主人に経過を話したら主人曰く「確かに霊が来てました。肩に重いものを感じましたから」
今回の埼玉山中の事故はほぼ同じ地域なのです。 ここ、奥秩父の山域は悲しみの山のようです。 |
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