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(721) 具体と抽象 |
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投稿者:工藤順一
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たとえば、四年生ぐらいからから何が変わっていくのかというと、 ピアジュの発達理論をまつまでもなく、 「具体と抽象」の区別が意識的にできるようになっていくというあたりです。 そして理科・社会の教科書でも抽象的な説明が登場してきます。
これはもちろん文章を読解するためには不可欠な区別なわけです。そして、 ものごとを「考える」ためにも絶対に必要な区分けです。 ところが、 国語の参考書のたぐいでも、大学入試用のものにしかきちんとは出てきません。
現在、鋭意進行中の新しい本 『子どもが「考える」ための国語練習帳』PHPでは、四つめに「具体と抽象」という項目を設けて、たくさんの練習問題をします。
まことに不思議なことですが、 抽象の「抽」の漢字は教育漢字ではないのです。つまり、小学校では習わない漢字になっています。天皇陛下の「陛」はこの言葉以外に使わないのに六年生で習います。 -------------何を言いたいのか、というと、
国語という教科では「考える」ということに関しては期待も何もされていないということです。戦後繰り返される国語改革はひたすら漢字制限にあけくれてきました。今度の新しい改革も敬語の見直しと漢字の入出のみ。
画竜点睛を欠くとはまさしくこのこと。 読み書きの中に「考える」ということを欠かして、何が言語教育だろうか。激しく憤りを感じます。
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2005年04月23日 (土) 00時53分 |
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