[2428] RE11年電力問10
投稿者:GT
投稿日:2008年05月17日 (土) 11時24分
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まっちゃんさん解説ありがとうございます、あまり難しく考えないで暗記します。 |
■[2429] こちらこそ まっちゃん(2008年05月17日 (土) 17時08分)
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そういえば、これまで混触なんて考えたことはありませんでした。 こちらこそ、いい勉強になりました。 人皆師とはこういうことをいうのでしょうね。 |
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■[2430] RE11年電力問10 鹿の骨(2008年05月17日 (土) 20時19分)
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皆様 こんばんは 小生なりに考えて見ました。
(1)高圧配電線は、多くの場合、配電用変電所の変圧器二次側△巻線から引き出されている。
「配電用変電所」と書かれていますので、これは電力会社の普通高圧配電線に関する記述だと思います。 配電用変電所の変圧器の結線は色々で、△−△、Y−Y−△(三次)、Y−△などが有るようです。 従って「多くの場合」と言って良いかどうかは疑問です。 間違いとも言えない所が情けない所です。
(2)一般に一線地絡事故時の地絡電流は十数アンペア程度であり、中性点接地高圧配電方式に比べて小さい。
通常の電力会社が行う非接地系配電の場合、一線完全地絡電流は2A以下程度です。 十数Aにもなってしまう事はあり得ません。 もしなってしまった場合は、B種接地工事の対地抵抗値が数Ω以下にしないといけない事になりますので、技術基準・解釈19条及び24条が成立しなくなります。 (仮に15AとするとB種接地工事は10Ω以下にしなければいけない事になる。150V÷15A=10Ω) 一線地絡電流の計算式は19条に記載が有りますので計算して見ると良いと思います。 B種接地は通常75Ω付近の値をとりますが、この値は150V÷2A=75Ωから来た値です。 一線地絡電流が大きく成りすぎる場合は電力会社側で補償リアクトルなどを設けて電流値を抑制しているハズです。 従ってこの記載は誤りだと思います。
(3)一線地絡故障中の健全相対地電圧は、正常運転時と同じである。
明らかに誤りです。 6kV級配電線の場合、健全時の対地電圧は3線とも同じで6600V÷√3=3811Vです。 これが一線完全地絡を起こすと健全相の対地電圧は6600Vまで上昇します。 尚、対地電圧の最高値は地絡抵抗値の値に依り6600Vを超え6900V付近まで上昇します。 (一線完全地絡時が最大値で無い事に注意。)
(4)地絡事故時の選択遮断方式は、中性点接地高圧配電方式に比べて複雑になる。
選択遮断を行いますので、零相電圧と地絡電流の位相差を検出して該当き線を遮断します。 しかし、中性点接地高圧配電方式に比較して複雑かどうかは疑問です。 中性点接地高圧配電方式でPC接地方式を採った場合、地絡事故き線を選択遮断するのは地絡電流に依る方式が採用できないので結構複雑な継電方法を採ります。 ですから「複雑」とは言い切れないと思います。
(5)高圧と低圧が混触した場合、低圧電路の対地電圧の上昇は、中性点接地高圧配電方式に比べて小さい。
高圧配電線の一線地絡電流は非接地の場合数A以下になりますので(通常は2A以下)混触時の低圧部の対地電圧は 対地電圧=地絡電流×B種接地抵抗値 =2A程度×70Ω程度=140V程度 となります。 B種接地を施すと混触対策になるのは、分圧の原理に依ります。 電圧が5000V有ったとして、電流が2A流れる時の抵抗は2500Ωです。 この抵抗に50Ωの抵抗を直列に繋ぐと流れる電流は 電流=5000V÷(2500+50Ω)=1.96A 2500Ωと50Ωにかかる電圧は 2500Ωの方=2500×1.96=4900V 50Ωの方=50×1.96=98V となりますので50Ω側の対地電圧は98Vに押さえられる事になります。
題意に戻りますと完全に間違っているのは(3)ですが、他の項目も完全に正しいとは言い切れない所が有ります。 何やら怪しげな問題だと思います。 |
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■[2431] Re11年電力問10GT(2008年05月20日 (火) 00時22分)
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鹿の骨さん詳しい解説ありがとうございます。 私には奥が深すぎて、難しいのですが、シンプルに 考えていきたいと思います、ありがとうございました。 |
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■[2443] 鹿の骨さんへ榛名(2008年05月25日 (日) 19時28分)
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鹿の骨さんの[2430]の中で「1線地絡時に対地電圧の最大値 は6900V付近まで上昇する」とありますがなぜその様になるのか を教えてください。 |
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