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(767) イナバウアー |
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投稿者:工藤順一
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トリノ・オリンピックで荒川選手がイナバウアーを演じて日本中の話題になりましたが、あれは点数には数えられないのだそうですね。それを評論家の大岡信が、「点数をとるだけがスポーツではないという鮮烈な宣言だった」と新聞紙上で論じていました。
当然ながら彼女は変化した採点方式を研究つくし、大きな減点になりそうなところでは無理をせず、ノーミスで演技を終了させました。でも、それだけではおそらく金メダルには至らなかったと思います。イナバウアーは彼女の彼女らしさ、個性の実現でした。それがあることで彼女が輝けるものだったのでしょう。それを評価できるのはさすがにオリンピックでした。
さて、スポーツに限らずさまざまにある試験の形式で作文とか文章表現はスポーツに一番よく似ていて、個性というものを避けて通れません。個性のない文章くらい読むことが苦痛になるものもありません。
誤字・脱字ならひとつふたつあっても何でもない、私なら許してしまうでしょう。修正すれば済む問題です。でも、個性のない文章はとても許せない。まして簡単には修正もできないのです。
そして、個性というものは評価がとても難しい。まして個性に序列をつけることは原理的にできません。
個性を尊重するという建前があるにも関わらず、個性が関与しない点数のみの入学試験を実行している多くの教育機関に矛盾を感じているのは私のみではないでしょう。日本の教育がオリンピックなみになるのはいつのことでしょうか。
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2006年03月30日 (木) 12時25分 |
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