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国語専科教室掲示板

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(84) ひどい文章があって・・・ = 投稿者:みちのすけ MAIL URL
京都で塾の国語の講師をしております。
先日、小6クラスでやった文章題に、こんな内容のものがありました。
エッセイ風の文章で、筆者は絵本の翻訳をやっており、
 ○あまり漢字好きではないので漢字は使いたくない
 ○漢字は文章のアクセサリーであって、さほど重要ではない
 ○しかしひらがなだけでは読みにくいので、読点と分かち書きを
  使って、わかりやすくなるように工夫した
 ○読点と分かち書きは、前者が人の息づかいを伝えるのに対し、
  後者は無味乾燥で人工的な信号ようなものでしかない。
おおよそそういった内容でした。
漢字が文章のアクセサリーだという感覚に、わたしはとてもついていけません。漢字は日本語の大切な文化の一つです。分かち書きが無味乾燥で人工的な信号だというのも、理解に苦しみます。この筆者は、果たして音読というものをしたことがあるのだろうか。本を音読すれば、詩や絵本の分かち書きが読点よりももっと微妙な息づかいを伝えるものだと感じられるのだけれど・・・。そう思い、子どもたちにその旨をはっきり伝えました。「この文章の内容は間違っているとわたしは思います」と。
筆者も筆者ですが、それをわざわざ問題として出すほうも出すほうだと思います。
子どもたちも「漢字がアクセサリー(飾り)っていうのはヘンだ」といってましたから、ちょっと安心。それにしても、もっとまっとうな文章はいくらでもあるだろうに、なんだってこんな文章を・・・と腹立たしい限りです。子どもたちにはいい文章をもっともっと味わってほしいのになあ。
そういえば、この間某社の模試に大江健三郎の「自分の木の下で」からの抜粋が出題されていました。小6のある男の子が「難しかった。問題が解けなかった」というので、問題と彼の解答を見せてもらいました。よーく彼の話を聞いてみると、文章の内容が気になって(興味を持ってしまって)問題に集中できず、解けなかったようなのです。出題されたのは子どもの自殺を論じた部分で、人間のいのちをどう考えるかにつながる、とても興味深い文章でした。わたしは「問題が解けなくてもこの内容に興味が持てる方がずっといいことだよ」といって、手持ちの「自分の木の下で」を貸してあげました。翌週、彼は「読んだ。難しかったけれど、おもしろかった」といい、学校で勉強すること、人間が生きること、人を殺すこと、自分を殺すことなどなど、一生かけてわたしたちが考えていかねばならない問題について次々にわたしと話が盛り上がりました。こういうのって本当にうれしいですね。同時に、自分が彼の興味を殺してしまわないように、対話をする事って難しい!とも。いずれにせよ、わたしがそういう問題について真摯に考えているかどうかを問われた気がして、子どもを相手に仕事をすることの難しさを痛感しました。
長くなってゴメンナサイ。
2001年12月15日 (土) 23時50分



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