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(342) 習字と漢字 |
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投稿者:工藤順一
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シュタイナー教育にフォルメン線描というのがあるが、乱暴ないい方をすれば、それに匹敵するといってもよいのが習字=書道の学習である。昨日、インター・ナショナル・スクールに通う生徒に習字をさせた。彼らは、一様に、アルファベットか図形のように漢字を書くからである。そこには筆順も運筆も何もない。真剣な眼差しでやって、はじめは線でしかなかった文字が、抑揚のある漢字らしい字になるまで一時間もかからなかった。やはり東洋人の血が流れているのだろうか。 最近の小学校では運筆ということを教えているのだろうか。 なぜ、筆順などということがあるのか分かっていない生徒が多い。 漢字は「身振り」であり、少なくとも図形ではないことぐらいは分からせたい。 そして、六書などはまったく教えられていない様子でもある。こんなに面白いシステムでもある漢字の成り立ち。昨日、燃えるという字にどうして犬がはいっているのか疑問をもった生徒がいた。白川静さんの字統で調べさせた。何とも忘れがたい答えがかえってきた。 石川九楊さんの『「書く」ということ』文春新書はとても面白い本である。ワープロ入力をローマ字入力でするのか、かな入力でするのかは、とても大切な議論なのであるが、文部科学省はどのような考えを持っているのか、まったく伝わってこない。 たかだか、小学生の国語の授業であるが、緊張と疑問ととまどいと発見に満ちあふれている。
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2003年02月20日 (木) 11時07分 |
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