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(118) 理想を語ること |
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投稿者:工藤順一
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いまの若い人は本当に理想を語ることをしなくなってしまったと思います。その意味で私よりも老人です。いつもそう言って学生たちをからかっているのですが、バブルの崩壊がもたらしたつけのようなものなのでしょうか。あるいは、目的と手段を逆転させた長年の学習のつけなのでしょうか。
----最初の科学者であったニュートンは敬虔なクリスチャンでした。彼は神の国のありようを証明するために科学をしたのです。science とは当時は学問というぐらいの意味であったのです。
----何々中学とか、何々大学に入るために学習するということ。すなわち、世俗的な成功のための手段として学問をすること、福沢諭吉は「学問のススメ」でそのようなことを説いたと思うのですが、そこから既に間違っていたのではないかと思うのです。
----学問をするための大きな理想を語ることがいま一番必要なのではないでしょうか。少なくとも志を大きく持ち、それを教師が実践していないのでは、一体だれがそれを習うでしょうか。
----確かにそれはゲームのようなものかもしれない。いまの受験競争なんて。でも、そんなことのために情熱を燃やせるなんて。
----私の軽蔑しているある学習理論家、あるいは精神医学者がいます。彼の口癖はいかに自分が東大に入ったことで得をしたかということなのです。彼とは、まったくお話をする気にもならないんですね。
----自分から損をするような選択肢をあえて選んでいくような人生を送ることを、これからの若い人には勧めたいと痛烈に私は思います。成功は後からついてくるものです。しかも、当人が判断するものではありません。
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2002年01月12日 (土) 01時53分 |
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