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(601) 解答から解決へ------------その2---大人のために = 投稿者:工藤順一 MAIL URL

世界が崩れかけているとき、そのような世界について何か一段上の高い立場=教壇からもっともらしく教えるようなことがあるのでしょうか。----実はひとつもありません。

今の時代は近代国家建設の希望に満ちた明治のような時代ではありません。どちらかと言うなら幕末のような時代ではないでしょうか。そんな時に幕藩体制についていくら勉強しても何にも役にも立ちません。(これはむろんたとえです。)

そして、幕藩体制上での出来上がった解答はほとんどの場合、書物に書かれています。それを繰り返し繰り返し、まるで自説のように、しかも権威のあるかのごとく壇上から見下ろして述べている教師が多いのではないでしょうか。何一つ現実には役にたたないのに、ペーパーテストにだけは役立つ。かつて「科挙の制度」で中国がつぶれていったことを思い出しますね。あの制度だけはあの当時、日本は輸入しなかったはずなのに、歴史は皮肉です。

その良い例は学校文法教育です。戦前に作られた矛盾だらけの体系をいまだに金科玉条のごとく振り回している姿は、教師とはとても思えません。今後10年の間にもしも、文法教育が変わらないものであるならば、私は、文法学者の怠慢を告発するでしょう。素人の私ですらおかしいと感じていて、時間さえあれば新しいそれを作ろうとすら思っているのですから。

(中学生に文法なんか教えたくないのはそういう理由があります。私はいま、かなり激しい、過激なことを言っている自覚がありますが、その落とし前はつけるつもりでいます。)

読書はとても大切なことだし、私には否定などとてもできません。
だが、それだけでは、現実というものの解決はひとつもできないということも大人としては認めざるを得ないのではないでしょうか。

1ミリでも、1ミクロンでもいい、世界とか現実とか生身の人間を動かそうとしたとき、
大人はもはや書物は捨てて、いや、捨てなくてもいい、カバンに一冊つめて、何があろうが、どんな難局であろうが、現実世界に出向かなければなりません。

でも、そのような教師なんているんでしょうか。
研究と称して書物の世界から一歩も出てこない教師が多いのではないでしょうか。
それが私の否定したい従来の教師像です。

たとえば、国語教育について大学で論じている教師に、小学生・中学生を実際にあずけて教えられるのでしょうか。ほとんどの場合できないのではないでしょうか。

明治大学の斉藤孝さんの偉いところはそこなんですね。

研究者もまた必要であり、読書と同じく、研究者を否定するつもりは私にはもうとうありません。研究から新しい局面が見えてくることが多い。常に研究者には負けないくらい研究もしていきたいしそのつもりで過ごしてきました。

だが、教師とは、生徒という生身の人間のいる現場の変革者=実践者なのです。私の理想とする教師とはたとえば自動車教習所の教師です。事故が起こらないように自分で運転することを非常に実践的に教えてくれる。(これももちろんたとえです。)
そして、養老さんの卓越したたとえを使わせてもらうなら、生身の生徒とは「スルメ」ではなく生きている「イカ」なのです。スルメをいくら研究してもイカのことは分かりませんよね。イカと一緒に泳いでくれる先生が欲しいのです。





2004年01月22日 (木) 22時50分



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