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(374) お応え その一 = 投稿者:工藤順一 MAIL URL

さて、何からお応えしていいか。そうですね。日本語の「おもしろい」には次の二種類の全く異なった意味があります。
1、笑えるということ、エンタテイメントの要素。amusing
2、知的な好奇心・興味を駆り立てるということ。interesting

 かつて勤めていた進学塾には宴会授業というものがありました。そうです。あの飲めよ歌えよの宴会です。下のクラスにはそのようなことのできる教師がつけられました。いつも爆笑の絶えないという意味でとても「おもしろい」授業でした。テスト漬けの毎日にせめてもの娯楽という配慮があったのでしょうか。生徒たちはとても「楽しい、おもしろい」ということでそのような講師の人気もありました。
 ところがです。上のクラスにはそのような教師は絶対につけませんでした。上のクラスの授業というのは、対照的にほとんどお通夜です。笑っている余裕はなかったのです。ただ、その中のごく一部の教師は、ひたすら、知的な好奇心を駆り立てる「おもしろい」授業をしていたと思います。いまでも進学塾にそのような教師がいるかどうかまでは、いまの私には分かりません。

 たとえていうなら、ハリー・ポッターのひたすら軽く浅い面白さか、それとも、ゲド戦記の深く重い面白さかといったところでしょうか。昨年、進学塾の生徒たちがハリー・ポッターに群がっていましたが、4、5年でなら許せます。でも、6年にもなってあの本を持ち歩いている生徒は、ああ、これは落ちるや、と私は判断しました。案の定そうでしたね。

 6年生という時期は違います。私は必ずゲド戦記を薦めます。これが「おもしろい」と思って読めなければ、まず、難関校は無理。そういうテストの仕方もあるのですよ。ただし、第一巻のみです。第二巻からはあれは大人の読み物です。

 体験はとても大切です。ひとつの原点のようなものですから。でも、それがインテリジェンスや言語を介さずにただそれのみで終わるのであれば、それ以上の広がりも持たず、そして、わざわざ教育のプロが運営する学校であえてするプログラムでもありえません。経験という普遍のレベルにならないのです。
 ああ、面白かった。笑えた。宴会授業。それで終わりです。

 少しこれは難しいことですが、体験は言葉によって表出され、連結され、内面化されてはじめて一つの知識を形成します。教育のプロとはその過程に適切に対応できる人のことをいいます。そのエンジンが知的好奇心というものなのです。子どもはみなこのエンジンを持っています。そして、作文とは、それを言葉によって駆り立てていく作業のことを言います。

 



 
2003年04月23日 (水) 01時02分



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