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(256) 学校と進学塾の国語 |
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投稿者:工藤順一
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T-Pさん、hawkさん、こんにちは。 レスを有り難うごさいます。
既存の学校や進学塾の国語のことを少し書いてみます。 T-Pさん、読み書きをじっくりと教えることは 何も隠れてするようなことではないと思いますよ。 最近のご父兄はそれをこそ望んでいる方が多いのでは ないでしょうか。せっかく高い月謝を払っているのですから だれも、ダメにされるために塾に通わせる方はいませんから。
学校について-------------------
教育改革の提言が矢継ぎばやに提出されていますが、 最も基礎・基本となる読書と作文に関することは全く 見失われています。ご指摘のように教科書は薄くなる一方です。 あるいは、教師で読み書きをきちんと教えることのできる 方はほとんどいないに等しいでしょう。 朝の十分間読書ということがありますが、そんな短い時間で どうしようというのでしょうか。 生徒は教師からも教科書からも学ぶことはできません。 本からはじめて学ぶことができるのです。 本から学ぶことを知る生徒を育てなければならない はずなのです。
進学塾について-------------------
たしかに Tスクールの本を一冊まるかじりは私の開発したものです。 コボ作もプロセス原稿用紙もその時にできたものです。 しかしながら、いかんせん、使い方を誰も理解できませんでした。 読み書きに関する問題意識がなさすぎるのです。
算数の計算問題なら、過去問をすることが練習になるでしょう。 それと同じ発想しか持ち合わせていないのが進学塾の国語です。 国語の場合、過去問ができるなら、何も問題ありません。 できない場合、同じことをしてもできるようにはならないのです。 解く以前の読み書きの次元で問題があることが多いからです。 算数にたとえるなら、計算問題すらままならないのに 四則応用問題をやっているようなものだからです。 最近の生徒には、応用問題の文意すらつかめない生徒がいます。 そして、進学塾で暗記し、教わったパターンに強引に当てはめ、 式なんかたたないのに式をたてて問題を解く。 まさに人工知能化しているのが多くの生徒の現状であり、 それを受験テクニックと誤解しているのがご父兄なのでは ないでしょうか。 -----算数に関しては教えたことがないのでこれは想像でしか ないのですがね。
ほんとうに受験国語は軽々と乗り越えられるのです。 でもこれはこの教室のウリではありません。 受験生はできるだけ入れないようにしています。
なぜか。 私の目的は受験教育ではありません。 きちんと本を読み、本から学ぶ子どもをつくることだからです。 ですから、受験に合格して入室してくる生徒も最近では多い。 目的の中学に入ったはいいが、本も読めない、文章もまともに 書けない生徒が多すぎます。それではこの先学問も何もできない はずだからです。 日本で普通の教育を受けた場合、きちんと専門書を一冊読むのが 大学のゼミではじめてというのでは遅すぎるのではないでしょうか。
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2002年09月16日 (月) 11時45分 |
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