小学館の「幼稚園」という雑誌の取材を受けました。読み聞かせクラスについてのものでした。いつごろから、どんな絵本を、どんなことに気をつけて、何のために読み聞かせをするのか、ということについて、スタッフの吉田さんに語ってもらいました。１０月発売の１１月号に収録されるということです。
　編集者の方は、生徒たちがとてもリラックスして、本に夢中になっていることに驚いたようです。
　私は私で相変わらずへそ曲がりのことを語ったようです。すなわち、「読み聞かせ」はとても大切だけれども、すぐに効果を求めたり、「学校の国語の成績」を向上させたりするためにあるのではないということを語りました。
　では何のためにあるのか。それは「楽しみ」のためです。その楽しみを親も共有できず、いいらしいからと、義務感で読んでいるでは失格ですね。ですから、私は、できるだけ、このクラスは担当しないことにしています。正直言って、いまの私にはなかなかできることではなく、適任者を得て、いつも逃げ続けています。
これができるようになれば私も一人前なのかもしれません。