だが、正直なところ、私にはおめでたい気持ちはかけらもない。困難な時代を前に、身の引き締まる思いで一杯である。世界を見ても日本を見ても、今年あたりが正念場のような気がする。すなわち、この先も続くだろうこの困難な時代を乗り切っていく最初の出だしが今年なのだ。それをどう過ごすかによって、その後の何年かが決まってくるだろうと思う。
　幸いなことに、私には現場がある。その上に、さまざまに助けて下さる優秀なスタッフたちがいる。この掲示板もある。
　私たちは試されているのだと思う。この国がそして、世界がこの先どう動いていくかということと、どんな日本を世界を創っていくかということは同じことなのだから。困難の予感と裏腹にある大きな希望を感じながら、荒野を耕していかなければならない。
　2月から私は恵比寿の教室の近くに移り住むつもりだ。全身全霊をかけてゆっくりと一歩ずつ歩んでいきたい。かみさまは私によい仕事を与えてくれたものだ。