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(600) 母乳語から離乳語へ |
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投稿者:工藤順一
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なぜ、子どもにファンタジーが必要か、その理由をとてもうまく説明した本があります。 本当はお薦め本のところに書いてもよいのですが、重要なものですから、ここに書き込みます。
外山滋比古『わが子に伝える「絶対語感」』飛鳥新社
子どもはまずは身の回りの具体的な言葉を主に母親から学んでいきます。これが母乳語です。ところが、ある時期から抽象的で身の回りからは思いつかないような言葉も学んで行かなければなりません。それを離乳食にかけて離乳語と外山さんは語っています。 その時期は就学前とこの本にはありますが、、その時期は明らかにもうひとつあります。それは、「しゃべり言葉」から、全教科で「書き言葉むを学び始める小学の3年から4年なのです。それが高学年〜中学まで続いていきます。
おとぎ話がその抽象語のための導入となるのです。なぜなら、おとぎ話に登場するあらゆるものや主人公は現実には存在しないもの、「自分の経験の外にあるもの」--抽象的でファンタジックなものだからです。
「---こうした二種類の言語を意識しながら、子育てをしている母親は、あまりいないのではないでしょうか。多くの場合、母乳語だけで子育てが終わってしまい、離乳語への移行が、きちんと行われていないように思われます。あいまいなことばの教育は、やがて、こどもの言語能力の形成に、大きな影響を及ぼすことになります。」P24
外山さんの本では『修辞的残像』みすず書房、という本が一番いい仕事だと私は思っていますが、この本はこれから小学生になろうとするお子さんをお持ちの親御さんにぜひお薦めしたい本です。さすがに、お茶の水幼稚園の園長先生でもあります。 とても分かりやすく書かれています。
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2004年01月22日 (木) 22時31分 |
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