[2546] CT二次開放時に大きな電圧が発生することについて
投稿者:たかひろ
投稿日:2009年02月05日 (木) 20時16分
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トップページ参考書・問題集工具・電材SNS掲示板管理人ブログ変流器 スポンサード リンク 変流器は電流を上げたり下げたりする 変流器の構造 交流の電圧は変流器(CT)という機器を用いて、電流を上げたり、下げたりすることができます。 図1は変流器の構造の概念図です。 図1
変流器は、1次巻線・2次巻線・鉄心からなっています。図1は電流計に用いる変流器の図です。1次巻線に流れる負荷電流は変流されて2次巻線に出力されます。 大電流の測定には、大電流を電流計に流すことは危険であるため、変流器を用いて電流を下げ、電流計に流します。
どうして変流できるのか? 図2は損失が0の変流器の1次巻線にI1[A]を流したときの図です。 図2
変流器のI1[A]を流すと、鉄心の中に磁束が発生します。磁束は鉄心を通じて2次側の巻線と交わります。 磁束が巻線と交わることを鎖交するといいます。 コイルは鎖交する磁束の変化を妨げようとする電圧を発生します。つまり、1次巻線によって作られた磁界φ[wb]を打ち消そうとする電圧を2次巻線に誘起します。この電圧を誘導起電力といいます。 このときの1次電流と2次電流の関係は I1/I2=N2/N1 となります。 右辺のN1/N2を変流比といいます。
変流器の2次側は開放禁止 1次電流が流れている状態で2次側を開放すると危険 変流器は、変圧器とは異なり、変流器1次側の電流が負荷電流であるため、変流器2次側に関係なく流れます。つまり、変流器2次側が短絡してあっても、開放してあっても流れます。 変流器2次側を開放した状態で変流器1次側に電流を流すと、1次電流はすべて鉄心内に磁束をつくるために流れることになり、鉄心内の磁束が飽和状態となり鉄心が過熱します。 この飽和した磁束は矩形波となるため、正弦波よりも半サイクルごとの0点を通過するときの磁束変化率が大きくなります。
>磁束は矩形波となるため、正弦波よりも半サイクルごとの0点を通過するときの磁束変化率が大きくなる・・・ちょっとイメージがわかないのでどなたか図付き で解説していただけると助かります。
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■[2551] 磁束の変化まっちゃん(2009年02月07日 (土) 10時18分)
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磁束の変化
図は矩形波状の磁束波形です。 横軸:時間t 縦軸:磁束φ 赤の矢印の先の部分は磁束の変化(dφ/dt)が大きい。 発生電圧はdφ/dtに比例するため、ct二次を開放すると、高い電圧が発生します。 |
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■[2552] たかひろ(2009年02月07日 (土) 12時16分)
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ありがとうございました。 |
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