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(488) 音読の意義について = 投稿者:工藤順一 MAIL URL
なかなかたのもしいお子さんですね。2年生で『だれも知らない---』をそこまで読める生徒はこの教室にもまだいないでしょう。

さて、音読は何のためにこの時期推奨されるのでしょうか。少しそのことを考えてみましょう。それは、斉藤孝さんが言うようにこしはら文化とか口承文化の継承ということもあると思いますが、そんなたいそうな大義名分よりも、もっと日常生活的に考えてみましょう。

言葉は意味である前に、はじめは音ですよね。しかも、その音はからだをふるわせて出てくるものです。そこには意味とともにからだの感じている感情が宿り、それが相手のからだを共振させるはずなのです。同じ意味でもさまざまなニュアンスの違いを込めた豊かな感情を表現できますね。たとえば、「悲しい」「楽しい」を無限のニュアンスで表現でき、コミュニケーションできます。おそらく、そのあたりに音読の意義があるのだと私は思います。また、それは歌のようなものにも通じています。

黙読が一人の孤独な作業であるのに対して、音読ではその声を出すものとその声を聞くものがいます。この時期、大人が「読み聞かせ」することで大人から学ぶ感情教育のようなものすらできるはずです。あるいは、お子さんが「音読する」ことで、感情表現というものが分かるはずなのです。感動というものができないお子さんは音読が足りなかったのかもしれませんね。このような作業をたっぷりとおこなった後に、抽象的で記号でしかない文字の黙読に移るべきなのです。

ですから、抽象的で知識中心の説明文やあらすじで読ませる八犬伝のようなものを音読してもあまり意味があるとは思えません。

音読して意味のあるものは、短い詩なのです。工藤直子さんの『のはらうた』などがふさわしいのではないでしょうか。詩は常にそれ自体が「声に出して読みたい日本語」なのです。そして、音の文化と文字の文化の中間地点にあるものなのです。

多読できるお薦めとしてそのくらい読めるであれば、いま出版社名は忘れましたが、「黒猫サンゴロウ」のシリーズがいいのではないでしょうか。もうお読みになったかもしれませんが。3年ぐらいのものが読めると思いますので、あるいは、斉藤洋さんの「ルドルフ」のシリーズも射程距離に入ると思います。あまり、疑心にかられず、彼に任せて、どんどん与えてやりましょうよ。読みたくなけばそれでもいい、本には「読まない」という自由さえあるのですから。本を三度の食事のように一つの環境にしてしまうのですよ。
2003年09月11日 (木) 21時14分



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