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投稿者:工藤順一
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みちのすけさん、はじめまして。 『長文読解記述教室』。あの本を使いこなしているとは大したものですね。生徒がひとりでするには確かに少し難しい本です。しかし、いまの日能研には、そのような力のある教師はほとんどいないでしょう。
これは使った人しか分からない話なのですが、あの本の「果てしない物語」のジョーク(=自己言及的ジョークなのですが)について、私が他者と語ったのはあなたがはじめてです。何をいいたいかというと、それだけこの業界は閉ざされているということです。それでいて、サピックスとか学習指導会で難関中学志望者の国語対策として最終的に必ずこの参考書が上げられていると、何人もの人から聞きました。私がそれらの進学塾の教務力をまるで評価していないのは、要は、このように人のふんどしで相撲を取っているからです。
当時の日能研には東京上陸という野心と勢いがあった。そして、私は先代の社長からそのために特別待遇で雇われた専任でした。まあ、若かったとは言え、たった6ヶ月でとんでもないものを作ってしまったものだと思っています。そして、残念ながら、あの本の続きを作らしてくれる出版社も、いまだにないんですよ。これだけかまびすしく受験とか教育のことが言われているにもかかわらず、それらが一体だれのためのものか、これだけ考えても分かってしまいますよね。つまり、それら全ては、受験塾の利害のためにしか存在していないのです。
私しか知らない秘密をひとつ暴露しましょうか。もう時効と思われますが、あの本のカットは童話屋から出たばかりの工藤直子さんの「のはらうた1」から取られました。
あの本には詩と物語の本質を書いたつもりです。受験うんぬんは除いても、ぜひそれを生徒に伝えてください。あのような概念的な補助線があるとき、詩や物語がすこぶる読みやすくなるはずです。もちろんですが、詩そのもの、物語そのものも量として読ませていかなければあの概念装置もまた役にたちませんが。いま、私は自分の教室でそれをやっているつもりでいます。
詩と物語よ、永遠なれ!!!!
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2001年11月22日 (木) 21時47分 |
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