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(182) 「対比」について |
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投稿者:T-P
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久しぶりに書き込みます。 国語の問題を解くときに、よく「対比を意識して」ということが言われます。ちょっと難しめの説明的文章はもちろんのこと、文学的な文章でも対比を意識すると理解しやすい文章というものは多くあります。 ところで、中学生が長文を読んで設問に答えるときに「対比」を意識するというのは、実はとても難しいことなのではないか、と最近思うようになりました。それこそ無意識のうちに対比を意識できなければテストなどでは使えない、しかし無意識にできるようになるためには相当の修練が必要ですから。 私が授業をやるときにはまず本文を説明して、そのときにできるだけ対比構造を説明するようにしています。時間に余裕があれば黒板に書くこともあります。それでも生徒は設問を解くときに、その説明なり板書をうまく利用できません。このことから考えても、対比の利用が中学生にとっていかに難しいことであるかを実感するわけです。 『秘伝・中学入試国語読解法』の著者・石原千秋氏によれば「対比は大人の思考法」ですから、大人への階段を上りつつある彼らにはしつこいくらい対比を意識させるようにするしかないのだろうと思います。
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2002年04月11日 (木) 12時44分 |
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(183) 私の考え |
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投稿者:スタッフ・I
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T-Pさま、おひさしぶりです。 問題を解く場合、本当の読解はさておき、出された文章を正確に読み取ることが重要ですよね。そこで、様々な手法を使って、理解の助けとする。すなわち、同じ意味の部分には傍線を引いたり、段落にまとめて文図にしたり(前に私が申しました「文図」は、一般的なものとは趣を異にします。これについてはまた次の機会に)...。構造的にわかりやすくするのが目的ですが、私が中学生を指導して思いますのは、あまりにも正解を求め過ぎる、ということなんです。 目では活字を追ってはいるものの、内容がスッと頭に入ってない。答えが合っているか、に捕われ過ぎて、文章の中身を吟味しないんですね。 まずは、問題を素直に読んでとにかく、どんなことでも、自分なりに「感じる」ことから始めさせるようにしているのです。最初に「自分ありき」を習慣付けさせることが、第一歩だと思っております。 テストや問題をやらせると、フィルターがかかったように、途端に反応が鈍くなってしまう。好きな本を読んでいる時と、同じ感覚で読めばいいんだよ、という、至極当たり前のことを意識させることから始めているのが現状です。 その上で、文章上の組み立てをあらためて考えさせる、と思っているのですが、いかがでしょうか。 生徒さんを見くびりすぎでしょうか。
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2002年04月13日 (土) 22時05分 |
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