[2641] 安定巻線付変圧器
投稿者:まっちゃん
投稿日:2009年09月29日 (火) 22時35分
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Iさんより、下記の質問がありました。
二種2次の勉強をしています。
平成13年の問題で疑問に思ったことがあります。
基本的なことかもしれません。
表題の問題で、逆相、零相電流は回路図でいうと、具体的にどこを流れるものなのか?
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■[2642] 安定巻線付変圧器 まっちゃん(2009年09月29日 (火) 22時56分)
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零相電流は事故点の3線を一括して対地間に零相電圧(単相電圧)を印加した場合に流れる電流です。単相電圧を掛けるのですから、安定巻線(3角巻線)には各相に同相の 電圧が誘導されます。3角巻線全体では各相の3倍の電圧が誘導されて、相応の電流が流れます。(還流する) また、当該の回路では1次側には中世点接地線がないので、零相電流は1次側には流れません。結局、零相電流は2次側と3角巻線で流れることになります。 正相電流、逆相電流は事故点の3線間に平衡3相電圧を印加した場合に流れる電流です。 平衡3相電圧を掛けるのですから、安定巻線(3角巻線)には平衡3相電圧が誘導されます。 平衡3相電圧のベクトル和はゼロですから、3角巻線全体では誘導される電圧はゼロであり、3角巻線には電流は流れません。(還流しない) また、当該の回路では1次側には2次側よりの平衡3相電圧が誘導されますので、相応の電流が流れます。結局、正相電流、逆相電流は2次側と1次側で流れることになります。 |
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